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 デジカメの写真がプリントアウトされていく。

 例の堆沢のところで撮ったものだ。

 戻って大木に報告すると-----

大木も興味を示し、ぜひ見てみようとなったのだ。

 「これがそうかね」

 例の顕微鏡。

 「市販のモノと変わらんねえ」

 写真だけではわからない。

 「やっぱり」

 次々に写真を。

 「ン!」例の恐竜の写真を。

 「アッ、それは」サキ。 

 「ただのイタズラ書きですよ」

 しかし大木は懐かしそうに。

 「あいつ。まだこんな事を」

 「と言いますと」

 「こういう事が好きでね。

 まあ本人は冗談のつもりなんだろうが。

 恐竜を復活させるとか。

 それは言ったね。

 他にもね」

 「-----」

 「まあとにかく。

 何々。

 体表面近くに発光細胞と反射細胞を。

 ホタルが光を発する原理を利用するわけか。

 ATP、ADPのエネルギーの受け渡しを-----

ウラニウム、プルトニウム、重水素の化合物に

置き換えてそのエネルギーを利用。

 そんな事、できるのか。

 ンー。

 エネルギーをいかに効率よく

光へと変換するかか。

 そのヒントにしたわけか。

 ホタルではルシフェリン、ルシフェラーゼに

ATPが作用すると

光を発するからね。

 それをヒントに核のエネルギーを

光に変える物質を造ったのか。

 信じられんね。

 堆沢も。まったく。

 怪獣づくりを-----諦めては-----。

 いや、なんでも。

 ああ-----それでそれを口まで持ってきて。

 生物レーザーか」

 紙に書かれたタイトルは“Ⅴ”

 「ブイね」大木。

 “勝利-----か-----な”

 「DNAにそのような器官が

出来るように組み込むつもりでしょう。

 しかしエネルギーの受け渡しを

ATP、ADPから核物質へですか。

 それをレーザー化」隆二。

 「そうだね。

 発想としては面白いが-----。

 現実にはねえ」

 「怪獣を造りたかった-----わけですか」サキ。

 「まあそういう事も言ってはいたが。

 冗談でね」大木。

 “〇〇サイエンティストか”

 そこへ刑事が入って来た。

 例の宿付しゅくつけ当庭とうにわだった。

 「先生。先日はどうも」

 隆二たちはギクリ。

 昨日の昼間の事がある。

 「何かわかりましたか」当庭。

 「いえ-----まだ」大木。

 第五周期の事を言い出そうかどうか

迷っている。

 昨日の事も併せていろいろ聞かれるのも。

 それの堆沢に-----。

 「そうですか。

 我々も-----頭が痛いですわ。

 何も-----。さっぱりわからんのですわ」

 「それで先生に現物を。

 調べていただこうと思いまして-----

これを持って来たんですわ」

 そういって金属ケースを。

 中を開けると例の細胞片。

 「よく切り取れましたねえ」大木。

 「イエ。メスでもハサミでも。

 ダイヤモンドカッターでもきれなくて」

 「それで-----ちぎれて付着していたモノの中から

大きさのモノを。

 エッ?

 よくそれが。

 切れないことが」

 大木はしまったという表情。

 「イエ。バズーカ砲を受けても

大丈夫な奴ですから。

 メスの刃が通るかと。

 さっきまで」 

 「そうですか」宿付の眼が。

 「いや、自衛隊の方でも-----。

 あの後、例の死骸を演習場へ

持って行ったらしいですよ。

 これは内緒」

 「それで」隆二。

 「君は雑誌の-----。

 しまったな」

 連日の捜査でだいぶ疲れているらしい。

 「まあいいか。

 内緒だよ。

 それで-----バズーカ砲で撃って

何ともなかったものですから今度は」

 「今度は?」

 「戦車砲で撃ったらしい。

 彼らにもメンツがありますからね」

 「ええ。それにまたあのサソリが

出て来た時のためにも」

 「それで」

 「最新鋭の戦車砲が」

 「ええ、タングステン製の徹甲弾が

全く歯が立たなかったとかで」

 「それじゃあ。

 また出てきたら」隆二。

 「窒息するまで

手の付けようがないか」大木。

 「ええ、それでウチの。

 本庁の上の方でも大童おおわらわで。

 朝から会議中ですわ」

 「それでこれを」

 「ええ、なんでも結構です。

 分かった事があれば」宿付。

 しかし表情はあまり期待しているとは

思えない。

 宿付はテーブルのプリントアウトされた

写真に目をとめた。

 「ン!。これは」

 例の恐竜の。

 「ブイですか」

 「ファイブじゃないですか」当庭も。

 「当庭」疲れたような笑みを。

 しかし。

 大木たちは顔を見合わせた。

 「ファイブか。フィフス」

 「第五周期」隆二。

 「そうとも読めますか」サキ。

 「先生のお坊ちゃんが」宿付。

 「うちの息子もこういうのが好きでして。

 何々。口から生物レーザー」

 「しかし、お上手ですね」当庭がお世辞を。

 好きらしい。こういうモノが。

 「まあ、とにかくよろしく。

 何かわかれば本庁の方まで」

 というときびすを返した。

 当庭は。

 「これ、いただいていいですか」

 例の写真を。

 「えっ!はあ」大木。何の事やら。

 「そうですか」

 当庭もサッサと引き上げて行った。

 こういうモノのフィギュアを造るのが

趣味だそうだ。

 他にもいろいろ造っているらしい。




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