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百合色革命  作者: 水月さなぎ
百合色革命 第一部
37/92

ボーイ・ミーツ・ガール開幕! 03

 そしてボーイ・ミーツ・ガールの結果発表。


「お待たせしました。みんな投票は済みましたかー? あの子もいいけどこの子もいい! 迷う中で選ぶたった一人! 今こそ決めよ唯一無二の王子様! まずは第三位から!」


 司会者の女子がノリノリで結果発表に臨んでいる。


 観客の方も無駄にノリノリだ。


「初参加にもかかわらず絶大なる支持を得た我らが生徒会長! 星陵院咲来さん!」


「どうも~。みなさん投票してくれて感謝してますわ~」


 ステージに上がった咲来は期待に応えるように観客に向かって大きく手を振った。


 その仕草に会場はさらに湧き上がる。


「そして第二位は! 惜しくも二連覇ならず! しかしその王子度は不変のものと我らは信じています! 槇寺楓さん!」


「ははは。二位でも十分光栄だよ。投票してくれたすべての方に感謝を」


 慎ましく謙虚に、なおかつ優雅に、去年の王子は爽やかな笑顔でステージに上がった。

 

 二位でも十分すごいことなので会場の女子は黄色い声で迎える。


 そして、


「そしてそしてそして! 元祖王子を破った超新星! 天下無敵の新王子は~っ!」


 いよいよ第一位の発表だ。


 俺たちは舞台脇でその結果を見届ける。


「第一位! 塔宮棗生さんでっす!」


「は……?」


 俺!?


 俺なのか!?


 なぜ!?


 ほわい!?


「あ……れ……?」


 舞台脇の参加者はみんな俺を見ている。


 さっさとステージに上がれという事だろう。


 気まずい空気に耐えられなくなり、俺は仕方なくステージへと上がる。


「おめでとうございます塔宮さん! 優勝の感想は?」


「え? え? えっと? 何故に!? みたいな?」


「う~ん。ルックスは問題ナッシングなのに貫禄はいまいちですねぇこの新王子は」


「………………」


 ノリに任せて言いたい放題言ってくれるじゃねえかこの司会者。


 そしてそんなことはお構いなしに湧き上がる会場。


 結局、本来の姿で男装コンテストの優勝を果たしてしまったのだった。


 余談だが、邑璃は終始どうでもよさそうな反応で(本気で女装姿の俺にしか興味がないらしい)、佳崇の方は終始大笑いだった。

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