お転婆!?
魔神との対決…果たして生き残るのは!?
ピストン輸送をしながら、住民達の避難も同時に行う事になった。
往路で騎士さん達を運び、復路で住民を運ぶ事になった。
「アヤナ様が運んで下さるのですか!?」
ブマーヤの村長のおじさんが驚いてワタシに聞いて来た。
「そぉだね。ワタシだけぢゃなく軍の人達もやってくれるけど、安全が確保されてから送り返すから安心して。」
ワタシは事の次第を村長さんに説明して、住民達の了承を得てから避難させてあげる。
順繰りのピストン輸送で住民の避難も出来、騎士さん達も無事運べた。
コレで作戦の第一段階は終わったけど、ギリギリだったね…
魔神のあのイヤな気配が段々と濃くなって来ている…
「お、おじぃちゃん…コレって…」
ワタシの不安がおじぃちゃんにも伝わったみたいで、おじぃちゃんも緊張しているのが良く解る…
「あの時のカラス…アレの何倍強いんぢゃ!?下手をしたら、この人数でも太刀打ち出来ぬぞ…」
やっぱり!!おじぃちゃんでもそぉ感じるのか!!
「どぉしよ?逃げる?」
ワタシは既に死の危険を感じていた。
「ウチもソレが良いと思うよ…でも、逃げて何とかなる相手とも思えないけどね…」
キキョーちゃんの言葉で覚悟が決まった。
「キキョーちゃん、愛奈をよろしくね。アヤカにお願いしとけば大丈夫かな?」
ワタシは死ぬ事を前提にキキョーちゃんにお願いした。
「そっか…解った!!ウチが戻るまでは死なないでね!!」
キキョーちゃんはワタシの意を汲んで走って行ってくれた。
「…拐われた女性達は無事な様だな…ならば、レック殿の様に対話が可能やも知れぬな…ワシが行ってみよぉ…何とか話を引き延ばしてみるさ。」
おぢさま?何を言ってるの!?真っ先に殺されちゃうんぢゃ…
ワタシが否を唱える前に、おじぃちゃんが口を開いた。
「そぉか…それ程までに彩奈と愛奈を大事に思ってくれておるのか…何が有っても貴様の仇は討ってやる!!安心して行って来い!!」
ばしん!!とおじぃちゃんはおぢさまの背中を叩いておくりだした。
「おじぃちゃん!!あんまりだよ!!おぢさまも確かに強いけど…」
「彩奈、漢の覚悟に水を注すのは忍びとして最低ぢゃと心得よ。」
おじぃちゃんはワタシの抗議の声を掻き消し、そぉ言って来た。
なるほど…それならワタシはおぢさまの勇姿をこの目に焼き付けて、後を追う!!愛奈には悪いけど、強く生きてね。
おぢさまと魔神が対峙し…あれ?何か話してる?あれ?
「…もしかして…対話が成立してる?」
涙でボヤける視界の中、おぢさまと魔神は対峙したまま動かない…
「その様ですな…あれ程強い気を放ちながらも、それを抑えよぉとしているのが解る…あの魔神、想像以上に強いです!!」
ワタシの言葉にレックさんが答えてくれた。
ワタシ達の想像以上となると…アレ(魔神)が暴れ出したら、この世界毎滅びかねない!?
ワタシが不安に思ってたら、魔神が動いた!?
「おぢさま!!」
ワタシの声はおぢさまには届かない…それより目の前で起きた事に目を見張った!!
空から一条の光が落ちたと思ったら、魔神がそれを避け、二度三度と落ちて来たモノが魔神に攻撃を仕掛けたが、最後は魔神に捕まった!?
殺されると思った時、
「うわぁ〜!!はなせぇ〜!!」
大声で叫ぶ声が聞こえて来た…うん。ワタシの可愛い娘の声だね…
「…えと…コレって…」
まさかだけど、唯ならぬ雰囲気に興味をそそられて、コッソリ着いて来てた!?
そして、空に浮かんで魔神相手に先制攻撃を仕掛けた!?
でも、魔神には何一つ通じずに、逆に捕まってしまったって事!?ヤバい!!
ワタシが走り出そぉとした時、
「こらっ!!アイナ!!止めなさい!!」
おぢさまの怒声が響いて、ワタシの身体が止まった…って云うか持ち上げられていた。
「彩奈も早まるな。あの魔神からは敵意とか、そんなモノが何一つ感じられん。」
おじぃちゃんに襟首を捕まれ、全身プランプランするワタシは、差し詰首の皮を摘まれて持ち上げられた仔猫?
「えっ?でも、アレって当たってたら間違い無く死んでたよ?」
我が娘ながら恐ろしいまでの判断力だよ…子供ながらの向こう見ず?命がいくつ有っても足りないよぉ…ちゃんとその辺も教育しなきゃ!!
「ま、子供のした事ぢゃからな…魔神もその辺を考慮したのかもな…」
冷や汗を流しながら、おじぃちゃんも九死に一生を得た感じで呟いていた。
「…だね…アレが何も考えて無いヤツだったら、そのまま皆殺しも有りえたよね…」
ワタシ達が見守る中、おぢさまが愛奈と、女性達を引き連れて戻って来た。
「タキリー、どぉぢゃった?」
おじぃちゃんは開口一番、相手の事を聞いた。おぢさまはワタシに愛奈を渡して来て、おじぃちゃんと話し出した。
どぉやら話の解る人で、女性達を無条件で解放してくれた…って云うか、ココまで連れて来てれた?
「姫様、あの魔神ですが…」
行方不明になってたチーフさんが言うには、悪魔達に連れ去られ、囚われの身になったけど、あの魔神に助けられた…そんな感じらしかった。その上で暗殺も試みたけど、行動に移る前に隙が無さ過ぎて引いたらしい…
アレ、何なんだ?
「…と云う事で、アヤナ、一緒に行ってくれるか?」
ん?何の事だ?
「ほえっ?デート?」
ワタシはコレから愛奈にお説教しよぉと思ってたのに、愛奈はおじぃちゃんに取られ、ワタシはおぢさまに連れられ、岩に座る魔神に会いに行った…何でも、決定権の有る者も一緒が良いだろぉとの事らしい。
岩に座る魔神は、見るからに悪魔達より凶悪な顔面凶器をして…ん?何か見憶えが…
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