第三十一話 出撃
結局週末更新出来ませんでした。どこかで取り返すので、暫くお待ちください。
1941年12月12日午後2時、日本海軍基地に再び召集命令が下り、会議室には一昨日同様の面子が揃った。
理由は2つあった。1つは大和の九八早警が撮影した太平洋艦隊の陣容確認、2つ目は今後の方針を決める為だ。
小沢「この写真を見ての通り、太平洋艦隊は保有する戦艦全てを出していたようだ。」
武(赤坂)「空母は5隻ですね、艦種は?」
隼「ヨークタウン級3隻、レキシントン級2隻ですね。」
輝(御坂)「戦艦の艦数では2倍、空母の艦数は3倍ですね。」
嘉一(竹中)「今から出撃したら、明日の午前中にアメリカ太平洋艦隊の航空機の行動範囲に入るな。」
長門艦長の嘉一が言うと、陸奥艦長の沖水 伸也中将が続けた。
伸也(沖水)「そして翌日、つまり明後日に射程圏内に突入する、と。」
武「そうなりますね。」
次々と意見が出る中、唯1人黙っていた人物がいた。
定雄だった。いつもなら率先して意見を出す筈なのに、薄く目を開けたまま会議を聴いていた。
隼(以前にも、何度かあったな、あの顔。)
海軍育成学校時代、毎日の様に海図の上で作戦対決をしていた2人。殆どの場合、隼が勝利していた。
しかし、定雄は時折信じられない作戦を出して隼を完膚無きまでに倒した。その時に限って、自慢もせずに立ち去っていった。
隼達の間では、『第二の神 重徳』と呼ばれていた。
名前に『神』が付くだけに、その作戦は神掛かっており、一見無茶苦茶な作戦でも最終的に勝利出来る作戦ばかりだった。
その彼が今再び考えている、神掛かった作戦を。
定雄「・・・長官、宜しいですか?」
小沢「ん?どうした横森中佐。」
挙手して小沢に尋ねた定雄、小沢は聞き返した。
定雄「潜水艦隊の作戦立案を許可して頂きたいのですが?」
小沢「今からか?しかし、時間が・・・」
定雄「1時間後、長官室に必ずお届け致します。」
小沢「そうか・・・分かった、任せよう。」
定雄「有り難うございます。では・・・」
そう言って、定雄は会議室から出ていった。
隼(ハワイの神 重徳、その実力期待しますよ。)
隼が唯一、定雄が自分より優れていると感じる、能力に決して小さくない期待を込めて、少し微笑んで作戦会議に戻ったのだった。
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