新たな日々!?
またもや一気に時が過ぎます。
キシちゃんはこの数ヶ月だけで、アホほど大人びてしまった…
多分、成長を抑えてた反動ぢゃ無いかってのはキキョーちゃんの意見だ。まぁ、神使の狐の言う事だからそぉなんだろぉとみんな納得していた。
愛奈を産んでから六年、初めて会ったアヤネと同い年になった愛奈はと云うと…
「あははは!!コッチだよぉ〜!!」
今、森の中で熊さんの魔獣と追いかけっこをしていた。
ワタシももぉ二十五になり、お城を出て、領地を貰い、おぢさまと愛奈と三人で山奥にある小さな村で過ごしている。
桐生技術研究所も同時移転だから、親子三人だけで…とはならなかったし、ハルノちゃんもオタオイ公爵邸から毎日通ってくれている。
「ほら、気を抜かないの!!」
「はぁい!!」
ワタシの監督の下、愛奈は元気に忍者としての術を身に付けている。
今はまだ一人っ子だけど、毎日ぢゃ無いけどちゃんと子作りにも励んでいる。ワタシって、こんなに子供が出来難い体質だったのか?
「うりゃっ!!」
ざしゅっ!!
愛奈の宿地からの一撃で熊さんの首筋に見事剣が突き刺さった!!
どすん…
見事一撃で熊さんも撃退出来る程に成長してくれて、ままは泣けて来るよ…
「誰に似て、あんなお転婆に育ったんだか…」
愛奈と帰ってから、お茶を飲みながら、おぢさま…シュウキュウ・タキリー公爵夫に愚痴を溢した。
「…お前がそれを言うのか?アイナをあんな風に育てたのは他でも無い自分自身だろ?」
おぢさまから知りたくも無い現実を突き付けられた。
「…ま、まぁ、不可抗力だよね。ワタシは忍者の技しか知らないワケだし?うんうん。他に何か知ってれば、淑女として教育も出来たと思うよ。」
ワタシは無理矢理納得するし、して貰う。
今ワタシ達の居る村は、昔、クシコに向かう時に立ち寄った村で、ワタシを崇めてしまった村だ。
去年、ままに領地の希望を聞かれ、この村の事を思い出し、ままに進言して認められて、今に至るワケだ。
そして、ワタシが移り住む事が決まってから、ヅカーセンさんのザキヤミ商会も支店を出すと言い張り、ココに一緒に来てたりする。
まぁ、支店の目的は商売では有るんだけど、ワタシ達の作った新商品のモニタリングなんだそぉだ。
イヤイヤ!!それはスゴい助かるけど、そんなんで商売になってるの!?ザキヤミ商会に卸す商品って、結構限られてるけど!?
そんなこんなで移り住んで数ヶ月、ワタシの所に一通のお知らせが…
「…えっ?あ…そっか…ワタシの時より今のアヤカのが歳上だから丁度良いのかな?」
ワタシはお手紙を読み、内容を精査していた。
「ん?どぉした?難しい内容なのか?もしや、アヤカ殿下がやっぱり女王はイヤだとゴネ出したとかか?」
おぢさまが気になってか、そんな事を聞いて来た。
アヤカはワタシが本当に姉だと判明してから、「女王は姉がなるべきです!!」なんて力説した事も有るけど、ソコはワタシが譲らなかったんだよね。
女王になる為の教育もしてないし、育ちも忍者だし…ワタシには荷が勝ち過ぎる事だもん。
「いや、そぉぢゃ無く、次期女王陛下が御懐妊されたとの知らせが…」
くそっ!!バルコーさんめ!!ワタシの可愛いアヤカを傷物にしやがって!!…あれ?夫婦だから別に構わないのかな?って云うか、あの大きな身体に伸し掛られて、アヤカはコワく無かったのか?ワタシの旦那…おぢさまのアレより大きいと思われるアレを受け入れられた…そぉ云う事だよね!?身体は大丈夫なの!?
「おかぁさん!!ごかいにんってなぁに?」
愛奈が無邪気に聞いて来た。
「アヤカ殿下にお子様が出来るって事よ。愛奈にとっては従姉妹になるのかな?でも、愛奈はその内その方の護衛騎士になるんだから、今からもっと頑張らなくちゃね。」
ワタシは愛奈の頭を撫でて言い聞かせてあげる。
本来ならワタシがアヤカの護衛騎士になるつもりだったんだけど、その椅子は、義理の妹のアイリスちゃんに譲って来た。
アイリスちゃんももぉ二十歳になっており、浮いた話が出てきててもおかしく無いんだけど、「私より強い方しかイヤです!!」なんて言ってるから、誰一人名乗りを上げていない…
ワタシより頭一つ大きく成長したアイリスちゃんの美貌は国中に轟いてるんだけどなぁ…
「うん!!ワルモノもまじゅうもみんなやっつけるよ!!」
ガッツポーズをしながら、その瞳には力が漲っている。
そんな娘を見て、
「…なんでこんな脳筋に育ったんだろ?軍の参謀とかしてた父親の影響なのかな?」
ワタシはそぉ呟き、おぢさまを見る。
「いや、これは母親の血が濃いのだろ?ダンジョーの将軍の教えもかなり影響しているハズだ。」
オレのせいぢゃ無い!!お前の育て方とあの爺さんのせいだ!!とでも言いた気なおぢさまはジト目でワタシを見て来た。
「まぁ、その話はまた今度って事で、早速お城に行かなきゃね!!可愛い妹の妊娠を祝わなきゃ!!」
ワタシは立ち上がり、お出かけの準備を始めた。
「わたしもいくぅ!!」
愛奈も準備を始めてくれるけど、
「それは良いが、城に行くんだから、二人共着替えてからにしろよ?」
おぢさまが準備に水を注して来た。
ワタシと愛奈の服装は、動き易い村人と変わらない服装だ。
「「はぁい。」」
愛奈と一緒に準備をして、綺麗なドレスにお着替えをした。
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