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余裕見せ過ぎ!?

試合は三対一になるのかな?

ままが試合を了承した事で、バルコーさん達もなんだかやる気になっていた。


「それでは、練兵場に行きますか?そちらの方が広く使え、多少壊れても大丈夫ですわよ。」


ままはお兄ちゃんに軽く説明して、自らお兄ちゃんを案内し、途中で別れ、案内をワタシに任せてくれた。

おじぃちゃんやミィちゃんにレックさん達と観戦するんだとか…


『なんぢゃこりゃぁ〜!?』


練兵場に着いたお兄ちゃんの第一声がこれだった。


「何驚いてるのよ?」


ワタシはお兄ちゃんの大きな声に顔を顰めながら聞いてみた。


「いや…練兵場と聞いて、道場みたいなのを想像してたんだが…」


なるほど、多分お兄ちゃんは実家の道場とか、土の地面とか想像してたんだろな。


「なんだ。そこかぁ…コッチの国は、地面が舗装されてる所は少なく、足を取られる事も多いから、こんな感じの所で鍛えるのは当たり前だよ?」


コレはワタシの提案で実現した事だ。雨上がりの土の地面だと、滑って思う様に動け無いし、山の中とかだとそれが普通になってたりするから、足下の悪い状況での稽古が当たり前になれば、想定外の足場の悪い所でも普通に動けると思っての提案だった。通るとは思わなかったけどね。


「なるほどな…ま、多少慣れない地面でもなんとかなるか…」


お兄ちゃんは少し不安になったのか、思考に耽り出した。


「そぉそぉ、まま達ま上から観戦してるからね。関係国のお偉いさんと一緒に、さっきの話の内容を共有するみたいだよ。」


ワタシはお兄ちゃんの思考をさえぎり、まま達の居る方向を指差してお兄ちゃんに教えてあげた。


『…アレって特撮か何かか?』


お兄ちゃんは、ワタシの指差す方、たまにままやぱぱが視察に来る時に見る場所を見て、そんな事を言って来た。

特撮?あぁ…まぁ、普通に日本に居たら見ない人種が多いからね…


『昨日、ミィちゃん達には会ったでしょ?』


ワタシはお兄ちゃんにも紹介したミィちゃんを引き合いに出して、そんな驚く事ぢゃ無いでしょ?って感じで話した。


『あのライオンとかホワイトタイガーとか…ファンタジーが過ぎないか?』


ライオンにホワイトタイガー…ゴヒ・リオン諸侯爵とゴヒ・ティガ諸侯爵令嬢か…なるほど…レックさんみたいな如何にもモンスター然とした見た目も日本ぢゃ見ないもんね…


『言いたい事は解るけど、それは試合が終わってからね。』


ワタシは待ち構えているパパ達の方にお兄ちゃんを押し出してあげる。放っといたらいつまでも周りを見物しそぉな雰囲気が有ったからね。


『お兄ちゃん、がんばれぇ〜!!』


ワタシはお兄ちゃんに手を振って一応応援してあげた。

ココは完全にアウェーだから、一人でも応援する人が必要だろぉからね。

まま達の方を見ると、アヤネだけぢゃなく、身重なアヤカまで来ていた。


「バルコー様ぁ〜!!頑張って下さいぃ〜!!」


バルコーさんはアヤカの黄色い声援に応える様に、アヤカに手を振っていた。

おや?お兄ちゃんから僅かに殺気が…うん。アレ、バルコーさんが手を振って応えたのは逆効果だったみたいだね。お兄ちゃんをやる気にさせたっぽい…


「それでは、遠慮無くやらせて貰うよ?」


パパがそぉ言った瞬間、砂をお兄ちゃんに向かって蹴り上げ、目潰しみたいに使って動いた!?

うわぁ…パパってかなり卑怯な戦法を取るんだね…ま、お兄ちゃんには通じ無いだろぉな…

案の定、お兄ちゃんは動かず、パパの動きを完全に予測していたのか、パパの右の短剣の突きを手で払いながら手首を左手で取り、しゃがみ込み、パパのたいを崩し、立ち上がると同時に左手を上げ投げ飛ばした。

流石お兄ちゃん…武器を持ってなくてもパパと互角以上なんだね…

パパもしっかり受け身を取り、勢いを殺しながらお兄ちゃんの方に向いた。


「やはりかなりの手練れですな…陛下の言っていた通り、敵に回していたらこの国も滅んでいたやも知れませぬな…」


パパは今のやり取りだけでお兄ちゃんの実力の片鱗を見たのか、そんな事を言っていた。

パパが仕掛けたと同時に、バルコーさんとギーシャさんも動いていて、キッチリ三方向からお兄ちゃんを囲んでいた。

多分パパの策だね。獲物を囲んで死角から崩す…ハンターの常套手段だね。

バルコーさんもギーシャさんもハンターとして活動してたから慣れたモノだよね。


「ふむ…この程度か…期待して損した気分だぞ?何か隠し球とか無いのか?」


短剣二刀流一人に槍使いが二人…三人に囲まれたお兄ちゃんは、三人が囲んで死角から攻撃して来るだろぉ事まで読んでいたのか、その読みの上を期待していたって感じだ。


「しからばまた、こちらから仕掛けさせて貰いますぞ!!」


今度はバルコーさんが動いて、槍の三段突き!?正面からでも全部避けるのは結構難しいんだけど、お兄ちゃんは余裕を保って左手で捌いていた!?

いやいや!!アレを手で捌くとか…一歩間違ってたら腕が持って行かれるよ!?


「ここっ!!」


バルコーさんが裂孔の叫びを上げた次の瞬間、お兄ちゃんの頭部が水球の中に埋まっていた。

なるほど!!どんな者でも生物なら呼吸が必要!!

お兄ちゃんも例に漏れず呼吸をする哺乳類…これで勝負あったかな?

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質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「いぢめられっ子の逆襲(仮)」も合わせてお読みください。

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