第二十六話 作戦承認
今回も短いです。
1941年12月9日午前10時、作戦会議室に再び召集令が出された。作戦の承認・否承認を決めるのだ。
小沢「さて、真・八八艦隊戦略参謀長の望月大佐が提出した作戦案だが、自分はこれでいいと思う。皆はどうかね?」
開口一番、小沢長官は賛同してくれた。これは心強い。
野田「私も賛成です。航空機による支援攻撃の後、艦砲射撃で追い討ちをかける。隙がなく完璧な作戦と思います。」
野田艦長も同意する。
御坂「自分も同じです。」
扶桑艦長の御坂中将も同意した。
その後、ほとんどの参加者が賛成したが、予想を裏切らず定雄は反発した。
定雄「こんな杜撰な計画、成功する訳がない。もう少し考えて立案したらどうだい、隼くん?」
ほぼ全員がイライラする中で隼は落ち着いて言った。
隼「この時点で、ほぼ全員がこの作戦に賛成しました。つまり、これが最高の計画なのです。あれこれ口出ししないでもらえますか、定雄くん?」
定雄は隼を睨み付けて作戦会議室から出ていった。
小沢「それと、重要な報告がある。昨夜午後11時半、アメリカ太平洋艦隊がウェークを出航した。あと2日程で我々と接触するだろう。敵将は、ハズバンド・キンメル大将とウィリアム・ハルゼー中将の2人だ。特に、ハルゼーはブルと呼ばれる猛将だ。油断すれば噛み付かれるぞ。全員、作戦開始まで待機。以上、解散!!」
『了解しました!!』
あわただしく全員作戦会議室から出ていく。
隼が編み出した作戦は、太平洋艦隊を破る事は出来るのだろうか?
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