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亜細亜安全保障理事会〜各国海軍代表編〜

今回も長めです。

  帝都東京国際会議場

 ここ、東京国際会議場には亜細亜平和会議参加国各国首脳が集まっていた。合同演習大会に先駆け、亜細亜の安全保障について話し合われていた。


    第一会議場

 この会議も議長国は大日本帝國であった。

議長「これより、亜細亜安全保障理事会を開始致します。」

 全員が一礼する。

議長「それではまず、各国代表を紹介させていただきます。」

 議長は紙を見ながら名前を挙げていった。

議長「第33代目大日本帝國連合艦隊司令長官、山本五十六大将。」

山本「はい。」

 山本が起立し一礼した。

議長「第3代目中華民國海軍司令長官、ワン・イルエン中将。」

ワン「はい。」

 山本と同じ様にした。

議長「朝鮮共和國海軍司令長官、ペ・ヨンイン中将」

ペ「はい。」

議長「大満州國海軍司令長官、オン・コリュウ中将。」

オン「はい。」

議長「台湾連邦海軍司令長官、セイ・ハクミョウ中将。」

セイ「はい。」

議長「亜細亜エルサレム共和國海軍司令長官、アルフレッド・コルディ大将。」

コル「はい。」

議長「タイ王國海軍司令長官、トンファ・ルニャイユ中将。」

トン「はい。」

議長「それでは、始めます。」

 議長が言った。

議長「今回の議題は、『欧米諸国の海軍戦力』についてです。では、山本長官。」

山本「はい。それでは、ご説明致します。」

 山本は始めた。

山本「まず、アメリカ合衆国太平洋艦隊の主力艦は、戦艦9隻、空母3隻です。戦艦は、ネバタ級2隻、ペンシルバニア級2隻、テネシー級2隻、コロラド級3隻となっています。空母はヨークタウン級3隻のみに留まっておりますが、八咫烏からの情報では、32隻にも及ぶ正規空母の建造計画があるとの事です。」

ワン「自分からも。本国からの報せでは、潜水艦を複数日本近海に潜ませているらしいです。」

オン「爆撃機部門では、4発重爆撃機の実戦配備も進んでいる様です。」

ペ「陸上戦力ははっきりしていませんが、中戦車の配置を急がせているそうです。」

セイ「艦上機は、未だ目立った機は登場していません。」

コル「補助艦艇は、速射率が最速のブルックリン級軽巡の配備も行っているそうです。」

トン「陸上機では、双胴式戦闘機を開発しています。」

山本「我が亜細亜平和会議参加国でも、研究開発を行っておりますが、生産力が全く違います。」

オン「技術的には、此方が若干勝っていますが、やはり技術では勝てません。」

ペ「戦争になったら、じり貧になる、と言う事ですね・・・」

山本「さて、次は大英帝国ですが、こちらは目立った変化はありません。しかし、4連装砲搭載の戦艦の建造計画があるようです。」

オン「他の分野でも、変化は見られません。」

山本「次いで、ドイツ第三帝國ですが38㎝砲搭載の戦艦2隻の建造を開始したそうです。」

ペ「今年度行った再軍備宣言、ですね。」

トン「陸上機では、本格的にジェット機の開始・実戦配備を進めています。」

山本「ジェット機の特徴は、オクタン価の低い燃料でも高速を維持出来る事です。」

ワン「我々も負けてはいられませんな。」

コル「イタリアは?」

山本「イタリアはコンテ・ディ・カブール級、カイオ・デュイリオ級の二種類の戦艦の他に、新型艦を建造しています。」

アル「欧州は火種が出来ていますね。」

山本「我々は、後数年もしない内に、2回目の世界大戦が勃発すると考えています。」

オン「時間は、余り残されておりませんな。」

山本「その通りです。」

議長「それでは、もう間もなく合同演習大会が始まりますので、今回はこれで終了致します。」

 こうして、海軍代表による亜細亜安全保障理事会は終了した。



(※1)タンカー遭難事件・・・1935年8月12日、南シナ海において、アメリカ国籍のタンカー3隻が突如爆沈した事件。アメリカ政府は雷撃を受けた可能性が高いとしており、現在調査中であるがアメリカは亜細亜平和会議参加国の中に犯人がいると決めているとの事。

 八咫烏(内閣特設諜報機関)はアメリカの自作自演と決定、報告している。


次回、いよいよ戦闘勃発です。

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