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短編小説・完結済み小説

硝子の中で俺はきっと。

作者: 尖角

篠宮さんから頂いた「ガラス」というキーワード。


そして、これができた作品です。


では、どうぞ!!



今、俺はずっと前に君が一気に飲み干したせいで中身が空っぽになってしまったコップを見つめている。


それは、暇だから。


とっても暇だから眺めていた。


だから、暇なついでにこうなった理由を説明しておこう。











―――*―――*―――*―――*―――*―――











目の前で泥酔している君の名前は、工藤南朋(くどうなお)


そんな君に密かに想いを寄せている俺は、竜崎祐司(りゅうざきゆうじ)


そんな俺達は“幼馴染”という設定の、別にこれと言って仲良くもなんともないただの“知り合い”。


そんな関係の俺達がなぜ一緒にいるかというと、それは単に職場が同じだから…。


だから、仕事帰りに同僚である君と一緒に呑んでいるというわけである。



そして、そこで俺はある相談をされた。


その内容は“自分の抱える恋愛”について…。


で、不覚にも君が好きになってしまった相手は、容姿がよくて性格もいい上司。


そんな上司(ひと)を好きになってしまった君はどうしていいかわからず、幼馴染の俺に相談してきたわけだ。


だがな、言っておこうか…。


俺は、俺と君とが幼馴染と呼ばれ始めた頃から、職場で『付き合ってるんじゃない?』と噂になっている現在まで、君という人間が好きで好きで堪らないのだよ!!




だから、職場恋愛が禁止という中ででも、俺は君と付き合ってもいいと思っている。


確かに、会社の方針で職場恋愛が禁止なんだから、しないことに越したことはない。


だが、俺はこの職場に未練などないから転職しても構わないと思っている。


というわけで、俺は職場恋愛が禁止という中ででも君と付き合うことができる。


だが、君は全然こっちに振り向いてくれない。


君が想いを寄せた相手は、まさかの上司。


男子にも女子にも大人気な上司。



そんな上司に君は心を差し出すのか?


君だけは違うと思っていたのに…。


世間がどう騒ごうが、自分の想いを貫く人だと思っていたのに…。


だが、それは俺の勘違いみたいだ。


君は確かに上司(かれ)に想いを寄せている。


そして、俺はそんな恋の相談を受けている。


だが、どうなのだろうか?


自分で「ちょっと付き合って!」と呑みに誘っておきながら、酔っぱらって潰れるというのは。


俺には手に負えないぞ?


だがな、君のことを良く知らない上司には、もっと手に負えないぞ?


そんな相手でもいいのか、君は…?


俺は良くないと思うぞ?


だから、俺にしておけよ。


俺はそう考えるわけだ…。



だが、そう心の中で思ってはいても、口にすることはできない。


だから、俺は君に言うのである。


「職場恋愛は禁止だから諦めるしかないよ!」 っと―――。


だが、それを言ってしまった以上、君と同じ職場である俺の願いは叶わなくなった。


同じ職場である以上、永遠に叶わなくなってしまった…。


だから、俺は決めるのである。


“会社を辞めて君に告白する”ということを…。


だって、俺が会社を辞めてしまえば、君との恋愛は許されるわけだから。


決して、叶わない恋じゃなくなるのだから…。











今のままの状態では、誰が見たって上司には敵わないと思うだろう。


だが、それは“同じ土俵で戦っているから”の話。


俺が会社を辞めてしまえば希望は残っているというわけで…。


だから、俺は君に告げることにしたのである。


だから、俺は酔い潰れている君が目を覚ましたら告げることにしたのである。


“愛”という小さな小さな俺の想いを、叶うかもしれないという希望を抱きながら―――。

すみません、、、なんか中途半端で・・・

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― 新着の感想 ―
[一言] 中身の空っぽになったコップ。 なんか、その存在がいろいろな事を伝えてくれている気がします。 相談を受けた彼の空しさとか、彼女の想いの辛さとか。 そして空っぽだからこそ、可能性がそこにありそう…
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