種族の壁!?
異国の言葉で挨拶…めちゃくちゃ難しいだろぉなぁ…
発音が少し違ったりしたら、全く違う意味になったりするもんね。
イランクさんの挨拶も終わり、夕食会も何も問題が起きずに終わっていった。
料理の一部に、唐揚げや天麩羅が並んだのは、ワタシが好きだからと、ままが気を遣ってくれたんだろぉ。アヤカもアヤネも喜んで食べていたのが印象的だ。
アヤカなんか、周りの目を気にせず、バルコーさんといちゃいちゃしながら、色んな人と話してたけど、その大半はノロケだったよ…
ノロケって、話してる側は幸せそぉで良いんだけど、聞いてる方は恥ずかしいんだね…初めて知ったよ…
ワタシもおぢさまといちゃいちゃしたいけど、ぐっと我慢してアヤネのお世話をしながら一緒に食べた。
「わぁ…姫様達、双子みたいだなぁ…」
「ホント可愛らしい…」
「ウチの娘だったら絶対に甘やかしてるな…」
そこかしこから、ワタシとアヤネを客観視した声が…
人妻、あまつさえ妊婦を捕まえて、十歳の幼女と同列に見るのは止めて下さい!!
「アヤナもアヤネも皆に慕われている様で何よりぢゃな。」
今日は王都に居る高位貴族しか居ないハズなんだけど、何故かキシちゃんも来ている。
まぁ、ままが呼んだんだと思うけどね。
一応、シュウキュウ王国の生き字引だし、高位貴族達には箝口令を強いた上で知らされている。だからかな?キシちゃんに対する態度が、ままに対するモノと遜色無い。
「そぉ言うキシちゃんも、色んな人に、「ウチの息子の嫁に是非!!」って引く手数多みたいだけど?」
実際に、ままにもその手の話しの仲介をと云う人達が後を絶たないらしい。
「ふん。妾は貴族の嫁とか願い下げぢゃ。そんな事より、子供達の世話をする方が楽しいからの。」
キシちゃん自身、孤児として育って、当時のこの国にも沢山の孤児が居たらしい。
そんな幼少期を過ごした彼女が、自身の成長を止めてまで孤児達の面倒を、個人でみていた。その頃に手助けする貴族が居たなら話は別だろぉけど、そんな存在が居たとは聞いていない…いや、初期は、王家とゴヒ辺境伯家が支援してたらしいんだけど、キシちゃんが途中から断ったらしい。
面倒をみてた子供達が大人になって、キシちゃんを支えて、大家族って感じになったらしく、スラム街の顔役にまでなったらしい。
今や、王都内のスラム街だった場所は、キシちゃんの治める場所と認識されて、王家からのテコ入れも有り、カタギぢや無い人達も、キシちゃんの仲間になるか、キシちゃん達と対決かを迫られ、大半がキシちゃんの部下になって更生したらしい。
「ま、キシちゃんはそぉなんだろね。アヤネもキシちゃんには懐いてるしね。」
そぉ、アヤネはたまにお城を抜け出して、キシちゃんの孤児院に遊びに行っている。
夜に、「キシお姉様とお勉強して来ました!!」って、良い笑顔で報告がたまに有ったモン。
誰に似てお城を抜け出すお転婆になったんだか…
「…そぉぢやな。アヤナに教えて貰ったと、色んな技を子供達に披露してたらするがな。」
うん、後でキツく言い聞かせなきゃね。忍者の業は教えちゃダメだって…
ワタシがアヤネを見ると、ドヤ顔しやがる始末だ。うん。アヤネ…覚悟してなよ?
そんな感じで和やか?に夕食会は終わり、残った料理の数々は、カタギに見えない人達が城から運び出した。キシちゃんの孤児院の子供達の朝ごはんになるんだって。子供達があんな豪華な食事に慣れない事を祈ろぉ…
そして、カリーナちゃんとミィちゃんと合流し、ティガさんがお風呂のお世話をしてくれた。
ホワイトタイガーなティガさんのモフモフな体毛で洗われるのは、至高!!としか云えない!!
それをカリーナちゃんにも味わって貰い、獣人さん達への偏見を無くして貰う努力は惜しまない!!
『ティガ様に洗われると、生きてて良かったぁ〜!!って感じになりますね!!』
カリーナちゃんもご満悦みたいで何よりだが、コレは女の子だから体験出来る事なんだよね。
モフモフなゴヒ・リオン辺境伯がおぢさまやバルコーさんやぱぱを同じ様に洗うとか…どんなBLだよ!!
『でしょぉ?ワタシもココに来て、初めて体験した時は、まま達が喜んでる理由が解ったんだよねぇ…』
もふもふ好きな男性は多くても、性的に受け入れられるかは個人の資質だしね。そんな男の人はそぉ多くは無いだろなぁ…
だから、必然的にティガさんは獣人の誰かと結婚する事になるんだろぉなぁ…
そんなお風呂時間を堪能し、ワタシ達はお風呂を上がり、それぞれの寝室に行く事になった。
アヤネはままと寝るそぉだ。
「…って言ってたんだよねぇ。どぉ思う?」
浴衣姿になって、お風呂上がりのおぢさまの膝の上で、じっくり甘えながら、今日一日で得た情報を整理しておぢさまに教えてあげた。
お風呂で一番驚いたのは、お風呂上がりに、『私も獣人の方と結婚したくなりました。国に戻って、獣人の長様に相談してみたいですわ。』とのカリーナちゃんの言葉だった。その事を教えてあげたんだけど…
「これはゴヒ伯個人的な意見かも知れんが、ゴヒ伯曰く、「確かに、人族と獣人族は友人になれても、中々恋仲にはなれんからな…オレの家も、王配候補にはいつも上がるが、候補になったヤツ等は全員辞退して、獣人と番になる事を選んでたぞ。」との事だ。ミィの様に、人と獣人の中間的な見た目の者はどちらからも受け入れられるし、受け入れる傾向にあるがな…」
だそぉだ。
確かにワタシもゴヒ・リオン辺境伯の事は好きだし、尊敬もしてるけど、異性としては見てなかったなぁ…見た目の差かぁ…中々難しいね…
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