魔獣襲撃!?
騎士さんがんばれぇ!!
朝、ご飯を頂いて、先日の服屋さんに来た、下着を貰う為だ。
「おはようございまぁす!!」
「いらっしゃいませ。」
ワタシが元気に挨拶をすると、あの男の人が出て来た。
「おぉ、アヤナ様お待ちしておりました。例のモノ出来て御座いますよ。」
男の人が言いカーテンの奥に行くと女の店員さんが出て来た。下着を速攻で作った人だ。
「いらっしゃいませ、アヤナ様。ご注文の品、出来て御座います。」
と、渡された袋には下着が四組とミニスカートが、数着、この世界の女性は、ハンターや兵士さん騎士さん以外はみんなスカートなんだよね…そんな人も仕事を離れたらスカートだし…
コレ、ワタシが開発者扱いだからなぁ…
ま、成るように成るさか…
ワタシはすぐにお屋敷に戻りハンターの格好のまま出発までお屋敷の庭で寛ぐ。
「アヤナさん、カノンさん、お迎えに上がりました。」
「はぁい!!」
「はい。」
班長さん直々にお迎えされた。
一台だけ豪華な馬車があり、その一台に案内される。
カノンさんは所在なさげにしているけど…大丈夫?
「カノンさん?どぉかしたの?」
「えっ!?あ…いや、こんな豪華な馬車に乗っても良いのかな?って…」
「コレ以外だと男の人と一緒になるけど?」
「コレに乗ります。」
男性に対する恐怖は未だ拭えてない様だ。
ワタシはお屋敷に向き直り、
「行って来まぁす!!」
と手を振って挨拶した。
カノンさんも深々と頭を下げて挨拶をしている。
今の名目はカノンさんをお城まで護衛する事!!カノンさんを先に馬車に乗せる。
やはりカノンさんは緊張しているなぁ…騎士さん達が怖いのかな?
「カノンさん、大丈夫?」
「アヤナちゃん…こんな豪華な馬車初めてだから変な緊張が…アヤナちゃんは平気なの?」
「仕事で乗った事も有るし、コレだけの騎士さんに囲まれてるんだから安心して寝られるってくらいだよ!!」
ワタシ達の会話に班長さん、が入って来た。
「あら?アヤナさんはお仕事をせずに寝るんですか?」
「はい、騎士の皆さんのお仕事を奪うワケにはいきませんから、ハンターなんかが出しゃばって睨まれたく無いですし。」
「そ、そぉだよね!!いくら強くても出しゃばったら怒られるよね!!」
カノンさんも肯定してくれた。
「それもあるけど、連携が全く取れないからワタシが出る方が危ないって事もあるのよ。」
「そぉなんだ…強ければ良いって問題ぢゃ無いんだね?」
「そぉですよね?」
今度はコッチから話を振る。
「そうですね。数人程度の団体なら強さだけで良いけど、この人数だと、飛び抜けた強さは返って仇になるわね。混戦になったら活躍出来るかも知れませんが。」
「そんなモンなんですね…」
班長さんの説明に納得した様子だ。
「特にワタシなんか騎士さん達からしたら変則的な戦い方だから、ホントに騎士さん達を危険に晒す事になりかね無いからね。」
「ほへ〜そぉなんだ…」
カノンさんは戦闘の素人が解らない集団戦の事を知って目を丸くしている。
そんな時、馬車が止まった。
耳を澄ませると…魔獣の襲撃だった。
ワタシは馬車を出て、天井に立つ。
前方にクマさん三匹だ!!騎士さん達に任せてればそっちはなんとかなるかな?
問題は後ろだけど…
ワタシは側面も警戒だけは怠らない、いつでも魔法を使える様に準備だけはしておく。
後方警戒…後方の騎士さん達の多くは前方に意識が向いている。
その時、かなり後ろからトナカイさんが突っ込んで来た!!あの勢いは人には止められない!!
思った時には身体が動いて最後尾に躍り出ていた。
騎士さん達はそんなワタシに驚いている。
でも、トナカイさんはかなり近付いて来ている。
「はぁ〜っ!!」
飛剣!!真空斬!!久々の大技だ!!
トナカイさんの腕(前足)を切断した!!
トナカイさんは十メートルくらい向こうで倒れ伏し、そのままの勢いで、最後尾くらいまで来た。
「んな!?こんな大物が!?」
「デカ過ぎだろ!?」
「なんで気付かなかったんだ!?」
騎士さん達は口々に驚いているが、ワタシはさっさと首を斬り落とし、血抜きをして、魔法の袋に入れる。
「姫様な何故解ったのですか?」
一人の騎士さんが訪ねて来た。
「高い位置から俯瞰してたからよ、そんな事より、後方、側面もしっかり警戒して下さい!!」
「はっ!!」
騎士さん達が返事をして、しっかり周りを警戒し出した。
うんうん、良い傾向だね。
ワタシはそのまま馬車の上に戻った。
前方は、あと二匹、踏ん張れ騎士さん達!!
側方、後方からの襲撃も無く、クマさんも倒せたみたいだ、怪我人も多くは無いが少なくも無い。
見晴らしの良い所まで来て、みんなで手当てをした。治療班の皆さんの活躍の場だ。無い方が良いんだけどね。
ワタシは民衆から出るのが珍しい風の治療班員と一緒に居た。まずはお手伝いしながら魔法を習う。大体理解して、試したいけど、今はまだその時ぢゃ無い。
粗方手当てが終わり、休憩も終わった。
みんな馬車に乗り、王都に向けて出発する。
もぉ何も起きないよね?
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