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1話 異世界への魔法陣

私の名は、田中麗香。

性別は女性。


顔もスタイルもそこそこだと自分では思っているが、彼氏はいまだかつて出来なかった。

もっとも25前後までは、年上の男性から食事などに誘われたこともしばしばあったが、なにぶん私は、イケメンと金持ちにしか興味がなかったので、すべて断ってきた。

現在、誰からも食事に誘われなくなり少し後悔している。


最近は、仕事の疲れで外に出る気力もなく、部屋でネットの乙女ゲーをやっている始末。


 ある日、久しぶりに日曜のニュース特番を見たら、10代から30代の失踪事件が問題になっっていた。


 事件の共通点は、「ネットのゲームをしていたこと。」「失踪した部屋には、円形の何か模様が焦げ跡として残っていた。」ことであった。その他は、年齢、性別、プレイしているゲームに共通点はなく、失踪の謎は解明できないとのことであった。


 ネットで失踪事件を調べてみたところ、失踪した者たちは、異世界転移で望む異世界へ旅立ったのだという噂があり、異世界へ行ける魔法陣の描き方が山ほど検索で出てきた。 なんでも、その魔法陣が成功すると、<異次元の神様>が出てきて、望むゲーム世界に近い異世界に連れて行って下さるそうだ。


 また、中には「異世界に行って勇者をやって転生して戻ってきた。」と言い出す9才の子供も出てきている。


 私は、「なにこのトンデモ話は、無いわねー」と独り言をつぶやいた。


でも、どっかのライトノベルのように、好きな乙女ゲーの世界に異世界転移したら楽しいだろうなと思ってしまった私がいた。


それから次の休日。


私は、このネットで検索して出てきた魔法陣をしらみつぶしに試していた。ネットで拾った100以上の魔法陣を試してみたが、何も起きなかった。


「やっぱり、インチキじゃないの。」と私はつぶやいた。


 魔法陣はあきらめて、ネットで今やっている乙女ゲー攻略の掲示板を見ていると、<異世界への魔法陣の使い方>のリンクが貼ってあった。普通の私なら、スパイウエアたっぷりのページに飛ばされるのを判っているので、クリックなどしないのだが、その日はなぜかクリックしてしまった。


 飛ばされたページには、スパイウエアやウイルスなどは無く、文字化けしている魔法陣の使用解説らしきページがあった。


 そのページをウェブプラウザで表示を直し、読めるようにしてみると、魔法陣の正式な使用法が出ていた。


 解説によると、自分の血液を使い、魔法陣の中心に立って儀式を行うとのこと。


私は解説どうりに魔法陣を描いて、<異次元の神様>に会いに行った。


・・・・・・・・・



魔法陣が光ったと思ったら、急に暗くなり、上下左右の感覚が消失した。


次に私が気づいたとき、真っ白い天井がある床に寝そべっていた。


・・・・さん!」

「田中麗香さん!」

「田中麗香さん!」

と私の名前を呼ぶ声がしたので、私は起き上がってその方向を見た。

そこには神々しい光の中に、美青年が立っていた!



修正

行間読みやすいように改行。内容は変わらないです。


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