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7話 ウォーミングアップ 1/2

レッドビーに思念波で色々問いただしていた所、ミランダリアさんが話しかけてきた。



「レイカ様、私は勇者の情報収集を開始するため、専属の部隊の編制を開始します。お食事や雑用などありましたら、こちらの呼び鈴をお使いください。専属のメイドが参ります。」


とミランダリアさんに呼び鈴を渡された。


「それではレイカ様、また後程。」


と言って、ミランダリアさんは、勇者の情報収集の仕事に向かった。



取り残された私は、情報の整理をしてみることにした。


レッドビーに問い詰めて分かったことで、魔将軍になって勇者と戦う理由は

1 <神様に願いを叶えて貰うため>が四名くらい。(願いの詳細は不明)

2 三名は実力主義強さを求めている。下手をすると私の首を狙いかねないこと。

3 二名は勇者に恨みがあるため。

4 残り一名は、戦いを止めさせるため。


だそうで、若干理由が理解できないものもあるが、分かったことは、私自身早めに戦闘出来るようにならないと、味方に殺される可能性があることであった。


レッドビーが言ってた、1つ目の「亜空間部屋で、魔術の試射を行い魔法の使い方を学習シテクダサイ」を実行することにした。



私はレッドビーに導かれ、城の地下にある亜空間部屋の扉の前に移動した。


扉を開けて中に入ると、周りが真っ白になり、どこかに転移するような奇妙な感覚が起こった。

そこは、城の地下の空間ではなく、地平線が見える平原であった。

所々に山が見える。

後ろを見ると魔法陣の中に扉だけが立っていた。


「ここは・・・・」

『城の地下扉は、レイカさんが入ったトキのみ、この滅びた世界に通じてイマス。』


とレッドビーは言った。


「ほかの人が入るとどうなるの?」

『弾かれて入れナイ状態になりマス。レイカさんが許可した者ノミ、この世界に入ることが可能デス。簡単な話、神様が用意シタ戦闘訓練場デス。』

「なるほどね・・・。」


『ソレデハ、防御魔法の使い方や攻撃魔法の使い方カラ解説しマスので使ってみてクダサイ。』

「わかったわ。」



・・・・・



まず、防御魔法を使ってみた。

私(大魔王の体)が使える防御魔法は、ステータスを調べると二百近くあり、どれを使っていいものか分からない。

レッドビーに聞くと、『上級以上の防御魔法以外ナラ、自動防御を使うとイイデスヨ。』と言ったので、自動防御を使ってみた。


自動防御は、召還精霊が数体、常に私の周りにいて、敵やその攻撃を察知して、多段構造の防御結界を敵に合わせて展開してくれるといった便利なもので、私にぴったりであった。

また、自動防御は、常時魔力を消費するが、魔力自動回復があるため、実際には減らない状態であった。これなら寝てる時も安心だわ。


その他、上級や最上級の防御魔法を使ってみた。無詠唱で使用できるものもあったが若干タイムロスがでた。また、防御力に関しては、現在攻撃が無いのでどの程度防御可能かは分からないけど。



次に移動魔法を使ってみた。

飛行魔法は始め魔力の制御が分からなく、滅茶苦茶早く飛んでしまい成層圏に到達、息苦しくて寒かった。魔力の制御をしてからは、鳥のように飛べて最高に気持ちよかった。

転移魔法は、この世界で個人で行うには制限があるようで、視覚できる範囲しか移動できなかった。

もちろん、転移魔法陣をあらかじめ設置しておけば、遠くでも行き来できるみたい。


その次に、攻撃魔法を使ってみた。

攻撃魔法は、光、闇、火、水、土、風の属性があり、攻撃魔法もそれぞれの属性で沢山あった。千以上の攻撃魔法が使えるのだけど、やっぱり何を使っていいかわからない。

試しに、名前が綺麗な光魔法の<虹色拡散光収束砲>というのを使ってみた。

私の杖から発射された虹色の幾多の光が、目の前の広大な草原に打ち込まれ、拡散し東京ドーム五個分以上あるだろうか、それほどの大きさのクレータを作り出した。ヤバイわこれ。


レッドビーに聞くと、

『レベルが高いノデ、上級以上の魔法を使うとアタリ一面すべて味方もろトモ滅殺してしまいマス。範囲を絞るコントロールがデキルまで、フレアアローなどの初級魔法を使ってくダサイ。』

と言った。

「それじゃ勇者や魔将軍相手に不十分じゃなくて?」

『レイカさんは魔法のレベルが高いノデ、初級魔法デモ威力は上級並みデス。初級魔法は隙もないし十分イイデスヨ。』

「そ、そうなの!」

それはすごい。これだけの魔法があれば、勇者なんか目じゃないわね。と思っていたら、

『レイカさん、魔法なしデノ戦闘法も行ってくダサイ。』

「え?これだけの力があれば魔法だけで余裕じゃない?」

『戦闘デハ、アイテムや魔法で一定時間魔法無効にサレタリ、魔力を吸収する相手とかもイマス。』

「え、なにそれ汚い・・・・」

『・・・・・レベル差や、能力差を覆す戦闘法もあるのデス。』

「・・・確かに、私みたいな、レベルの大魔王がいたら裏技的なものもあるわよね。・・・」

『チナミに、レイカさんモ、魔法無効の魔法や魔力吸収魔法も使えマス。』

「え!そうなの!まあ、大魔王なのだから当然か。」





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