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2-01



     大怪獣 Ⅴ

       ガドラ 2









 やさしいあわい光に包まれたある日。

 小さな子供を連れたイグアノドンの群が

草をんでいる。

 少し離れた所では同じイグアノドン類の

カンプトサウルスが。

 カモノハシ恐竜類の仲間たちが

群で暮らしている。

 アンキロサウルスもスティラコサウルスもいる。

 繁殖期なのか

皆小さな子供を連れていた。

 アパトサウル?も。

 そしてその草食恐竜たちを狙う

肉食恐竜たち。

 ここはゴドス。

 背中に生物レーザーの発生器官を持つ

ゴドスたちの縄張りなのだろう。

 中でもその一頭は群の中でも

最大級の大きさを誇っている。

 はるか離れた場所にはガドラの。

 ティラン-----生物レーザーを持つ

ティラノサウルスだ、アロサス。

 ドロマエオサウルスの群もいる。

 ここは空洞内。

 堆沢邸からトンネルを抜け-----。

 その空洞内を俯瞰ふかんする。

 この一見和やかな光景。

 その静寂もゴドスの一頭が

サウロロフスに仕掛けたことで

一瞬にして破られた。

 逃げ惑う草食恐竜。

 他のゴドスたちもサウロロフスを追って。

 その時。

 ゴドスの一頭が。

 急に動きを止めた。

 あと少しでサウロロフスを

その巨大な牙で、

あごで捕えられるというのに。

 ゴドスはもがくように身体を震わせた。

 胴体が。

 横に。

 胸から上が真っ二つに。

 地上に落ちた。

 二つに裂かれた上半身と

下半身が苦しげに-----。

 一体何が起こったのか。

 他のゴドスたちも一瞬呆然と。

 その時。

 異様な色の光の帯が。

 ゴドスたちの群をいだ。

 ゴドスは首を、腹を横に薙がれた。

 真っ二つにされなかったのは

地形の起伏のために

光が遮られたからだ。

 ゴドスの眼に横穴が。

 ゴドスは思わず

そこに飛び込んだ。

 出血のためか-----ショックのためか

もう動けない。

 生物レーザーさえ吐けない。

 眼前では。

 殺戮が。

 光の帯が薙いだ恐竜たちは

次々に真っ二つに。

 草食恐竜たちも例外ではない。

 草原はパニックにおちいった。

 彼方ではガドラが。

 ティランが。

 首を落とされ、胴体を、手足を。

 もうこうなっては

虐殺としか言いようがない。

 固いよろいに覆われた

アンキロサウルスも例外ではなかった。

 一瞬にして頭から尻尾まで真っ二つに。

 ゴドスの一頭が。

 不気味な光の帯の来る方へ

生物レーザーを放った。

 ゴドスはその方向に

何か奇妙な物体を見つけたのだ。

 光はそこから。

 ゴドスの生物レーザーはその物体へ。

 一瞬でそれは溶け、

消え去った。

 そして光も。

 生き残ったゴドスは

一体何が起きたのか。

 全くわからなかった。

 真っ二つに裂かれた仲間たちの。

 そして草食恐竜たちの死骸をただ-----

眺めているのみ。

 他のゴドスたちも同様。

 そこへ再び例の。

 不気味な色の光の帯が。

 別方向から。

 横にいたゴドスが犠牲になった。

 その光の発生源に気付いた 

イグノスの一頭が生物レーザーを吐こうと

全身を。

 しかしそれよりも一瞬早く光の帯が。

 悲しげな声を発して

イグノスが倒れた。

 残ったゴドスは。

 そちらの方を見た。

 光がゴドスを。

 ゴドスが生物レーザーを吐くよりも早く

その光が。

 ゴドスは頭から足の付け根にかけて

鋭い痛みが走るのを覚えた。

 思わず胸をかきむしる。

 即死だっただろう。

 横穴に横たわるゴドスは。

 薄れる意識の中だ。

 その眼には-----。

 空洞内。

 走る光の帯。

 恐竜たちが。

 肉食恐竜も草食恐竜も。

 真っ二つにされて倒されていく様を。

 スローモーション映像のように

捕えていた。

 それがゴドスの最後の記憶だった。

 意識がとうのいていく。

 重力波レーザーはさらに。

 

 

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