砂糖吐くな!?
提案の決着や如何に!?
お風呂から上がると、丁度おじぃちゃんと…何故かお兄ちゃんが一緒にお風呂から出て来た。
何故か仲良く二人共浴衣姿だし…
「じっじ!!」
愛奈はひょんとおじぃちゃんに飛び付き、抱っこされた。
「ん?愛奈、どぉしたんぢゃ?そんなに甘えて。」
愛奈はニッコニコして、おじぃちゃんに頬擦りしていた。
「じっじにまた、おけいこみてほしいんだよね。」
はぁ…誰に似てこんなお転婆に育ったのやら…
落胆するワタシを見たお兄ちゃんは、
「へぇ…そんなトコまで彩奈にそっくりなのかぁ…母娘だなぁ…」
お兄ちゃんは何故か納得しているけど、
「ワタシ、あそこまでお転婆ぢゃ無かったよ?無かったよね!?」
おじぃちゃんに縋ってみたけど、
「そのまんま昔の彩奈ぢゃぞ?」
って…ワタシはお転婆娘だったのか!?
「稽古でも、負けたらぎゃん泣きするのにか?手加減してもぎゃん泣きするから手に負えなかったんだよなぁ…」
お兄ちゃんはワタシの黒歴史を掘り下げやがった!?
「そんな事無いもん!!」
ワタシはお兄ちゃんのお腹に拳を突き否定してみる。
どすっ!!って、硬いわ!!ワタシが本気だったら手首痛めるレベルだわ!!
「ほら、そんなトコがお転婆って云われるんだぞ?」
お兄ちゃんは優しくワタシの頭を撫でてきた…いや、今はワタシのが歳上なんだけど!?
ワタシがプンスコしていると、カノンさんが、
「皆さん、お風呂が終わったのでしたら、お食事にしませんか?お嬢様、旦那様を起こして来て下さいまし。」
と、その場を納めてくれた。
「はぁ〜い!!」
愛奈もおじぃちゃんから飛び降り、おぢさまを起こしに向かった。
「おっ!?おぉ!?おぉ〜!!」
お兄ちゃんが運ばれて来た朝の食事を見て驚きの声を上げていた。
「お兄ちゃん、どしたの?」
ワタシはドコか悪いのか気になって聞いてみた。
「えっ?あぁ…軽く見て感じたここの文化圏で、こんな和食な朝食にありつけるとか…感動してたんだよ…」
あっ!!そっか…ここの感じからして、西洋な雰囲気を感じるもんね…
「お兄ちゃんの居る所はどんな感じなの?」
お兄ちゃんの所は食事内容とか、そんなのが違うとか有るのかな?
「ん?オレの居る所か?一言で云うと…足立桃山から江戸初期って感じかな?食事もほぼ和食だから、違和感無く食べられるぞ。」
お兄ちゃんの格好からして、そぉなんだろぉなって思ってたけど、やっぱりそぉなんだね…
「ふぅ〜ん…中々良さそぉな感じだね。」
食事前にお兄ちゃんと話してたら、
「遅くなって済まぬな…少々寝過ぎた様だ。」
と、おぢさまが食卓にやって来た。
「歳の割りにお寝坊さんなんだな。」
お兄ちゃんがそんな事を言っておぢさまを煽ってしまった。
「ふん!!ワシの隣でこの世で一番可愛い娘とこの世で一番の美女が寝ているのだぞ?なかなか寝付けずに居ても不思議は無かろ?」
きゃぁ〜!!そんな小っ恥ずかしい事、早朝から真顔で言わないでぇ〜!!益々惚れちゃうよ?
「うげぇ…口から砂糖が出る勢いで甘いな!?」
うおっ!?お兄ちゃん、なんて失礼なヤツなんでしょ!!
「ほら、愛奈おいで。」
ワタシは愛奈を手招きして、ワタシの隣の愛奈用の椅子に座らせ、
「あんな人をバカにした様な事を言うと、皆んなに嫌われるから言っちゃダメだよ。」
ワタシはお兄ちゃんを指差し、愛奈に教えてあげる。
「はぁい!!」
愛奈は良い返事を返してくれた。
お兄ちゃんを睨んでいたおぢさまもうんうんと頷いているし、おじぃちゃんは何故か頭を抱えて、
「なぁ、カノンさん…コイツ等はいつもこんな感じなのか?」
ってカノンさんに聞いていた。
コイツ等って…
「はい。いつも仲良く、こんな家庭が築けるのならば、結婚も良いなぁ…と思えるくらいですわ。」
って、微笑ましいモノを見る様な目で、カノンさんはワタシ達を見ている。
何か問題有るのかな?話なら聞くよ?話だけね!!
と、そんな空気の中、食事が始まり、
「昨日のお話なんだけど…」
ワタシが話を切り出し、朝、目醒めてから考えた内容を話してみた。
その場の愛奈以外皆んなが顔を見合わせ、
「「「「あははは!!」」」」
って大爆笑されたよ!?何で!?何か変な事言った!?
「ちょっ!?何で皆んなして笑うのよ!?ワタシの考えた内容ってそんなに変なの!?」
何がそんなに笑う事あるの!?
「いや、彩奈そぉでは無いんぢゃ…済まん済まん…」
おじぃちゃんは謝罪の言葉を言ってから、
「昨夜タキリーが出した案と全く一緒ぢゃったから、ついな。」
なぬっ!?おぢさまと同じ意見だったのか!?
「ホント、お似合いの夫婦だな。うんうん。彩奈がこのおっさんを選んだワケが解った気がするよ。」
お兄ちゃんも笑顔…なんだけど、コワいから!!お兄ちゃんの笑顔は知らない人が見たらヒキツケ起こすレベルだから!!もぉちょっと気を遣ってよね!!
「ま、そぉ云う事ぢゃから、彩愛ちゃんへの相談内容はコレで決まりぢゃな。」
おじぃちゃんがそぉ言い、話は決まってしまった。
ワタシとしてはもっと議論が熱くなっても良いと思ったのにな…
その後、皆んなお着替えをして、王都に行く事になった。
何故かお兄ちゃんは貴族みたいな服装になってたけど…
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