生徒会長はモテたかった
「おはようございます」
「会長、おはようございます」
「おはようございます、加賀屋会長」
朝、すれ違う生徒たちに口々に挨拶をされ、加賀屋舞衣は微笑をたたえたまま鷹揚と頷き挨拶を返す。
「おはよう」
理知的で威厳に満ちた所作はまさしく生徒の長たる生徒会長にふさわしい。
容姿端麗、頭脳明晰、相手が誰であろうとも見下すこともへつらうこともせず対等に接する。彼女のその在り方は男女問わずに人を惹きつけ、生徒会長を決める総選挙では他の立候補者が全員辞退してしまったほどだ。
生徒たちから多大な尊敬や憧憬を集めていた舞衣であったが、彼女の心根は誰にも悟られていなかった。
教室に到着しクラスメイトと挨拶を交わした後自分の席に腰を降ろした舞衣はその涼しげな表情とは裏腹に内心焦りを浮かべていた。
(どういうことだ!? 今日挨拶をしてくれた女子生徒はクラスメイトを除いて52人……昨日より10人近く少ないではないか!)
挨拶とは健やかなる一日を過ごす為の通過儀礼。互いに声を掛け合いコミュニケーションを取ることが信頼関係を生むのだと舞衣は信じていた。信頼とはすなわち尊敬。尊敬とはすなわち好意。挨拶をされることが皆から慕われていることの証左となる。
(日によって数にバラつきがあるのは理解っている。だがそれでも『憧れのあの人がそろそろ登校してくるはずだわ。朝の御挨拶にいかないと』的なことがあってもいいだろう! 四月に新入生も入ってきた。可愛い子犬のような一年の女子生徒が恥じらいながら私に挨拶をし、友人に『ほら頑張りなよ~』と背中を押され手紙を渡してくる……そういう展開が何故起こらない!? 私もそれなりに生徒達から支持されているはずだ。あと足りないものは何だ!? きっかけか!? それともやはり女子校に行くべきだったのか!?)
脳内でめまぐるしく議論していても舞衣の表情は一切崩れることはない。ポーカーフェイスくらい出来なくては組織のトップはつとまらないからだ。
よどみない動作でカバンから荷物を取り出し机にしまいこみ1時限目の予習を始めた舞衣に隣の席の女子生徒が話しかけてきた。
「加賀屋会長~、出されてた宿題のとこ、ちょっとだけ見せて! 日付的に今日私が当てられそうなんだ~」
こういうお願いごとはよくされる。されるからこそどう返答するか舞衣は決めていた。
「ちゃんと自分でするようにしないと身にならないぞ」
まず生徒会長として一応注意する。たいてい相手は「ごめんなさ~い。次はちゃんとやってくるから」と謝ってくる。
続いて舞衣は小さく息を吐いて、宿題のページを開きながら言う。
「答えだけ写しても意味がない。解き方も教えるからノートを出して」
女子生徒は返事をしてからノートを持ち、椅子を舞衣の席に寄せた。これこそが舞衣が編み出したごく自然に女子と肩を並べて至近距離で会話を楽しめる策略なのだ。
しかし舞衣の心にはいまだ空しい風が吹いていた。
(こうやって好感度を稼いだところで意味などあるのだろうか。頼りにされることと好意を持たれることは似ているようで違う。私が生徒会長になったのはもっと――)
モテたい。
加賀屋舞衣は物心ついたときからその欲求が人一倍強かった。他人から好意を向けられたい。自分を好きになって欲しい。舞衣が成長していくにつれ、その思いは方向性を明確に定めることになる。
女子にモテたい。
男子はどうでもいい。女子、女性、女人。舞衣は自身の性的指向が普通ではないと理解しながら同性からモテることを望んだ。
だから生徒会長になった。生徒会長と言えば生徒の規範であり憧れの的。また集会やイベント事等で全校生徒の前に出ることも多いので顔や名前を覚えてもらいやすいというメリットがある。
『きゃーきゃーあの美人の生徒会長誰なのかしらきゃーきゃー』と言われたいが為に生徒会長に立候補した舞衣にとって女子からの人気が全てだった。
「私は生徒達から好かれているだろうか?」
放課後、生徒会室で黙々と作業をしていた面々に向かって舞衣は尋ねた。突然の問いに生徒会のメンバーは何事かと目を合わせる。
「えっと、好かれてると思いますよ」と書記の男子生徒。
「俺もクラスで生徒会に入ってるの羨ましがられてますし、心配しなくても会長は人気ありますって」と会計の男子生徒。
副会長の敷島蓮華が彼らの言葉に続く。
「そうですよ。二年生はもとより、新入生の子たちも加賀屋会長のことを噂してました」
「どういう噂を?」
「その、すごい人らしいよとか、綺麗な人だよねとか」
「そうか。ありがとう」
蓮華の口ぶりから噂をしていたのが女子生徒だと悟った舞衣は満足そうに頷いた。良く思われているのであれば問題ない。今後一年生から庶務や会計補佐などを募るにあたり女子が生徒会に入ってくれれば良いのだが、と舞衣は思案する。役員に女子が増えればそれだけ触れ合えるチャンスも多くなる。ならば尚のこと会長として邁進していかなければならないだろう。
舞衣は席を立った。
「部から申し出のあった備品の不備・不具合箇所をチェックしてくる。そろそろ報告書にまとめておかなければな」
「そんな急に!」「会長自らが行かなくても僕たちが行きますよ!」と会計や書記が慌てて立とうとするのを舞衣は手で制した。
「君達がしっかり仕事をしてくれているからこそ、私がこうやって動けるんだ。だから気にせず君達は君達の仕事を続けてくれ」
舞衣が微笑みかけると男子二人は感銘を受けた様子で再び仕事に戻った。うむ、と満足そうに頷いてから舞衣は胸中で独りごちる。
(ついでに可愛い女子生徒もチェックするつもりなのだから邪魔しないでくれ)
そうしてチェック用の書類をバインダーにまとめ始めた舞衣に蓮華が声を掛けてきた。
「でしたら私がついていきます。私は書類整理くらいしか残っていないので問題なくお手伝い出来るかと」
有り難い申し出ではあったが正直舞衣はひとりで行く気満々だった。誰かが一緒にいると雑談ひとつ気軽に出来ない。しかしここで断る理由がまったくないし、蓮華の瞳が『お供させてください』と強い意思を放っていた。
「ありがとう。助かるよ」
だから舞衣は首肯した。それが生徒会長として在るべき姿だと示す為に。
生徒会において舞衣以外の唯一の女子である蓮華であったが、舞衣は彼女のことをそこまで好意的に見ていなかった。
理由は単純。舞衣の好みのタイプではなかったからだ。
(私の好みはもっと小さくてふわふわした小動物みたいな女の子なのだ。感情を隠すのが苦手で表情をころころと変えるような天真爛漫さがあれば尚良い)
蓮華はというと、黒髪のショートボブに飾り気のないフレームレスの眼鏡といういかにも真面目な生徒そのままの見た目だった。いつも冷静で慌てたりせず、客観的な意見を出して舞衣をサポートする有能な副会長。
どこを切り取って見ても舞衣の好みには当てはまらない。
(慕ってくれているのは十分伝わっているのだが)
女子から好意を受けるのは嬉しい。しかし舞衣も人間だ。相手によって好意に返す振れ幅が変わるのも仕方のないこと。だから舞衣は蓮華にあまり近づきすぎないようにするのが常だった。結果としては仲良くし過ぎることで生徒会としての業務に支障が出る心配がないので良かったとも言える。
部活の巡回は大きな問題もなく進んでいった。さすがに生徒会長である舞衣がいきなり顔を出すと皆一様に驚きはしたがそれくらいのもの。あとは日頃会長と接する機会の少ない下級生が好奇と憧れの交じった眼差しを舞衣に向けてくるので、それを受けて舞衣は積極的に挨拶と激励をするようにしていた。
(声を掛けやすい生徒会長であることをアピールすることで、朝会ったときに挨拶をしてくれるようになるという寸法だ)
廊下を進みながら自分の作戦に感心していると、隣を歩く蓮華が口を開いた。
「さすが会長ですね。相手が一年生でも自らが率先して声を掛けていくなんて」
「こういう地道なことが次代の生徒会を作ることにも繋がるからな。当然のことだ」
用意されていたかのような答えだが、実際生徒会のイメージを良くしておけばそれだけ女子が入ってきてくれる確率もあがる。女子が入ってきてくれれば舞衣のモチベーションもあがる。それが次代に繋がっていくと考えればあながち嘘でもない。
そうして本校舎内の文化部を見て回っていたとき、事件は起きた。
化学部を視察する為に化学実験室を訪れたのだが、そこには誰もいなかった。
「ふむ、いつもならここで活動していると聞いていたのだが。今日はもう下校してしまったか」
「会長、隣の準備室から声がしませんか?」
蓮華の言葉に舞衣も耳をすましてみる。かすかに人の声らしきものが聞こえた気がした。
「確かに誰かいるようだ。見てみよう」
準備室へと続くドアまで向かい、上部のガラス窓から中を窺った瞬間、舞衣と蓮華は絶句した。
そこに居たのは二人の女子生徒だった。一人は白衣を着ていたので化学部なのかもしれない。それは別におかしいことではない。問題なのは、その白衣を着た生徒がもう一人の女子生徒の胸に顔をうずめていたことだ。制服を乱したその生徒はときおり切なそうに声をあげる。
「か、か、か、会長、これって――」
蓮華が小声で呼びかけるのを舞衣は無視した。いや、耳に入ってきても脳まで届いていなかった。何故なら舞衣の脳内は違うことで一杯になっていたからだ。
(ずるい――ずるいずるいずるい! 私が身を粉にして頑張っていてもモテないというのに部活動にかこつけてこんな場所で乳繰り合うとは! 憎い! 色事にうつつをぬかす輩が憎いっ! ぐぎぎぎぎぎ――)
「……会長、会長っ!」
「――はっ」
蓮華に体を揺さぶられて舞衣はようやく正気を取り戻した。顔を赤くした蓮華が不安そうに見上げているのに気付き、舞衣はすぐさま蓮華を連れてその場を離れる。
いったん階段の方まで移動して一息ついたのち蓮華が舞衣の顔色を窺うように言った。
「あの、今の件どうしますか? 先生に報告するか、それとも私達だけで内々に処分する方向にした方がいいのか」
舞衣の頭はすでに冷静さを取り戻していた。
「まぁそう急ぐこともないだろう。とりあえずこの場はこのまま置いておこう」
「え、何もしないんですか?」
「後日私の方からそれとなく化学部の方に伝えておくよ。今言いにいってもお互い気まずいだろうしな」
「…………」
蓮華が目をぱちぱちとさせて驚きと共に舞衣を見つめた。
「何か私の意見がおかしいか?」
「いえ、意外だなと思いまして」
「そうか?」
「だってさっきあんなに怒りに満ちた目で準備室の中を睨んでたのでてっきり厳罰をくだすのかと」
(しまった。そんなに感情が顔に出ていたのか)
反省しつつ舞衣は首を横に振ってみせる。
「誤解だよ。勿論あまり褒められたことをしているわけではないが、彼女達はまだ若い。多少なりとも冒険をしたくなる年頃だというのは理解しているさ」
「なら何を睨んでたんですか?」
「それは……」
ここでヘタに誤魔化すと今後の彼女との信頼関係に支障をきたしかねない。舞衣は少しだけ本当のことを話すことにした。
「恥ずかしい話だが、少しばかり彼女達のことが羨ましいと思ってね」
「羨ましい?」
「あぁ。私だって恋愛事に多少興味はある。けれど今は生徒会で手一杯でそれどころではない。そんななか自由に恋愛を楽しんでいる彼女達を見て羨ましく思ったのだ。睨んでいるつもりはなかったのだが、すまない。いらぬ誤解を与えてしまったようだな……」
申し訳なさそうに舞衣が頭を下げると蓮華はわたわたと慌てて両手を振るう。
「いいんですいいんです、私の方こそすみません。その、もしかしたら会長が女性同士の恋愛を嫌悪しているんじゃないかと思って」
「とんでもない。むしろ好きな方だよ」
舞衣が反射的に答えた瞬間、「ん?」と二人で顔を見合わした。
(ちょっと待て私。今とっさに何と答えた? いやいやまさかそんな……)
背中に汗がにじみ始めた舞衣に、蓮華が恐る恐る話しかける。
「会長、今のって」
「え、あぁ、昨今の世界情勢的にも恋愛に性差は無いのがスタンダードだからな。我々も視野を広く持とうという話だ」
会話の前後に繋がりがないのは承知の上。多少強引でも話題を逸らせれば何でも良かった。「次の部に行こうか」と歩きだした舞衣の腕を蓮華が掴んで引き留めた。
振り向いた舞衣の目の前で蓮華が頬を染めたまま見上げていた。
「もしかして、私にもチャンスありますか?」
掴んだ手が震えている。視線がときどき泳いで怯えるような仕草を見せる。それは蓮華が精一杯の勇気を振り絞った告白だった。
あれほど待ち望んでいた女子からの告白がまさか副会長からとは、舞衣にとってまったく慮外のことだった。
好みのタイプではないからと一蹴することは出来ない。真摯に伝えられた想いには真摯に対応するべきだ。
改めて蓮華と向かい合った舞衣は自身の体に違和感を覚えた。
(な、なんだ、私の胸が急にドクドクと――)
何故こんなにも高鳴ってしまうのか。理由が分からない。緊張か高揚か、はたまた違う何かが原因か。
(タイプではないと思っていたのに、敷島がこんなに可愛く見えるなんて)
恥じらいを浮かべた表情も、不安を覗かせた眼差しも、舞衣は初めて見た。
思えば副会長として支えてきてくれたのはその根底に舞衣を恋い慕う気持ちがあったからこそ。ずっと近くで見守ってくれていた蓮華の心情に思いを馳せるほどに親愛の情が湧きあがってくる。
答えは決まった。舞衣は自らの素直な気持ちを口にした。
「私でいいのか?」
舞衣の言葉を聞いた瞬間に、蓮華の見開いた目から涙があふれ出た。
「あ、や、ちが、違うんです、嬉しいのに勝手に涙が出てきて――」
急いで涙を拭う蓮華の頭に舞衣がそっと手を置く。
「落ち着くまで待っていてあげるから、慌てる必要はないよ」
「加賀谷会長……」
蓮華は舞衣の胸元に寄りかかり、小さく嗚咽を漏らし始めた。
その小さな頭を撫でながら舞衣は胸中で独りごちる。
(なんだ。敷島もこんなに感情を出せる子じゃないか。敷島のことをいつも冷静だなどと評していたのは誤りだったかな)
どれだけ表層を取り繕ったとしても中身は女子高生。年齢相応な部分があるのも当たり前のこと。
(まぁ私にも同じことが言えるのだが)
自嘲の息を吐いてから舞衣は周囲に目を配った。
(あとは、ここに誰も通りがからないことを祈るばかりだ)
今いる場所は階段前。廊下からは丸見えだし階段の上下階からいつ人が来てもおかしくない。
もし見られたら何と言い訳をしようかと考えつつ、いっそ開き直るのも面白いかもしれないな、と舞衣は思った。
ある日の放課後の生徒会室。会計も書記もいなくなったその部屋に生徒会長と副会長の二人だけが残っていた。
残務処理を終えて軽く腕を伸ばす蓮華に舞衣が声をかける。
「お疲れ様。いつもありがとう」
「お疲れ様です。私がお役に立てるのはこのくらいですから」
「そんなことはないよ。公私に渡って私の支えになってくれている」
「は、はい……」
蓮華が顔を隠すようにプリントを立てるのを見て舞衣が尋ねる。
「どうした? まるで顔を隠しているみたいだが」
紙越しに返事が飛んでくる。
「か、隠してるんです。会長と二人きりだと意識してしまうと頬が勝手に緩んでしまうので……。すみません、すぐ落ち着きますから」
舞衣はすかさず立ち上がって蓮華に歩み寄ると、そのプリントを奪い取って机上に滑らせた。
「――あっ」
なおも手で顔を隠そうとする蓮華の耳元に舞衣は口を寄せる。
「恋人に隠し事とは感心しないな。可愛い顔を私にも見せてくれないか」
「で、でも、会長にだらしない所を見られたくなくて」
蓮華がここまで意固地になる理由を舞衣は理解した。蓮華は舞衣に相応しい人物になろうとしていたのだ。だからいつも冷静沈着に仕事をこなし、的確にサポートをしてくれていた。すべては舞衣と対等になる為に。
舞衣は小さく苦笑した。
(つまるところ私がモテなかったのは、私の日頃の振るまいが他者との距離を遠くしてしまっていたのだな)
モテる為に賢人たらんと行動したことが逆効果になっていたとは。舞衣は今更ながらに自省する。
(せめて恋人の前でくらい素を出してもいいのかもしれないな)
舞衣は蓮華の背中から抱き着くように腕を回した。
「か、会長……!」
「私は君が思うほど清廉な人間ではないよ。私の本心は我欲にまみれている。今こうしている瞬間も、もっと君に触れたくて仕方がないんだ」
「…………」
「軽蔑したかい?」
蓮華が静かに首を横に振る。舞衣はふっと息を吐くと、いまだ口元を手で覆っている蓮華の眼鏡を外した。
「あの、何を」
眼鏡を机の上に置きつつ舞衣が蓮華の顔を覗き込む。
「邪魔になってはいけないと思ってね」
何の邪魔になるのか、聡明な蓮華はすぐに気が付いたようだ。一瞬躊躇する素振りを見せたあと、蓮華は手をゆっくりと降ろし恥ずかしそうに紅潮した顔を露にした。
蓮華が目を閉じる。
それを待ってから舞衣は蓮華にキスをした。
放課後の生徒会室は今や二人だけの空間だ。窓の外から聞こえてくる部活の掛け声すら二人の耳には届いていない。
理科準備室で逢瀬に夢中になっていた女子生徒たちの気持ちが今の舞衣にはよく解った。唇を重ねている間は他の物事などどうでもよく思えてしまう。
(あんなにモテたいと悩んでいたのが莫迦みたいだな)
たったひとりと愛し合うだけで舞衣の心は満たされていた。これからは誰かにモテる為ではなく、恋人にもっと好きになってもらえるように生きていこうと舞衣は誓った。
唇を離し、互いに照れた笑みを浮かべ合う。微笑んだ蓮華がどうしようもなくいとおしく感じる。
これが愛なんだ、と決めつけるにはまだ早い。そういうのは時間を掛けて育んでいくものだろう。まだ付き合い始めたばかりなのだから急ぐ必要はない。
とりあえず、と舞衣は時計をちらと見た。
正門が閉まる刻限まではここでいちゃいちゃしてやろうと心に決めて、再度蓮華にキスをした。
終