17
本社に寄った後。
自動車の中で隆二は空来に電話した。
スマフォは会社からの支給品を
借りて来た。
大木はまだ警察らしい。
逮捕も時間の問題らしい。
大学に着いた時。
時計の針は午後四時を回っていた。
さっそく研究室へ。
「まいったよ」空来。
顔色が青い。
「学長には詰問されるわ。
刑事は来るわ。
お前も呼び出されるかもな」
「それで言ったのか」
「いや、よっぽど言おうかと思ったんだが-----
先生に口止めされてるしな。
それでどうだった」空来。
「それが-----」
「ダメか」
「何故。あのガドラ騒ぎの後なのに」月川。
「がせねたも多いし。
裏を取らなければ」
「そういう事か」
「今、編集長が堆沢さんの自宅で張り込んでいるよ」
「編集長が。自分で」
「そう。
事が事だけに」隆二。
「そういう事か」
「いっそ他へ回すか」月川。
「おいおい」隆二。
「しかし先生が」
「他へ回しても同じだろうか」空来。
「わからんが-----多分」隆二。
「空来さん。テレビ」
研究生が。
「ガドラです。海上自衛隊が攻撃を。
東京へ来ます。
もう上陸は時間の問題です」
怪獣の名はすでにこの研究室内では
周知の事実。
「東京を直撃か」
「はい」
避難勧告も出ている。
テレビを。
「星村さん」サキ。
「もう隠しておくわけには」考え込む。
「しかし先生が」空来。
「馬鹿言うな。
あんなものが上陸した日には。
いったいどうなると思っているんだ。
それこそ先生に」
隆二は宿付を認めた。
刑事だ。
今来たところのようだ。
「ここにいたんですか。
捜しましたよ」
「エッ」隆二。
「あなたたちにも事情をお聞きしたくて。
ご同行願えますか」
“どうするか。
ガドラが”
「大木先生も-----何もおっしゃっていただけませんので」
「やっぱり」
“先生らしい”
隆二は空来たちを見回した。
「空来。もう言うしか」
「しかし。先生が」
「そんな事言ってられるか。
ガドラが。
こうなっては。
このままでは先生にも非難が。
出すしかないだろう」
「それはそうだが-----」
隆二はパソコンを。
「刑事さん。
これを見てください。
パソコン内に取り込んだデーターが。
動画が再生される。




