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隆二たちが付いたときには。
そこには誰もいなかった。
「本当にここなのか」
「はい」
「逃げたか。
大木先生も甘いから」多末も悔しそうに。
「どうします」
「心当たりはないのか」
「地下」
「行くぞ」
「堆沢さんがいなければとても中には。
扉が、金庫みたいなものですから」
「じゃあ、出て来るまで待つしか。
お前ここに。
いや私が残る。
二人は東京へ帰って大木先生の様子を。
それとこのデーター。
本社へ。
二三本コピーを取るように。
部外秘だぞ」
「それで編集長。
自動車は」
「心配するな。
本社へ電話してすぐ応援に来させる」
そう言うと追うように
隆二たちを自動車に。




