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亜細亜安全保障理事会〜艦魂編〜

今回も長めです。

 戦艦金剛の中央会議室には、各国海軍の艦魂達が集まっていた。初めて亜細亜平和会議参加国の艦魂が『亜細亜安全保障理事会』を開始しようとしていた。



  金剛中央会議室

 今回、議長国になっているのは大日本帝國であり、議長は金剛が務めた。

金剛「全海軍旗艦の艦魂の参加を確認、これより亜細亜安全保障理事会を開始致します。」

 全員起立と、重巡高雄の艦魂高雄が号令をかけると、皆一斉に起立した。

 着席と言うとガタガタと音を立てて着席した。

金剛「まず、各国海軍旗艦の艦魂の方々の紹介を宜しくお願いします。」


 そう言われて最初に立ち上がったのは、『大日本帝國連合艦隊』と書かれたプレートの席に座っている艦魂である。

伊勢「本日付で、連合艦隊旗艦に任命された伊勢だ。宜しく頼む。」

 軽く頭を下げて着席する。

鎮遠「中国海軍主力艦隊旗艦の鎮遠です。宜しくお願いします。」

済州「朝鮮海軍旗艦の済州です。宜しくお願いします。」

赤峰「・・・満州海軍旗艦の赤峰、宜しく。」

東沙「台湾連邦海軍旗艦の東沙です。宜しく!」

チャーン「タイ王國海軍旗艦のチャーンです。以後お見知り置きを。」

遠淵「亜細亜エルサレム共和國海軍旗艦の遠淵です。宜しくお願いします。」

金剛「今回議長を務めさせていただきます、金剛です。」

高雄「副議長の高雄です。」

金剛「さて、今回の議題は『欧米諸国の対亜感情』についてです。高雄。」

高雄「はい、それでは皆様お手元の資料を御覧ください。」

 全員が資料を見る。

高雄「まず大英帝国は、先の大不況から完全に脱出出来ておりません。対亜細亜貿易も、我々亜細亜平和会議が存在している為、余り効果を出していません。対亜感情は最悪と見て間違いないでしょう。」

 全員頷く。

高雄「続いて、アメリカ合衆国ですが、最早改善の余地は無い程悪化しています。」

チャーン「先月の『タンカー遭難事件』(※1)が原因ですね?」

高雄「はい。」

金剛「あれは、自作自演と聞いているが?」

高雄「それも間違いありません。内閣諜報機関『八咫烏』の調査では、アメリカ海軍の潜水艦による攻撃と見ています。確かな証拠もあります。」

済州「私たちに何の恨みが・・・」

鎮遠「それは恐らく、亜細亜平和会議を瓦解させようとしているのでしょう。」

遠淵「4・9干渉事件ですね。」

鎮遠「はい。我が国に日本列島を含む、極東亜細亜の権利をちらつかせていましたから。内部から崩そうと言う魂胆でしょう。」

伊勢「やはり、亜細亜資本に目が眩んだか・・・」

遠淵「他の国ではどうですか?」

高雄「はい、フランス・ポルトガルと言った亜細亜に植民地を持っている国々は、これと言った動きをしていません。」

赤峰「・・・無駄に刺激しない方が無難、と言う事ですね。」

高雄「ドイツ・イタリアのニ国は、親亜国家ですが、その裏は太平洋でアメリカ軍を抑えておく、言わば『使い捨て』としか見ていません。」

東沙「酷い話だね。」

高雄「それだけではありません。」

済州「他にも?」

高雄「『八咫烏』の情報では、アメリカ制圧を達成した後に亜細亜も制圧下に置くつもりとの事です。」

伊勢「広大な世界征服の夢と言う訳だ。」

チャーン「侮り難いですね。『ハインリッヒ・フォン・ヒトラー』とナチス第三帝國は。」

遠淵「最大の『癌細胞』ですからね。」

高雄「続いては、各国の貿易状況についてですが・・・」

 亜細亜安全保障理事会は始まったばかりであった。

次回は各国首脳による亜細亜安全保障理事会です。

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