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D.O.A(ドア) ー 探してるのはBLAST  作者: a.z.bako
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4/6

i = 2; try $WHERE //門前に立つ

白いトンネルを進んでいた。

数多くの扉があった。

トンネルからは不思議な音が聞こえてきて、ベインはそれを『風』と呼んでいた。

クラウドは体をくねらせながら話した。


「扉がたくさんあるけど、どの扉を選べばいいの? あー!選べない。他の人たちはどこに行ったの? 誰か教えてよ!どの扉を開けばいいの?」


いつの間にか大声で叫んでいるクラウドを置いて、ベインは下の方にある扉の前に立ち、私たちに手招きして呼んだ。


「こっちに来てみよう!感じるものがあるんだ」


トンネルの中で私はふわふわと浮いていた。


「あれ、どうやってそこに行ったの?」


ベインは自然に私の側に近づいてきた。


「こうやって、君がどこに行きたいかを見て、考えると、そこに行けるようになるんだ」


クラウドが言った。


「そう、トッド。それは本当に簡単なことよ。誰でもできるわ!」


クラウドはするすると下の方の扉へと自然に降りながら話した。


「考え...あっ、降りよう。降りよう」


瞬間、体がひゅっと落ちていった。

私の意識はまだ上にあったのに、あまりにも早く降りてきたので、上に別の自分がいるような気分になった。


「トッド、顔が青いね」


「初めてだからさ。いや、トッドは元々顔色が悪かったよ」


クラウドとベインは私のことを置いて、互いに声を高めながら話していた。


「あ...私はここにいるんだ」


ベインが私を引き寄せながら話した。


「そう、トッド。君はここにいる。まさに扉の前にね」

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