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久しぶり!?

どんな作戦になるのでしょぉか?

その日の夕方、今回の魔神討伐作戦に参加する人達が小さな山間のむらに集結した。後方支援も含めれば三百人を超えている。さきのカラス魔神の時は、おじぃちゃんを中心に、魔人さん達の加勢も有り、なんとか討伐に成功したって感じだった。それを考えればこの人数も納得出来る…出来るけど…


「おじぃちゃん?何なのその格好は?」


おじぃちゃんの学校は、具足の上に陣羽織、右手には軍配、頭の兜には刀と手裏剣…何処の戦国時代の武将だよ!?


「ん?コレか?良いぢゃろ!!動き易さと軽さと頑丈さを耐久してみたんぢゃ!!」


ドヤ顔で自慢されちゃったよ…


「時代劇かぶれは良いとして…ワタシみたいに、樹液鋼を使った服で良いぢゃん!?」


そぉ、ワタシの桐生技術研究所で開発した特殊な服を樹液鋼ひ浸して数日間乾燥させたら、金属鎧なんて目ぢゃ無い程に頑丈で柔らかい、不思議な服が作れたんだよね。今ぢゃ、騎士団も軍も正式に制服として採用しており、ハンター御用達で、色んなデザインも揃えられている。ま、特殊な布だけはワタシの直営で作ってて、輸出もしてるんだけど…裁断や縫い付けをして、服として完成した後に樹液鋼に漬け込み乾燥させると完成だ。


「それだと風情の欠片も無いぢゃろ?」


風情と来ましたか?あぁ、そぉですか!!


「おじぃちゃん言ったよね?こんな時の服は実用性第一だって!!」


それが忍者の服となると、より一層そぉなるハズなんだけど…

おじぃちゃんだけで無く、弾正から来た精鋭の皆さん、みんな具足姿なんだけど!?


「そぉ云う彩奈こそ、何処からどぉ見ても可愛らしい巫女さんぢゃ無いのか?」


そぉ、ワタシは巫女服だ。忍び装束は動き易いし、凄く着心地も良いんだけど、可愛さが足りない!!

だからこその緋袴の巫女さんだ!!


「実用性が確立したら後はデザイン性でしょぉが!!」


この巫女服は露出度も少なく、身体の線も出難い。そっちの意味でも実用性が有り、王都では密かに流行ってたりする。


「やぁ、アヤナ姫、久しぶりだな。あ、いや…今は公爵様だったかな?」


ワタシがおじぃちゃんと話してたら、背後から声をかけられた。振り向いた先に居たのは…


「えっ!?レックさん!?」


二メートルは有ろぉかと云う顔が小さく、腕が太いティラノサウルスっぽい感じの人…ティー・レックさん!!

同盟内の全国家が承認し、新たに国となったサウルス王国初代国王その人だった。


「うむ。女王陛下からの依頼でな。我等五十名、身命を賭して協力させて貰うぞ。」


このレックさんも魔神だ。その気になればこの世界を征服したり、滅ぼしたら出来るだけの能力が有るんだけど、根っからの平和主義者らしく、何に於いても協力的で、各国の調停役を任される程だ。


「来てくれたのは嬉しいんだけど、戦いになるんだよ!?その…優しいレックさんは大丈夫なの?」


そぉ、力だけでは戦に勝てない。戦術も勿論だけど、相手を死なせる必要も有るんだ。この優しい人には…


「はっはっは。コレでも元軍人ですからな。その辺は熟知しておりますよ。」


レックさんは優しい笑顔で答えてくれた。

魔神の力が借りられるなら、ソレに越した事は無いよね!!


「ふむ。レックもコッチの言葉を覚えた様だの。教えた甲斐が有ったぞ。」


国王クラスの人が集まってる中に割って入って来た頭にツノを生やしたナイスバディな美女が一人…


「キシちゃんも来たの!?」


そぉ、ワタシの友達のキシちゃんだ。


「うむ。アヤメに頼まれてな。アヤツ、いつもは妾を立てるクセに、こんな時だけ女王の強権を発動しおってからに…」


流石シュウキュウ王国の生き字引…歯に衣着せぬ言い様だ。


「姫しゃまぁ〜!!久しぶりにゃぁ〜!!」


キシちゃんと向かい合ってたワタシに飛び付いて来たのはミィちゃんだ。聞いた話では、ハウピン王国の指揮官として来たらしい。


「ミィ王妃、ご無沙汰しております。此度の御助成忝く。」


ワタシは恭しく挨拶をする。ミィちゃんはこんな調子だけど、今やハウピン王国の王妃様だ。人目の有る所では、ちゃんとした態度を向けないとね。


「うにゃ?姫しゃま言葉が変にゃよ?」


うん。この辺の王妃教育はちゃんと出来て無かったね…


「あのね…他人ひとの居る所では、ちゃんと王妃様な感じを出さないと、外交上問題があるのよ?」


ワタシの言葉にミィちゃんははてなマークだ…目をミィちゃんから離すと、ハウピンからの応援の一団が見えた。


『ミィ王妃の為にぃ〜!!』

『『『『『ミィ王妃の為にぃ〜!!!!!』』』』』


うん。騒がしいね。

ミィちゃんとイランクさんの結婚式は五年前、ハウピン王国で盛大に行われた。

その後、少なからずの差別意識持ち達がミィちゃんに暗殺やら何やら仕掛けたけど、それ等を悉く返り討ちにしたミィちゃんは、騎士や衛士を中心に人気者になって行き、その可愛さも相まって、その地位を不動のモノとした。案ずるより産むが易しってヤツ?

そんな事も有り、騎士さん達や衛士さん達には獣人嫁が大流行したんだとか…

暫くして周りも野営の準備が整い、作戦会議が行われた。

作戦内容は、ワタシとキキョーちゃんを含めた五畿の飛行自動車ファンタジードローンで魔神の居場所を空から探索し、見付けたら作戦本部へ連絡、すぐさま全軍で取り囲み、一気に殲滅すると云った作戦内容だ。

それって作戦って云うの!?

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「いぢめられっ子の逆襲(仮)」も合わせてお読みください。

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