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i = 4; catch //もっと先へ!もっと先へ!
白いトンネルに戻ってきたクラウドはベインに話しかけた。
「いい感じがするって言ったのに…
この扉じゃないみたいね。
感覚が死んだのかしら、ベイン」
ベインは何でもないかのように笑いながら、帽子を深くかぶり直して話した。
「クラウド、いい感じがするからといって、
いつも道が見つかるわけじゃないよ。
残念だったね、トッド。
別の扉を開けてみよう」
私は急に気になって尋ねた。
「どうして私たちは扉を開けることになったの?」
クラウドは笑いながら両手を広げて話した。
「ははは、トッド。おバカな質問ね。
ここでは皆が扉を開けているのよ。
他の人が開けた扉を開けることもあるけど、
ある扉はあなただけの扉になるわ。 自分だけの扉を開けるのよ。
私たちはその扉を探しているの」
ベインは私を引っ張って別の扉へ向かいながら話した。
「『エコー』で聞いただろう?
私たちは次の階に行かなきゃいけないんだ。
もっと先へ、もっと先へ」
クラウドも私たちについてきながら叫んだ。
「ははっ、そう、その通り!
もっと先へ!もっと先へ!」