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枕の下に 希望の上に(7)

迷宮ビニール

燃えるゴミ袋の内側から

外を見ている

この間まで紙だった

白い何か

玄関の隅に置いた

あの頃より

冷たい空間に置いた

何かを燃やした後みたいに




情熱は

心情が熱を帯びて

初めて情熱になる

目指した物から逃げるなら

君の熱は何処かへ消える

煙草に火をつけては消して

何本も蔑ろにする

どう吸えば気が済むんだ

変化だけを求めているなら

熱の質など

どうでも良いというのか




燃えないゴミ袋に

切ったり折ったりしながら

詰め込んでいく

袋を傷つけないように

一つ一つ丁寧に

そうやって

周りの誰かもできれば良い

考えたなら

ビニールの中




友愛は

友情と愛情を

優しさで貼り付けて

初めて友愛となる

何方もわからないなら

君の正解を作れば良い

一般論なんて関係無いから

君の中の正しさを

貼り付ければ良い

最後まで貼り付いていた人が

君が作った友人だ




春が過ぎて

夏が来れば

蝉の鳴き声で笑うのか

秋が回り

冬が来れば

風の冷たさで笑うのか

意味の無い物は

世の大半だから

鏡に映る事を拒む

ただの生き物には

ならないで




僕等は何かを作れている

劣化で置き去りにし

老いで置き去りにし

古いで置き去りにし

だからこそ

何かを作れている

置き去りにする事で

忘れるから

何かを作れている

ぐるぐる回る

ファッションの流行みたいに

同じ物だったり

違う物だったり

面倒な物だったり




そんな無意味な行為に

全時間を使って

僕等は生きている

だから

たまにある

「失敗しても良い」を

信んじて良いのかもしれない

「君の失敗は無意味だ」と

言って良いのかもしれない

何かを重要視する時間は

この世には永遠に訪れない

難しい顔をしながら

無意味に生きているが

もっと自由にやってみれば良い

それで

全てを終わらせれば

袋の中に入るのだから




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