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裏切りはどちらか?

今回ではちゃんとスピリットメイデンの三人も出るよ!

空は目の前の光景を疑っていた

何故なら目の前ではフィアーナイトとアリウスが戦っていたのだ

「なんであの二人が戦っているんだ?!」

大地はどうして彼らが戦っているのは理解できなかった

しかし五人に考える暇を与えないかのように二人の戦いは激しさを高めていく

そしてもちろん優勢なのはフィアーナイトの方だった

「グゥ?!」

フィアーナイトの一撃を受けたアリウスは壁に激突して地面に倒れる

「これで終わりだ・・・!」

『デッ・・・ド・・・』

トドメを刺す為にフィアーナイトは足にエネルギーを溜めて蹴りを放つ

「っ!うぉぉぉぉぉ!!」

するとそれを見ていられなかったのか空が変身してその蹴りを受け止める

「「グァァァァァ!!」

アリウスは直撃を避けられたもののその衝撃はで吹き飛ばされ

直撃したスカイレッドの方は一撃で変身を解除されてしまう

「・・・なんのつもりだ?・・・」

変身が解除された空に近くフィアーナイトはどうして邪魔をしたのか聞く

「どんな理由があるにせよ・・・!こんな戦いは間違ってる・・・!」

空はどうしてもアリウスが敵には思えないしフィアーナイトとも戦えない

だからこそ戦いをやめて話し合いを出来ないかと思っていたのだ

「・・・前にも言ったはずだ・・・俺の邪魔をするなら・・・容赦はしないと・・・!」

しかしフィアーナイトは戦いをやめる様子はなく

そのまま二人まとめて倒そうと武器を召喚し振り下ろす

「「させるか!!」」

そこへさらに変身したイエローとグリーンが飛んできてその攻撃を防いだ



「・・・どうやらそうまでして俺を止めたいようだな・・・!」

それを見たフィアーナイトは完全に怒ったらしく二人を吹き飛ばす

「いいだろう・・・ならお前達がどんな決着をつけるのか見届けてやる・・・」

そしてフィアーナイトは諦めたのかそのまま何もせずにその場から去っていった

「ハァ・・・本当にデタラメな強さだな・・・!」

グリーンは傷ついた体を何とか起こしながらフィアーナイトの強さを改めて思い知っていた

「全くだよ・・・彼が本当敵になったのなら少し考えないとね・・・」

イエローですらもしも彼が敵になったらどうするべきなのかと真剣に考え始める

「・・・すいません・・・俺の所為で皆さんを傷つけてしまって・・・」

するとアリウスが申し訳ないとみんなに謝っていた

「気にしなくて大丈夫だよ!・・・今回は彼がきっと勘違いをしているだけさ!

 今度会った時にちゃんと話し合えばきっと理解してもらえるはずだよ!」

しかし空はあまり気にしてはおらず次に会った時に彼を説得しようと考えていた

「・・・本当にそれでうまくいくとは思えないがな・・・」

だが実際に会ったところでまともに話を聞いてなどくれないだろう

残る選択肢としてあるのは頑張って彼を止める事だが

フィアーナイトの次元を超えた強さの前ではそれは不可能に近い

つまりグリーンの言う通りそんなに楽観視はできないのだ

「その通り・・・でもその前に今は早く帰って手当てをするわよ!」

すると海は対策を考えるのも大事だが今は傷の手当てをするのが先だと伝える

「わかったから・・・!あんまり引っ張らないでくれ」

そう言われて空は腕を引っ張られるのだがそれは傷に響くのでやめて欲しかった

そのまま五人は秘密基地へと戻り傷の手当てをする

「なるほどのう・・・フィアーナイトがあやつと戦っておったのか・・・」

来島博士はこれまでの話を聞いて考え込むように頭を抱えていた

(はてさて・・・ここはアリウスを信じるべきなのか・・・それとも・・・)



一方その頃、凶夜の自宅では・・・



「・・・なんでお前らがここにいるんだよ・・・」

何故か家に帰ってみるとそこにはすでに愛心達の姿があった

「私が兄様のところに行くと言ったら勝手についてきたんですよ」

するとリリムがここへ来ようとしたらついてきたのだと言っていた

「だってあんたが空さん達が見張っている魔人の元に行ったって聞いたらか気になったのよ!」

どうやら愛心はすでにアリウスについて聞いていたようで

そこに凶夜が向かったと聞いたのでどんな感じだったのか気にしていたようだ

「ああ・・・あいつは魔人を庇って俺の攻撃を受けた・・・今頃は傷の手当てをしてるだろうな」

凶夜は素直に先ほど自分が何をしたのかを説明した

それを聞いた二人はとても驚いたような顔をしていた

「なんで・・・なんで空さんを攻撃なんてしたのよ?!」

もちろん愛心はどうしてそんな事をしたのだと凶夜に詰め寄る

「さっきも言っただろ?あいつが勝手に魔人を庇ったんだ・・・」

しかしここでは凶夜は悪くないと言えるだろう

何故なら彼の言う通り凶夜はただ魔人を倒そうとしただけだ

それを勝手に出てきて攻撃から守ったのは空の方・・それについては自己責任だ

「それにしても・・・あいつらも結構なお人好しだな・・・」

するとそれを思い出した凶夜は彼らの事をとんでもないお人好しだと言っていた

「それはどういう事ですか?」

奏歌はどうしてそんな事を言うのか理解できずに聞くと

「アリウス・・・あいつはな・・・ナキアの部下なんだよ」

なんとアリウスはあのナキアの部下だったのだ

「それはつまり空さん達は騙されているという事ですか?」

奏歌はそれを聞いて空達が騙されているのだとすぐに理解できた

「・・・だろうな・・・だが今回の事件に俺はもうこれ以上、手を出すつもりはない」

しかし凶夜はそれを理解していても手を出すつもりはないと告げる



「・・・それは・・・どうしてですか?」

奏歌はその理由が魔人を庇い自分を倒そうとしたからではないのかと考えていたが

「・・・今回の事件はあいつらにとって良い勉強になる・・・

 この世の中・・・特に魔人や鬼に対してはあまい感情は邪魔になるとな・・・」

どうやら凶夜は今回の事件をきっかけに空達の意識を変えたいようだ

「確かに・・・あの人達は優しすぎるからね・・・この世界では生きていけない・・・」

リリムと凶夜は魔人の中で生きてきたからこそ優しい感情は自分の身を滅ぼす事を理解していた

特に魔人や鬼を相手にするのなら尚更そんな感情はいらない

「・・・だからこそ・・・今回は裏切られる苦しみを知るべきだと?」

そしてようやく奏歌は理解した

凶夜は空達に今回の事件をきっかけに裏切られる苦しみを覚えさせようとしているのだと

それを機に今後も敵に容赦をしないようにしてもらおうとも

「っ!」

愛心はそれを知って家を飛び出して空達の元へと向かっていった

「愛心ちゃん!」

奏歌はすぐにでも後を追いかけようかと迷っていた

「行ってやれ・・・俺の考えではおそらく他にも魔人は宣布しているはずだ」

するとそんな奏歌に凶夜は追いかけるように伝える

その理由は他にも魔人がいて空達を挟み撃ちにすると考えていたからだ

それを阻止できるのは話を聞いた愛心達を置いて他にいない

「・・・わかりました・・・!」

奏歌はそれを聞いて頷きすぐに愛心の後を追いかけていった

「・・・いいんですか?兄様・・・」

リリムと二人っきりになると彼女は本当にこれでよかったのかと尋ねてきた

「あいつらとの仲を言っているなら大歓迎だ・・・

 そもそもあいつらとは友達でもなんでもないんだからな」



「あいつ・・・そういう事は先に言いなさいよね?!」

後ろから追いかけてきた奏歌の話を聞いた愛心は何も言わなかった凶夜に文句を言っていた

「とにかく私達は凶夜さんの言っていたもう一人の魔人を探しに向かいましょう!」

奏歌はこのまま自分達は凶夜の言っていたもう一人の魔人を探しに向かうべきだと告げる

「どうして?先に空さん達に知らせてからでもいいんじゃないの?」

しかし愛心はどうして空達には何も言わないのかと疑問に思う

「それで相手まで知ってしまったらおそらく今度は街を襲い始めるからです

 市民にまで危険が及ぶ可能性があるのなら先にそちらをどうにかします」

もしも空達に知らせてアリウスまで疑われている事を知れば

おそらくもう一人の魔人に街で暴れるように告げるだろう

そしてその魔人と戦っている間に空達を倒そうと画策するはず

そう考えた奏歌は先にもう一人の魔人を止める方がいいと考えたのだ

「・・・わかった・・・急いでもう一人の魔人を探しましょう!」

愛心はその考えを聞いて納得したのかもう一人の魔人を急いで探し始める

「そんな闇雲に探しても意味がないでしょうが・・・」

すると二人の後ろから声が聞こえてきて振り返るとそこにはリリムの姿があった

「私の考えだけど多分、もう一人の魔人は空達の事を見張っているはずよ」

リリムの考えではもう一人の魔人は空達を監視してそれをアリウスに報告しているはず

なので彼らの近くにまで行けばおそらくは見つかるはずだと告げる

すぐに三人は秘密基地の近くまで行くとそこには案の定もう一人の魔人の姿があった

「あんたは・・・確かブビネ!」

なんとそこにいたのは倒されたはずのブビネだった

「なるほどね・・・あんたの能力なら今回の作戦にもうってつけね・・・!」

ブビネの能力とは分身能力にあった

その能力を使えば自分が倒されたように見せる事も可能だった

「それじゃあ・・・あんたの相手は私達ね・・・!」



(・・・遅い・・・!ブビネの奴は何をしているんだ・・・!)

その頃、アリウスは空達を罠に嵌めようと思いブビネを待っているのだが

全くと言っていいほど来ないのでどうしたのだと思っていた

「・・・仲間が来なくて心配か?」

するとアリウスの後ろから声が聞こえてきて振り返ると

そこには変身したグリーンとホワイトの姿があった

「なっ何の話ですか?私には仲間なんて・・・」

アリウスは必死で違うと説得しようとするが

「嘘もそれくらいにしておけ・・・俺達はお前が魔人側だって知ってるんだよ」

どうやらすでに彼らはアリウスが敵だと知っているようだ

「・・・どうしてわかった・・・」

アリウスはどうして自分が嘘を言っていると気付いたのか尋ねる

「お前の事は最初から疑っていたからな・・・そこでホワイトに頼んでお前の監視をしていたんだよ

 そしたらお前があの時に倒した魔人と密会しているのを知ったんだ」

どうやらグリーンは最初から疑いを持ち続けていたようで

ホワイトに見張らせていたようだ

「なるほど・・・ならばもう隠さなくてもいいな!」

バレてしまったアリウスはそのまま武器を構えて二人に突っ込んでいく

するとそれを横から飛んできて攻撃を弾く者がいた

「・・・やっぱり・・・裏切っていたんだな・・・」

それはアリウスを信じていたスカイレッドだった

実は彼は先ほどまでずっとアリウスを信じていたのだがグリーンの話を聞いて

もしかしたらと思いここまで付いてきたのだ

「・・・二人とも・・・ここは俺にやらせてくれ・・・!」

スカイレッドは決着は自分でつけなければならないと思い一騎打ちを申し出る



「「ハァァァァァ!!」」

二人の一気に走り出してお互いの武器を振り抜いた

そして最後まで立っていたのはスカイレッドだった

「・・・まさか・・・お前のようなお人好しに負けるとはな・・・」

そう言い残してアリウスは爆発四散した

「・・・・・」

残されたスカイレッドは苦い思いを胸に抱きながら空を見上げるのだった

自分が騙されていた事を知った空

その心にも決着をつける事は出来たのだろうか?

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