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第七話 ハワイ諸島オアフ島フォード島海軍基地
短いです。ストック切れで多く書けませんでした。
中央太平洋の要所として、そしてアメリカ合衆国太平洋艦隊の泊地として機能している、ハワイはここオアフ島には現在、大型艦は一隻しかいない。
緊迫する亜米間の啀み合いは、いつ戦争が勃発してもおかしくなかった。その為、アメリカは量産型空母『エセックス』級を九隻建造した。
太平洋には四隻が配備され、オアフ島フォード島海軍基地(所謂真珠湾)に停泊しているのは9番艦の『ワスプ』のみである。
甲板に立つその乙女は、建造されてからまだ半年程度しか経っていないその艦に宿る艦魂、ワスプである。
見た目の割に大人びいており、思考はいつも先を見据えていた。
ワスプ「嵐が・・・来るわ。そう、激しい嵐が・・・」
そう呟き、ワスプは悲しい顔をした。
時に1941年12月7日午前6時30分であった。
次回はオアフ島空襲が始まります。