ホネホネ大暴走?!
今回から普通の話に戻ります
「はぁ・・・まさか本当にあんたが転校してくるとは思ってなかったわ・・・」
実は今朝のホームルームで本当にリリムが転校してきて愛心は頭を抱えていた
「でも後見人の話はどうなったのですか?」
すると奏歌はリリムの言っていた後見人はどうなったのか聞く
「実は兄様がその後見人になってくれたんです!」
リリムの話では凶夜がすでに高校に話をつけてくれていたらしい
自分の妹のような存在だから自分が後見人になると言っていたようだ
「・・・なんかあいつらしくないわね?」
それを聞いた愛心は本当に自分の知っている凶夜なのかと疑っていた
「当たり前じゃないですか・・・兄様は優しいのですよ
それが少しだけ・・・人より不器用でわかりにくだけです」
リリムはちゃんと凶夜の優しさを理解していた
そしてそれが今は自分だけではない事も分かっていた
「おっ!二人ともその美少女転校生と知り合いだったんだ?」
するとそこへ明里がメモ帳とペンを持って現れた
「あんたね〜・・・なんでもかんでもニュースにしようとしないでよ・・・」
愛心はそんな明里を見て頭を抱える
「そう?でも実際に転校して初日でファンクラブとかできてるんだよ?
それこそ犬桜さんのファンクラブに匹敵するくらいね」
どうやらもうリリムのファンクラブが出来ているらしく
しかもそれがすでにできていた奏歌のファンクラブに匹敵する数らしい
「・・・私・・・ファンクラブの話は初めて聞いたんですが・・・」
奏歌はその話に出てきた自分のファンクラブの話は聞いた事がないと伝える
「別に私はファンクラブとかは興味ないわよ?」
おまけにリリムはそんなファンクラブには興味がないという始末
「そうね〜あんたはあいつにしか興味ないもんね〜?」
「おおっ?!それは一体どういう事?!リリムちゃんにはすでに想い人がいるのですか?!」
それを聞いた明里は特ダネの予感がしたのか目を輝かせてリリムに詰め寄る
「なんかすごい性格が変わったんですけど?今日あったばかりとは思えないほどのがっつきね・・・」
あまりの豹変ぶりに思わずリリムのたじろいでしまうが
明里はそんなものは関係ないとばかりに凄まじい勢いで迫ってくる
「確かに想い人ではあるけど向こうは私の事を妹としてしか見ていないわよ・・・」
観念したリリムはゆっくりと口を開いて凶夜にどう思われているのか語り始める
それを静かに聞いていた愛心と奏歌はその人物がどういう人間なのか知っていたので
リリムの気持ちが痛いほど分かっていた
「まぁ・・・それならそれで既成事実を作るまでだけどね・・・!」
しかし次に出たリリムの言葉で思わずズッコケそうになる
「あんたね!公の場で何を思いっきり宣言してるのよ?!」
何とか復活した愛心はリリムの方を掴み正気なのかを尋ねる
「当たり前でしょ?むしろそれくらいしないと兄様は分かってくれないわよ」
長年彼を見てきたリリムでもそれくらいの事をしないと
凶夜に異性としてみてもらえないと思っているようだ
「まっまぁ・・・確かにリリムさんの言う通りそれくらいはしないとダメそうですよね・・・」
奏歌も確かにそれくらいの荒療治は必要かもしれないと思っていた
「あんたらちょっとは冷静になりなさいよ?!」
そんな二人をツッコんでようやく正気に戻すことができた
「チェ・・・せっかくいいネタが入ると思ったのに・・・」
計画を阻止された明里は口を尖らせながら悔しがっていた
「いやあんたね・・・悔しがる前に少しは反省しなさいよ・・・」
その姿を見た愛心は悔しいと思うよりも反省しろと思っていた
「そうだ!それじゃあ詳しい話も聞きたいし放課後になったらクレープでも食べに行こう!」
「・・・気のせいかしら・・・すごい視線を感じるんだけど・・・」
クレープ屋に来た四人だったのだがリリムは周囲から自分に対しての視線を感じていた
それもそのはずこのクレープ屋はすでに学校の生徒で囲まれていたのだから
しかもちゃんと変装までしている容易周到ぶり
「まぁいいわ・・・それで一体何を聞きたいの?」
リリムはとりあえずは害はないだろうと思い明里の質問に答える事にした
「う〜ん・・・やっぱり聞きたいのはさっきの想い人の話かな〜?
言わなくてもいいし言える範囲で大丈夫だけどね」
どうやら明里は先ほどの凶夜の話を諦めていないらしくそれについて聞きたいようだ
「う〜ん・・・さすがに名前を教えるわけにもいかないけど・・・
出会った時の話とかなら別に構わないわよ?」
それからリリムは凶夜のとの出会いやその後の出来事なども語った
さすがに魔人での話はできないのでそこは嘘をついたが
その中には愛心と奏歌すら知らない話も出てきたので二人も聞き入っていた
「なるほど・・・これはリリムさんに挑戦する男子はハードル高いな〜・・・」
明里はその話を聞いてリリムに告白しようと思っていた男子は
これを超えなければならないのかと苦笑いしていた
「まぁ・・・これに関してはみんなに教えるまでもないか・・・」
明里はこれ以上の取材は無意味だと判断してメモ帳をしまう
「そういえば今朝にやっていたニュースで化石発掘があったよね?!
いいな〜・・・私もああいうのも取材したいな〜・・・」
すると話を別にするべく明里が今朝のニュースについて思い出していた
それは日本人が恐竜の化石を発掘したというニュースだった
それを思い出していた明里は自分もあんな報道をしたいと思っていた
「・・・それだとこの街で恐竜の化石が出ないと無理ね・・・」
「化石が暴れてるぞ〜!!」
「まぁそんなの無理だけ・・・ん?」
しかしそんな報道をするつもりならこの街から化石が出ないと無理だと言おうとした時
外の方で化石が暴れ回っているという叫び声が聞こえてきた
そのすぐ後で外を見てみると本当に化石が生きているかのように動き回っていた
(・・・化石が出てくるどころか暴れてる〜?!!)
まさかの事態に思わず愛心は思考停止まで追い詰められる
「何してるの?!私達もすぐに逃げるわよ!!」
するとリリムからの避難するという言葉を聞いてようやく我を取りどす
「ちょっと?!本当に逃げるつもりなの?!」
愛心は小声で本当にこの場所から逃げるつもりなのか真意を聞く
「私達はいいけど彼女は一般人なのよ?まずは彼女を逃すのが先決でしょ?」
リリムは明里を巻き込まない為に一緒に避難するのだと説明し
それを理解した二人の明里を連れて一緒に避難していく
ある程度の場所まで行くと避難している人の波に流され始めていた
「今の内に外に出てあいつをどうにかするわよ!」
明里もその波に押されて見えなくなった瞬間にリリムは二人を連れて外へと向かった
「「「スピリットメイク!!」」」
外に出た三人は早速変身して化石の前へと立ち塞がる
「すごい大きいわね?一体何の恐竜の骨なのかしら?」
ノワールは化石を見てのんきに何の骨なのだろうと思っていた
すると案の定攻撃が来たが魔人や鬼の攻撃に比べたら大した事はなく簡単に躱せた
「ハァ!」
そしてレーヴがその化石を思いっきり殴りつけるとその部分が粉々になった
「どうやらそこまで強度があるわけじゃないみたいね!」
相手の弱点は強度の脆さだと気がついた三人はそのまま攻撃を続けていった
「う〜ん・・・さすがに貴重だったんじゃないの?」
ボロボロに壊した後でノワールはやりすぎだったのではないかと思っていた
「欠片が残っていても暴れてたから仕方ないわよ
それに・・・人の命には変えられないでしょ?」
確かにレーヴの言う通り人の命には変えられないので
貴重なものといえど壊すしか選択肢はなかったろう
「あはは・・・とりあえず何か言われる前に逃げましょうか?」
ブランはそれに対して苦笑いしかできずとりあえずは誰かに捕まる前に逃げようと提案し
三人はすぐにその場から離れて変身を解除し明里と合流した
「もう三人とも〜!すごい探しちゃったじゃん!!」
合流してみると三人をすごい探していたらしく明里が涙目だった
「すいません・・・先ほど人の波に流されちゃって・・・」
奏歌は言い訳として人の波に流されて迷子になったと説明していた
「まぁいいや・・・それよりもさっき話を聞いたんだけど
どうもさっきの化石って誰かが出したわけじゃなく地面から這い出てきたらしいよ?!」
どうやら明里は避難先で最初の目撃者から話を聞いていたらしく
その人の話では先ほどの化石は地面から這い出てきたみたいなのだ
「地面から・・・だとしたら明らかに人の手ではできませんね・・・」
その話を聞いてリリムは明らかに怪物の仕業だと思っていた
(しかし・・・魔人の中にはそんな能力を使うものはいなかったはず・・・
だとしたら今回の事件は鬼の仕業で間違いはないですね・・・)
リリムは思い当たる魔人がいないのでおそらく犯人は鬼だと判断していた
(問題は能力ですか・・・化石を操るのは理解できましたが・・・
果たして発動できる範囲はどれくらいなのでしょうか?)
リリムは相手の能力がどれくらいの範囲で使えるものなのか思考し始める
「他に怪しい奴とかは見てないの?その人」
すると愛心が先ほどの人物が他に怪しい人物とかを見ていないか尋ねる
「う〜ん・・・残念ながら化石に驚いて逃げるので精一杯だったみたい・・・
さっきの話もなんとか落ち着いた時に聞けたんだけど
その後はずっと取り乱してたから・・・」
しかしその人物は化石を見て心を乱していたらしく
それ以外の事は何一つとして覚えていないようだ
「なるほどね〜・・・だとしたらこれ以上調べるのは無理か・・・」
愛心はその話を聞いてそれ以上は調べられないかと思っていると
「そうでもないみたいだよ?化石が現れたところはまだ封鎖されてないみたいだから
今なら直接その現場を見れるはずだよ!」
どうやら明里の話では化石のでてきた現場はまだ警察に封鎖されていないらしく
今ならその現場を見に行くチャンスだと言っていた
「ならすぐに向かいましょう!そこなら何かわかるはずです!」
こうして四人は早速その現場へと向かっていった
果たして化石を操る者の正体とは?!




