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第二話『出航と出会い』

 いよいよ、本格的に始まりました。前作よりも内容を濃くしていこうと思います。よろしくお願いします。

1941年 11月26日

  午前4時  単冠湾

乗組員「錨上げー!」

 静まり帰っていた単冠湾に怒号が響く。直後に全てのふねにおいて錨が上げられる。


航海士「全艦抜錨完了しました!」

小沢「よし、全艦に通達、25ノットを維持。到着予定は12月8日、作戦開始は現地時間午前7時だ!」

通信士「了解しました!」

野田「長官、第一独立機動艦隊からです。『全艦出撃ヲ完了ス。合流ハ予定通リ。』との事です。」

小沢「流石は南雲さんだ。予定通りだな。」

野田「それから、山本総理からも連絡がありました。」

小沢「ほぅ、なんと?」

野田「はい、『対米和平瓦解寸前ナリ。』かなり難航している様です。」小沢「そりゃ、あんなもん突き付けられりゃ、断るしか無いだろ。」

 小沢が言う『あんなもん』、それを語るのは次の機会にしよう。



  大和 第一主砲塔

「やっと出航か・・・」

 第一主砲塔の上で1人呟く青年、本来登ってはいけないが他に誰も見ていないので止める人もいない。

「しかし霧が濃いな。」

 この青年の名は望月もちづき はやとである。階級は大佐だ。大和の副艦長に任命されている。

望月「この天気じゃ何隻か脱落するかもな。」

 すると、後ろに気配を感じる。主砲塔に乗っているのは自分だけのはず、誰か登って来た感じもしない。

 ゆっくりと、後ろを振り向いてみた。

 ―――大和撫子とは、この事を言うのだろう。和服が似合う日本美人が、そこに立っていた。しかし着ているのは着物や和服ではなく、日本海軍の軍服、しかも階級は・・・

望月(・・・大将?)

 この艦に女性の大将はいない。いや、他の艦にもいない筈だ。

望月「あの・・・」

 隼が恐る恐る聞こうとした。すると、

「はじめまして。」

 そして、彼女はこう言った。

「私は、大日本帝國海軍 真・八八艦隊旗艦、大和と申します。以後お見知り置きを」

 これが、隼と大和の出会い。全ての始まりの物語である。


   登場人物紹介

    望月 隼

(もちづき はやと)

年齢      21歳

身長   173センチ

体重     56キロ

階級       大佐

配備場所    副艦長


 僅か18歳で少佐になる。しかしそれを鼻にかける事をせず、いつも謙虚に生活している。最初から真・八八艦隊に入隊し、現在に至る。艦隊内で数少ない艦魂が見える1人。


     大和

    (やまと)

年齢

(外見)    20歳

(実質)   1歳未満

身長   163センチ

体重       軍機

階級       大将

配備場所     旗艦

 航空戦艦大和の艦魂、大和撫子を実体化した様な美しさがあるが、男性には余り興味は無い。真・八八艦隊旗艦を務めるだけあり、他の艦魂とはやはり気迫が違うが、酒がはいると理性が飛びそうになる。

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