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果し状

今回は5話の長編になるかも?!

ある日、凶夜の元に一枚の手紙が送られてきた

「・・・・・」

それを見た凶夜はとても面倒くさそうな顔をしていた

(この手紙を送ってきたのはおそらくあいつだろうな・・・

 だとしたらやっぱりあれをやるってことか・・・)

どうやらその手紙の送り主は何かを企てているようで

凶夜はそれが一体なんなのかすぐに理解した

「・・・面倒くさ・・・」

そう言って凶夜はその手紙をゴミ箱に放りこんでその場を後にした



一方、来島研究所では空達が来島博士宛てに来た手紙の整理をしていた

「さすがは博士ですね!

 すごい著名人や会社の社長から来てるじゃないですか!」

その中には世界で知られているような人物の名前もあり

とてもではないが一般人に宛てた手紙には思えなかった

「まぁ当然じゃろうな

 その中のほとんどの者は儂の学友じゃからな」

なんとその手紙の送り主は来島博士の元同級生達からだったのだ

「・・・他の人は有名になったのに博士はこんな小さな研究所で

 地元にしか知られていませんね」

すると森が来島博士は世界的には有名ではないとボソッと言った

「聞こえとるぞ!

 儂は別に有名になりたくて研究をしているわけじゃないわい!!」

それはちゃんと来島博士の耳にも届いていた

「あははは・・・ん?これは博士宛ての手紙じゃない?」

その光景を見ながら手紙を整理していると

差出人不明の手紙が出てきた

しかもそれは来島博士宛ての手紙ではなく

空は配達した人が間違えたのかと思い中身を見てみると

「なっ?!」

その手紙の内容を見て空は目を見開いた

「どうしたの?」

その様子を見て気になった海はその手紙に目を通してみる

「嘘でしょ・・・これ果し状じゃない!!」

その手紙はスカイレッドに宛てられた果し状だったのだ



「『明日の正午にこの場所で一番強い剣士を決める大会を開催する

 その腕に自信があるのなら参加するがいい 上級魔人ティウスより』か」

全員がその手紙を驚愕していた

何故ならこんな風に魔人側が宣戦布告してきた事はないからだ

今回のこれは異常と言ってもいいだろう

しかしそれ以上に警戒しなければならない事があった

「・・・まさか来島研究所と俺達が繋がっているとバレるとは・・・」

それは自分達の拠点がここであると敵に気付かれた事である

空はこんなに早くここがバレるとは思っておらず

この状況をどうやって打破すればいいのか考えていた

「やっぱりこの果し状を受けるべきだと思う?」

海はこの果し状の相手を直接叩くしかないのか聞く

「確かにそれも方法の一つだがたとえもう一度口を塞げたとしても

 いずれはバレる・・・根本的な解決にはならない」

確かに森の言う通りこの果し状の相手を倒してもこの先もバレない保証はないし

すでにこの者が他に漏らしている可能性だってある

「やっぱりここは拠点を移す以外に方法はないだろうな」

森はこの状況を打開するためには拠点を移す以外に方法はないと告げる

「でもそんな場所が今から用意できるのか?」

しかし大地の言う通り今からそんな場所を見つけて

全ての物資を移動させるのにはあまりに時間が足りなかった

「フッフッフッ・・・儂を誰だと思っておる!その辺の心配は無用じゃ!!」

すると何やら来島博士はちゃんと準備をしていたらしく

みんなをとある場所に誘導する



「すごい・・・こんな場所をいつの間に・・・!」

五人が来島博士の後の付いていくと研究所の地下通路を通って

とある場所に作られた秘密基地に着いた

「ここなら場所はバレんじゃろうし攻撃をされてもビクともせん!

 まさに無敵の秘密基地じゃ!!」

来島博士はもしもの為にこの施設を作っており

今回のこれを機にこちらで本格的に活動することにしたのだ

「しばらくの間は公に行動することはできなくなってしまったが

 それも今回の果し状の話を受けなければの話じゃがな」

来島博士は公に行動する為に果し状を無視し

しばらくの間なりを潜めればいいと考えていた

「どういうことですか?」

空はなんで果し状になんで果し状を受けてはいけないのか疑問に思う

「そうか!この場所から俺達が出てくるのをあいつらに見せれば

 研究所の方は囮と思って手を出さなくなる!」

すると森が来島博士の考えに気がついた

果し状を利用して自分達があたかも

最初からこっちを拠点に使っていたかのように見せれば

研究所の方は安心して使えるようになる

その為には研究所に来た果し状は

スカイレッドに届かなかったことにする必要があるのだ

「でもそれだと魔人を見逃すことになってしまいます!」

しかしそれは魔人をしばらくの間、放置するということであり

それはあまりにも一般人を危険にさらす行為でもあった

「確かに危ない橋じゃ・・・じゃがここでお前さん達が倒されても意味がない

 ・・・わかってくれ・・・!」



「・・・・・」

その発言を聞いて空はただ拳を握り締めることしかできなかった

「空・・・」

その様子を見て海は心配するが

「「「「「?!」」」」」

そんな暇すら与えずに基地のアラームが鳴り響いた

「魔人か鬼が出たか!じゃがこれはチャンスじゃ!!」

来島博士はこのアラームは逆にチャンスだと考えていた

「どういう事ですか?」

霧はなんでこの状況がチャンスなのか聞く

「お前さん達がここから変身して出て行けば

 ここが儂らの本拠地なのだと教える事ができる!

 そうなれば公に行動する事も容易じゃ!!」

ここで彼らが出撃して行けば彼らはここが自分達の基地なのだと思い込んでくれ

研究所のマークは大きく低下するだろう

そうなればようやく公に行動することが可能になるのだ

「わかりました!そうとなれば早速出撃します!!」

空達は早速変身して現場に急行した



「ふむ・・・やはりそういう事だったのか」

その現場では星童が全ての家にあったとある手紙を回収していた

「そこまでだ!!」

そこへようやくライフレンジャーが到着する

「ん?ああ君たちか・・・悪いけど今は相手をするつもりはないんだ」

しかし星童には戦う気が全くなく先ほど変わらずに手紙を見ている

「ん?あの手紙は・・・」

スカイレッドはその手紙に見覚えがあった

それもそのはずそれは先ほどまで彼らが見ていた果し状だったのだから

(なんであれが・・・それよりもなんだあの数)

スカイレッドは自分に送られてきたはずのあの手紙が

なんであんなにいっぱいあるのかと思っていた

「これが気になっているのかい?」

すると星童はスカイレッドが手紙を見ているのに気がついた

「これは剣の腕に自信がある者を集めて大会を開こうと考えている

 馬鹿な魔人の仕業だよ・・・

 でも・・・最強の剣士と聞いて黙ってられるわけもないよね?」

どうやら星童はこの大会に参加する気らしくそれを持って消えてしまった

「・・・まさかここら辺一帯にあの果し状を渡していたとはな・・・」

森はあの果し状がみんなに送られていると知り

自分達の拠点がバレたわけではなかったのだと安心していた

「ああ・・・だがおかげで何の迷いもなくあの果し状を受けることができる!」

そしてそのおかげで空はあの果し状を受けれるようになりやる気に満ち溢れていた

「とりあえず基地に帰ろう!この事を博士に教えないと!」



「私達が学校の間にそんな事があったんですね」

遅れて合流した愛心達は今までの話を聞かされていた

「博士!俺もその大会に参加してもいいですよね?!」

空はこの大会に参加する意向を示しており来島博士にその許可を求める

「まぁ問題はないが・・・罠である可能性も十分あるから気をつけるのじゃぞ」

来島博士は罠の危険性もあるので十分注意して参加するように言う

「私達もその大会に行きます!」

愛心達も参加はできないが大会には行くことにした



いざ大会が行われると言われた場所に着くと

そこには色々な魔人がお互いに睨み合っていた

「さすがに人で参加している人はどこにもいませんね」

愛心の言う通り人で参加している人は一人もおらず少し安心していた

しかし彼らがその場所に着くと先ほどまでお互いを睨み合っていた魔人達が

急に彼らの方を睨みつけた

「まぁ普通に考えたらそうなるわよね・・・」

しかしこれは当然の反応である

何故なら自分達の共通の敵が現れてしまったのだから

「「「?!」」」

すると彼らとは逆の方向の魔人達が慌てていた

その場所を見てみると星童が堂々と歩いてきていたのだ

「・・・やはり君達も来たのか・・・

 いい機会だしこの大会で切り刻んであげるよ」

空を見つけた星童は彼に向かって歩き宣戦布告をする

「悪いけど・・・そう簡単にはやられない・・・!」

空はそれに臆することはなく堂々と受けて立つと宣言した

「ふ〜ん・・・それじゃあ楽しみにしてようかな?」

星童はそれは楽しみにしていると言ってその場を後にした

「・・・今回の一番の敵は彼ですね・・・」

奏歌はこの大会の一番の強敵は彼であると確信した

しかしこの奏歌の考えはすぐに違うと発覚する



「あいつが参加するとはな・・・なら俺も参加するしかねぇか・・・」

何故ならその姿を凶夜が見ており大会への参加を決めてしまったのだから

数多の腕に自信の剣士達が集まる中

果たして最強の剣士をなるのは誰か?!

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