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ゾドスは北浦付近へ上陸した。
腹をすかしているのか
非常に攻撃的になっていた。
手当たり次第にビルを口の中に。
しかし-----吐き出していく。
ゾドスが食べることのできるモノは
あの空洞内に。
そして-----しかない。
「堆沢先生のファイルにあった奴です」
隆二は陸自の偵察ヘリからの映像を見るなり。
制服組の何人かがパソコンのモニターを。
堆沢のファイルをチェックしている。
ゾドスは街をビルを破壊しつつ
利根川を西へ。
空には攻撃機が。
マスコミのヘリも見える。
ゾドスが生物レーザーを。
ビルがなぎ倒される。
「奴も生物レーザーを」大木。
ファイルを当たっていた自衛官が。
陸峰に。
陸峰がそのパソコン画面を見てうなずく。
陸幕長、統幕議長も。
大型のモニターが一部切り替わる。
「見てください。
こいつです。
“ゾドス”
堆沢先生の命名です」
大木たちも。
「口から生物レーザー。
頭部が発電細胞」大木。
「発電細胞。
何ですか。それ」陸山。
「電気ウナギや、シビレナマズが持っている」
「電気ウナギ。
あの電気を出す。
しかしどうやって。
そんなこと可能なんですか」
大木も困惑。
「それは堆沢にしか。
我々には無理です。
DNAを解析して
堆沢独自の方法で。
組み込んだのでしょう」
堆沢のファイルを見ながら大木が。
「ガドラが手こずるわけだ」
「先生」城岡。
「あの怪獣の性格は-----どうですか」陸山。
「見ての通り」
「やっぱり」
「この資料によりますと-----
攻撃でもしようものなら
向かって来るという事です。
それに奴はガドラと同じ肉食ですが。
ガドラの奴。
ゾドスを襲っているところを
何度も観察できたと
ここに書いてあります」
「やはり。
肉食同士が」隆二。
「ンー。
これによると草食竜の数の問題らしい。
DNAをいじって草食竜の成長速度を
肉食のそれよりはるかに早くしてあるらしい。
それに草食竜のエサになる植物の
成長速度はさらに早くしてあるらしいが。
だから空洞の実際の大きさに比べて
実効面積は相当大きいらしいが。
それでもまだ数が。
それで襲うようだ」
「なるほど」
「そういう事でしたか」
「それで肉食同士も
捕食対象になるわけか。
しかしそんな事が-----頻繁に起こっていたのか」
「ゾドスが極端に弱いために
ガドラが捕食するという事は
ありませんか」陸峰。何を期待してか。
「ゾドスの方が極端に弱ければ
対応も」
「ゾドスは同じ肉食でも
特別だと」
「はい」
“そういう考え方もあるか”
「それは。そこまでは」大木。
「堆沢さんの資料にも」
「ないですね」
「ンー」
「しかし-----陸峰君。
見た感じではゾドスがそう弱いようには」城岡。
「はい。
そのようにも」
「うかつに弱いと判断してかかるのは
危険だろう」
「はい。
もちろん対応には万全を期します」
あたりかまわず破壊しながら進む
ゾドスのため町は。
ゾドスの通った跡は廃墟のよう。
「攻撃命令を」
逃げ惑う人々が崩れたビルの下敷きに。
あるいは角から発する電流により黒焦げに。
「避難命令は出ているはずなのに」城岡。
「周囲にできるだけ被害を与えずに
やれるかね」
「レーザー誘導兵器を使えば」
「よかろう」
“このままではさらに被害が”




