ロボット軍団
今回は犯人は出てきません
雑魚戦がメインです
「だぁぁぁぁぁ!もう鬱陶しい!!」
そんな風に叫んでいるのはライフキングに乗り込んでいるブルーだった
そしてその彼女らの目の前にいるのはジャンボ飛行機が変形したロボットだった
実はこの前からこう言ったロボットがずっと現れては街で暴れており
その度にライフキングで出撃して倒し回っているのだ
「ハァァァァァ!ライフストレートフィニッシュ!!」
ライフキングが止めの一撃を放ちロボットを破壊した
「はぁ・・・本当にどんだけ出てくるのよ・・・さすがに疲れてきたわ・・・」
基地に帰ってくたみんなはこれまでの連戦でとても疲れていた
「できれば早くにあれを作り出している奴を探し出したいが・・・
こう何度も巨大なロボットが現れてはな・・・」
今回も元凶となる相手を倒せば収まると考えてはいるが
あれだけ何度も巨大ロボットを出されてしまっては探している余裕などなかった
「一応、愛心ちゃん達も探してくれているけど・・・
そっちでもロボットが出てきて邪魔されているみたいです」
この場にはいない愛心達も探してくれてはいるが
自分達と同じくロボットによって邪魔されていると霧が言っていた
「う〜む・・・できればライフキングを出さずに倒せればいいのじゃが・・・
さすがにあの大きさとなるとそういう訳にもいかぬしのう・・・」
ロボットの大きさは変形させるものによって変わるらしいが
あの大きさぐらいが相手となるとやはりライフキングで相手をするしかないのだ
どうにか出来ないものかと来島博士が考えていた時だった
「・・・博士・・・例のアレはどうにか出来ませんか?」
空には何か考えがあったらしく来島博士に何かの事を尋ねていた
「あれか・・・確かにアレがあればなんとかなるとは思うが・・・」
「博士?アレとは一体・・・」
海は空達が言っているアレとは一体何なのか尋ねる
「実は前からライフキングの支援メカを作っていたのじゃ」
何と来島博士は前々から彼らを助ける為の支援メカを開発してくれていたらしい
「それじゃあそれさえあればなんとかなるんですか?!」
それを聞いた海はそれがあればこの状況を打破できるのかと思っていたが
「残念じゃがまだ完成はしておらんのじゃ・・・精々、今の状態で6割と言ったところじゃ」
どうやらまだ完成しているわけではなく6割ぐらいしかできていないと告げる
「すまんのう・・・今はお前さんらに頑張ってもらうほかない・・・」
来島博士は現状ではみんなに頑張ってもらう以外に方法はないと言っていた
「いえ・・・元からあればいいなと思っていたぐらいの話です・・・
今はとにかく全力で対応します」
空も最初からそんなに都合よくいくとは思っておらず
とりあえずは今のまま頑張ることを約束した
「しかし・・・実際はずっと後手に回り続けているんだよね・・・
出来ることなら何とかして先手を打ちたいんだけど・・・」
どうにかして相手より先に行動できないかと大地は考えていた
「それなら犯人の能力である乗り物の多い場所を探すという事ですか?」
それを聞いた霧は相手より先に行動するのなら
能力を使える乗り物のある場所で待ち伏せする事なのかと思っていると
「乗り物のある場所なんて探せばいくらでもある
それこそ子供の乗っている自転車ですら能力の範囲だ
兄貴が言いたいのは相手が何をもって能力の対象を選んでいるのかを調べたいんだろ?」
確かに今は乗り物がない場所なんて山の中ぐらいだろう
それよりも相手が能力を使う相手をどうやって選んでいるのかを見極めるべきだと森は告げる
一方その頃、愛心達の方では・・・
「はぁ・・・なんか随分とガラクタばっかりになったわね・・・」
彼女らの周りには機械の部品やら何やらが転がっていた
これは先ほどまでロボットに変形してしまっていた家電製品の成れの果てである
「しょうがないでしょ?!どのみち捨てられてたやつだから問題はないわよ!!」
確かにこれだけの家電製品が全て粉々にされたとなれば
お店としては大損害でそれこそ閉店になりかねないだろう
「実際にそうならない為に私達は早く犯人を見つけないといけないのよ!」
愛心はそう言って歩き始めるが目星などは特についておらず
今は闇雲に探している状況だった
「はぁ・・・こんなんじゃ犯人見つける前にこの街を私達の手で壊しそうね」
リリムはこのままでは自分達の手で街を破壊してしまうのではないかと危惧していた
「そうですね・・・でも犯人はどうしてそれをしないのでしょうか?」
すると奏歌は犯人がどうしてリリムの言う通りにしないのかと思っていた
「それってどういう事?」
二人は奏歌の言っている意味がわからずに尋ねてみると
「普通なら街中の機械を操って街そのものを破壊したり人を襲ったりするはずなのに
犯人はそれを起こそうとはしていない・・・現に私達と戦った家電も精々十数体です
もっと数を増やせば私達だって負けるかもしれないのに・・・」
確かに空達の現れる巨大な敵ですら現れるのは五体やそこらだ
確実性を上げるためにはもっと数を増やせばいいのに犯人はそれをしていない
「・・・もしかして・・・そいつは操る数に限界があるんじゃないの?」
それを考慮したリリムは相手が操れる数に限界があるのだと悟る
「私もそう思います・・・だとしたら相手は数より質にこだわるのではないかと・・・」
奏歌はもし自分の考えている通りならば数より質にこだわると思っていた
「だとしたら・・・次に襲いそうなのは軍事施設とかの可能性が高いわね・・・!」
三人は予想していた通りに軍事施設の前まで来たのはいいのだが
「問題は・・・私達もそんな簡単に入れない事よね・・・」
そう・・・軍事施設は機密の塊が詰まっている場所
普通の女子高校生である三人がそう簡単に入れるような場所ではない
「まぁ・・・とりあえずは何もないみたいだし・・・今日はここまでして帰りましょう」
これ以上はどうにもできないし何も起こってはいないみたいであり
リリムは今日のところは帰ることを提案した時だった
「「「?!!」」」
基地の中で爆発が起こり巨大な煙が上がっていた
「まさか帰る前にこんな事になるなんてね・・・!」
三人は変身して基地の中へと入っていく
「大丈夫ですか?!」
中に入ると先ほどの爆発に巻き込まれた人達が倒れていた
「あっああ・・・俺はそこまでひどくない・・・他を頼む・・・!」
一人だけはそこまでひどい傷ではなかったらしく意識を保っていた
「私達は他の人を助けてくるからノワールはその人から話を聞いておいて!」
ブランとレーヴは他を救助しに向かいノワールはその人から何があったのかを聞くことにした
「正直俺も何が起こったのかよくわかっていないんだ・・・
兵器庫から変な物音が聞こえてきて隊員の一人が明けた瞬間に爆発が・・・」
それを聞いてノワールはおそらく例の能力で
兵器庫にあった武器をロボットに変えたのだと予想していた
「すまないが・・・俺を兵器庫の入り口まで連れて行ってくれないか?」
すると現状を確認したかったのかその隊員は兵器庫まで連れていくようノワールにお願いをする
ノワールも現場を見ておきたかったので彼に肩を貸して兵器庫に向かう
「すまない・・・助かるよ・・・」
「「なっ?!」」
二人が兵器庫の中をみるとそこには何一つとして転がってはいなかった
(クッソ!これじゃあ逃したのと変わらないじゃない!!)
ノワールはこのままでは大惨事になると思い逃してしまった事を悔しく思っていると
「まずい・・・!ここには開発したばかりの新兵器もあったのに・・・!!」
何と隊員の話ではここにはできたばかりの新兵器も置かれていたらしい
それを聞いてますますノワールはまずいと思い顔を顰める
その後も救助活動は行われて幸い死傷者がいない事を確認した三人はすぐにその場を後にした
「なるほど・・・それは確かにまずいわね・・・!」
愛心から話を聞いた二人はあまりの事態に冷や汗を流している
「さすがに隊員の人からどんな兵器なのかは聞けなかったけど
どっちみち危険なものには変わりない事だけは確かよ!急がないと!」
奪われた新兵器がどんな物なのかまではわからないが
危険な事に変わりないと愛心は急いで追いかけようと告げる
「いえ・・・むしろ今動くのは危険よ・・・
もし鉢合わせになって戦闘になったら流れ弾が市民に及んでしまう」
しかしリリムの言う通り犯人は大量の兵器を我が物にしてしまっており
もし戦闘が起こってしまったら間違いなく市民に被害が出てしまうだろう
「でもそれは黙っていたって同じ事でしょ?!」
愛心は今のままでもそれは起こってしまうと思っていたが
「それはないわ・・・もしそのつもりなら兵器を奪った時点でやっているはず・・・
つまり・・・まだ犯人は目的を果たしてはいないのよ」
犯人はまだ何かを狙っているはずだとリリムは思っており
その為にも兵器は必要なので無駄には使わないはずだと言っていた
「ともかく今は帰ってこの事を報告するわよ」
「なるほどのう・・・そんなに大量の兵器が盗まれてしまったか・・・」
三人から報告を聞いた来島博士は顔をしかめる
「だが・・・そこまでの兵器を手にして一体何を狙っているんだ?」
空は犯人の目的が一体何なのか気になっていた
確かにここまでの準備を重ねていながら未だに何かを狙う理由がわからない
みんなが犯人の狙いに頭を悩ませていると
「いや・・・一つだけあやつの狙いとあるものがある・・・!」
来島博士は何かを思い出しパソコンを弄り始めた
「!博士これは・・・!」
みんなは画面に映し出されたものを見て恐怖していた
それは敵の手に渡ったら間違いなく破滅をもたらすものだったからだ
「そう・・・これがおそらく犯人の次の狙い・・・」
「原子力潜水艦じゃ・・・!!」
果たして彼らは敵の魔の手から原子力潜水艦を守りきれるのか?!




