第四十二話 接敵・米太平洋艦隊
午前8時34分、米戦爆連合隊が日本迎撃隊と接触したほぼ同時刻、日本攻撃部隊も米戦闘機からの攻撃を受けていた。
日本戦闘機隊乗組員1
『隊長、敵戦闘機が迎撃に上がって来ています!』
日本戦闘機隊隊長
『よし、米軍機は頑丈が売りだ。一撃加えたからと言って気を抜くな、いいな!』
日本戦闘機隊全隊員
『『『はい!』』』
全機は増曹を捨てて米戦闘機隊に向かった。
日本戦闘機隊乗組員1
『後ろに回られた。誰か頼む!』
日本戦闘機隊乗組員2
『了解、今行くぞ!』
日本戦闘機隊乗組員3
『此方は1機落とした。次だ!』
日本戦闘機隊乗組員4
『やはり頑丈だ。連続して当てないと墜ちない!』
日本戦闘機隊乗組員5
『隊長、攻撃隊敵艦隊に攻撃を開始しました!』
日本戦闘機隊隊長
『よし、このまま引き付けるぞ!』
エンタープライズ
見張り員
「敵機多数接近、戦闘機隊やられています!」
ハルゼー
「ガッデム!スクラップ戦闘機相手に何してやがる!全艦対空戦闘!」
艦長
「ハルゼー司令、安心して下さい。戦闘はともかく、連中にまともな対艦攻撃ができるはずが・・・」
見張り員
「て、敵機直上!」
ハルゼー
「何!?」
見張り員
「数5、いえ7、一気に急降下して来ます!」
艦長
「面舵だ、急げ!」
見張り員
「て、敵機投弾!3発は食らいます!」
艦長
「糞!全員衝撃に備えろ!」
そして、飛行甲板に3発の命中弾を受け、エンタープライズが揺れる。命中箇所から火が吹き出した。
ハルゼー
「畜生!被害は?!」
見張り員
「か、甲板に命中3発。火災が発生しています!」
ハルゼー
「消火班を回せ!急いで応急修理を・・・」
見張り員
「よ、ヨークタウンに魚雷命中!数2!」
ハルゼー
「な・・・!?」
見張り員
「更にホーネットも爆弾を食らっています、命中2!」
ハルゼー
「馬鹿な、こんな短時間でこれだけの被害を受けるなんて・・・」
見張り員
「イントレピッド爆弾1、魚雷2が命中、中破。タイコンデロガ爆弾3、魚雷1が命中、同じく中破!」
ハルゼー
「糞!これじゃあ航空機の離着艦が出来ない・・・」
凄まじい命中率を誇り、次々に攻撃を仕掛ける日本攻撃隊、太平洋艦隊の対空砲を嘲笑うようにひらりひらりと宙を舞っていた。
エンタープライズ甲板
エンタープライズ
「はぁ・・・はぁ・・・。糞!イエローモンキー共め!」
戦闘機が次々に落とされていただけで驚愕していたのに、これ程正確な攻撃を前に為す術無い自分への苛立ちを、敵であるジャップに向けていた。
姉のヨークタウン、妹のホーネット、イントレピッドにタイコンデロガまで被弾し、航空機攻撃はほぼ不可能になっていた。
日本攻撃隊は、目標を駆逐艦と巡洋艦に変更しており、空母と戦艦には目もくれない。
高速を誇る駆逐艦に楽々魚雷を当て、必死に打ち上げる巡洋艦の対空砲を物ともせず爆弾を投下する。
最早恐怖しか感じなかった。極東の劣等民族のはずだったジャップが、難しいとされていた急降下爆撃を軽がるとやってのけている。そして大半が命中して、駆逐艦は良くて大破、悪くて一瞬で轟沈した。
戦艦郡も対空砲火を張るが、まるでそこに戦艦などいないと言わんばかりに無視していた。
また駆逐艦が沈み、艦隊は戦艦を残して満身創痍になった。
30分続いた空襲は終わり、駆逐艦7、巡洋艦4が沈没、駆逐艦5、巡洋艦2が大破、空母5が中破し機動艦隊の能力は停止した。
キンメル大将は機動艦隊を後方へ下がらせ、艦隊決戦によって片を着けると決定。
ここに日米双方の最初で最後の艦隊決戦が始まろうとしていた。
ご意見・ご感想お待ちしております。




