朝稽古!?
鑑連イヂリ過ぎ!!よく我慢してくれたなぁ…
ひとしきりお兄ちゃんをみんなでいぢり倒した後、お兄ちゃんが気を取り直して、
「ま、まぁ…剛に入りては剛に従えと云うから、オレの事は置いといて…だ…」
強引に話の矛先を自分からズラし、話を元に戻して来た!?こんな早く立ち直るとは!!
「…で、お前は何を話したいんぢゃ?彩奈を泣かせた後、紋次郎に殺されかけた話か?」
んみゅ?お兄ちゃんがぱぱと稽古で殺されそぉになってたのはいつもの事だけと…
「何でココでそんな話をするの!?ワタシ、お兄ちゃんに泣かされて無いんだけど!?」
一発も攻撃がお兄ちゃんに当たらないのかが悔しくて、ギャン泣きしたのは黒歴史なんだよ!!おじぃちゃん!!そんな要らない事憶えてるなよ!!
「そぉだな。オレはお前には甘かった方だもんな。」
確かにお兄ちゃんは昔からワタシには優しかったけど…稽古の時だけは厳しかったぢゃんか!!ま、それはそれとして…
「そぉだよねぇ…おじぃちゃんボケた?」
「まだボケとらんわい!!」
ワタシの言葉に即座におじぃちゃんがツッコミを入れた。
うんうん。これならボケるにはまだまぁ時間がかかるよね?
ワタシとおじぃちゃんのやりとりでその場は笑いに包まれた。
「ま、面白いモノが久々に見れたから良いんだが、ソロソロ本題に入りたいんだが?良いか?」
お兄ちゃんは笑いに包まれたその場を手をぱんぱん打ち鳴らし、話を元に戻して来た
「…で、お兄ちゃんのしたい話って?ワタシ、ソロソロ眠いんだけど…?」
ひとしきり笑って緊張の糸がきれて、今日一日の疲れも出て、愛奈と寝る時間も過ぎてた事を思い出し、眠気が強くなって来た。
「…なら寝る前に少し…アイツ等、異形達は、残り数人らしく…ま、他に生き残りも居るとは思うんだが…アイツ等が平和に過ごせる様に、何か手は無いかとな…」
お兄ちゃんは悪魔達の事を本気で考えているみたいだね。相変わらず優しい事で…
「にゃるほど…悪魔さん達が平和に暮らせる方法ねぇ…」
ワタシは眠気を堪えながら必死に考え…考え…
『…ん〜…?』
あっ…ダメだ…この眠気には抗え…
「なんぢゃ?やっぱり眠かったのぢゃな…」
おぢさまがワタシの隣に来て、ワタシを優しく抱き寄せてくれて、ワタシは抗う事を止め、その身をおぢさまに任せて、おぢさまの脚に頭を落とした…
『んみゅぅ〜…』
ワタシの記憶はそこで途切れ、朝まで爆睡してしまっていた。
『おりょ?』
えと…昨日はお兄ちゃんの提案で何やら話し合いの場を儲けて…お兄ちゃんの見た目が悪魔よりコワいとか、何人も奥さんが居る事を、サイテーだ何だとイヂって…そぉだ!!悪魔達が平和に過ごすにはどぉしたら…って話になったんだった!!
う〜みゅ…どぉすれば良いのか…
「んがっ!!…んごぉ〜…」
ベッドで身体を起こしたワタシの耳に、隣の隣で寝ているおぢさまのけたたましい大きなイビキが轟いた。
ぺしん。
ワタシはおぢさまのおでこを軽く叩いた。
「静かにしてよね。愛奈が起きたらどぉするのよ?」
軽くおぢさまにツッコミを入れて考える。
過去の事を考えると、共存共栄はほぼ不可能に近いかも…だとしたら…別の大陸?悪魔の住んでたであろぉ地域にはもぉ人が住んでるし…あっ!!北だ!!トカゲさん達が居た所!!アソコなら食料になる恐竜も沢山居るから丁度良いかも!!
それに、また恐竜のお肉食べたいし、貿易とかも出来るでしょ!!
うんうん!!コレならイケる!!勝てるよ!!ただ。悪魔達が納得してくれれば…なんだけどね。
ワタシはベッドから降り、顔を洗い、はみがきをして、愛奈とおぢさまが起きるのを待った。
外はまだ少し薄暗く、夜明けの少し前、まだカノンさんも目醒めて無いだろぉし、朝食まではまだまだ時間が有るな…
ワタシはお着替えをして、庭に飛び出て、身体を動かし、完全な目醒めをする。
身体を動かすっても、ラジオ体操ぢゃ無いよ?日本に居た時にしてた一人稽古だからね?
ワタシが身体を動かしてると、
『ん?彩奈?朝稽古か?』
おじぃちゃんが声をかけて来てくれた。
『うん。やっぱり家庭に入って、商会力を入れてても、ずっと続けていた事は続けないとね。』
おじぃちゃんと二人なので、何も気にせず日本語で話す。
『そぉかそぉか。なら、ワシと組み手でもするか?』
おっ?久々だね!!ワタシがどれくらいなまってるか、おじぃちゃんで試すかな?
『うん!!お願い!!』
ワタシとおじぃちゃんは昔していた様にお互いの身体を使って柔軟体操をして、向かい合って礼をし、
『『お願いします。』』
と挨拶して向かい合い構えを取る…
『行くぞ?』
おじぃちゃんが呟いた瞬間、ワタシはおじぃちゃんを見失っていた!?
いや、見失っては無いけど、おじぃちゃんの動きを認識出来てなかった!!抜き足、宿地の更に上、舜脚!?ワタシも毎日練習してる技なんだけど、まだ出来てないと思う歩法で、相手からの意識を一瞬だけズラす歩法…速さは抜き足と変わらないんだけど、この歩法はまだ足がもつれちゃうんだよね。
って、そんな事考えてる場合ぢゃ無いよ!!
ヤバっ!!懐に入られた!?肘がワタシの鳩尾に飛んで来る!?
その時、ワタシの意識が切り替わったのを感じた。
ワタシはおじぃちゃんの肘に手を着いて、その勢いのまま背後に飛んでいた。
この感覚は憶えが有る…過去に何度か体験した、無意識で動くヤツだ!!
『ふむ…コレに反応出来る様になったか?いや、[無考]状態か…一瞬で切り替えたな?』
[無考]この状態の事かな?名前とか有ったんだ…
とか感じてる間に、ワタシの身体は勝手に動いて、おじぃちゃんに襲いかかっていた。
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