表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/103

3話 契約2/2

・・・・・・

2つの選択分岐点ってことになるのよね。


①勇者としてLV1から魔王を倒すハードなミッション


②魔王軍を率いて神の欠片を取ってくるイージーなミッション


ゲームだとここでシナリオが変わる重大な選択支だわ。

でも人として普通は勇者のミッションを選択するわよね。

あと、成功率がゼロって・・・・・・

と私は悩んだ。


「神様!今回はやめて元の世界に戻りたいっていうのは可能でしょうか?」

「可能ですけど、自力で帰れるのですか?」

「え?神様が戻してくれるのではないのですか?」

「対価もなしに、貴重なエネルギーを消費するわけにはいきません。元の世界に戻るにもミッションをクリアして対価を支払ってください。」

「え!そんな!」


・・・・・・・

そうすると2つのミッションから選ばなくてはいけないのね。


としばらく私は考え込んだ。


どうしよう。魔王軍を率いるってことは、異世界だけど人を殺していくってことでしょう!なんか嫌だわ。でも成功率ゼロのミッションなんて・・・・


と考えていると神様が


「安心て下さい。魔王軍のことで悩んでいるのでしたら、少し捕捉します。魔王軍は魔女が統治する国で、魔女や魔法少女が主戦力です。モンスターは、皆使い魔的存在です。神聖国家は、男性上位の国で、女性は立場が低いです。神聖国家の軍は、魔女狩りと称して魔法少女を捕らえては、好き勝手やっています。また、獣人が奴隷となって、重労働や愛玩用など使役されています。」

「え?それって、神聖国家はひどい国じゃないの?」

「そうですね。女性にとってはひどい国です。しかし、こちらに転移してくる男性は魔王軍の側に付くのを嫌がります。」

「なぜですか?そんなひどい国なら魔王軍を選ぶのではないのですか?」

「転移してくる男性の半分以上は、よく内容も聞かずに勇者のミッションを選びます。勇者にに憧れているのでしょうか・・。そのほか理由は、魔王軍を率いて戦うので、個人で無双が出来ないとのことを嫌がります。また、魔王軍になるので、魔女か魔法少女の体に転生するのも嫌なようです。」


なるほど、男性が考えそうなことですね。


「わかりましたけど、なんで魔女か魔法少女に転生なのですか?自分の体で異世界転移するのではないのですか?」

「あなたの世界の貧弱な体ではすぐに死んでしまいます。そのために、強い体に転生してからミッションに挑んでもらっています。もちろん古い体はコールドスリープにして保存しますので安心を。」


なるほどね。どこかのチート異世界小説だとチート能力を授かって無双なんかしちゃうのですけど。

実際には、今の体を強化したり能力を与えたりするより、新しい強固な体に転生してもらうのが手っ取り早いのかも。神様頭いいや!

でも、それなら勇者ミッションはなぜLV1からなの?


「よくわかりました。でも神様!質問なのですけど、強い体に転生できるのなら何故勇者ミッションはLV1なのですか?」

「送り出す異世界によって、わたしの力に制限がかかり、勇者ミッションでは、最強で送り出しても強制的にLV1まで下げられてしまうのですよ。ただ、努力すれば強くなれますけど。」


「では、チートな能力はどうなるのでしょうか?」

「チート能力?特殊能力かな?どちらのミッションでも、わたしが授けることは可能ですよ。」

「では何故勇者ミッションは成功率がゼロなのですか?」

「ほう!そう聞かれたのはあなたが初めてですよ。ほかの方は、特殊能力を多めに与えると喜んでミッションに行きましたけど・・。まあ、簡単言えば、敵対神から送り出された人物も特殊能力持ちなんですよ。」


なるほどね。成功しない理由が分かったわ。

今までの魔法陣を使った人は、ゲーム脳でチートがあれば無双できると思い込んでいたのね。残念な人たち・・・でもそれなら魔王軍になるミッションも心配だわ。

と思い私は思い、


「では神様!魔王軍になる簡単なミッションでも相手が特殊能力持ちで危険なのでは?」

「ああ、その世界なら特殊能力禁止なので、大丈夫ですよ。しかもわたし側の転生する新しい体はLV999なのでめったな事では死にません。制限事項が少しあってめんどくさいですが。」


え!LV999ですって!楽勝じゃない!でも制限事項って?


「神様!制限事項ってなんでしょうか?」

「そのミッションでは、敵対神が送り出した勇者が1年間LV上げをする間は、魔王軍の魔女と魔法少女は魔王城から出れないので、使い魔のモンスターで、勇者を倒しに行かなければならないという制限です。

もちろん1年経過するか勇者が魔王城に入れば、魔王軍と貴女からの攻撃も可能ですよ。」


なにそのルール・・・。

でもいいわ!


「神様。”魔王軍を率いて神の欠片を取ってくるイージーなミッション”を引き受けます。」

「そうですか、勇者のミッションが人気でこちらのミッションが進まなかったのでうれしいです。」


「それでは契約を交わします。付いてきてください。」

と神様が言って、光に包まれた。




修正

行間読みやすいように改行。内容は変わらないです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ