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駅前留学!?

ママからの許可は降りるのか!?

「こんにちはぁ〜!!」


ホフマンさんのお屋敷の玄関で、ドアノッカーをこんこんして、声をかけると、


「はぁ〜い!!」


ママの声がして、ドアが開いた…


「あら?アヤナちゃん?とキキョーちゃん!!それと…貴女はどなたかしら?どこかで見た様な気もするけど…」


ママはワタシとミィちゃんを認めて声をかけてくれたけど…


「あの…ママ?その格好は?」


そぉ、ママの格好は、ロングスカートのメイド服!!若作りだから反則級に似合ってるのは良いんだけど…なんでメイド服!?


「これ?コレは…私のココでのお仕事着よ。家事をするのに丁度良いの。」


ママはワタシを抱き寄せて、そんな事を言う。

いやいや、男爵夫人の母親がメイドさんとか…日本だったら罰ゲームって思われるんぢゃ…


「えと…初めましてで良いのかにゃ?シュウキュウ王国軍所属のケイ・ミィと申しますにゃ!!今回は、姫しゃまの好意に因りご一緒させて貰いましたにゃ!!」


ミィちゃんはビシッとママに向かって敬礼して、その後、ワタシに小声で聞いて来た。


「姫しゃまのままは女王陛下だと思ってましたにゃ?でもコチラのお姉様は?」


若作りで美人なママをママって呼んで懐いてるワタシが不思議に見えたみたいでそんな疑問をぶつけて来た。


「んと…ママはワタシを受け入れてくれた恩人でも有るし、今のワタシが有るのもママのおかげでもあるの。だからママなの!!」


ワタシの言葉にミィちゃんはちんぷんかんぷんな感じで頭の上にはてなマークが飛び回っていた。


「あのね。義理の親子なのよ。」


ママがミィちゃんに解り易く説明してくれた。


「うにゃ!?義理の親子にゃ!?」


ミィちゃんは目玉が飛び出しそぉなくらいに目を見開いた。


「そぉなの。ワタシが王都に来る前に、ワタシのお世話をしてくれてたの。それに、ホフマン近衞騎士団長の奥さんのままでもあるの。」


ワタシは少し詳しく説明してみた。


「うにゃぁ…複雑で解らにゃいにゃぁ…」


泣きそぉにらなるミィちゃんの反則的可愛さにママも耐えられなかったのか、ワタシを手放さず、ミィちゃんも一緒に抱き締めていた。


「良いのよ。何も気にせず、オバさんって呼んでくれて良いからね?」


って云うか、ママをオバさんって…その若作りと美貌でオバさんは無いよね?


「うにゃにゃにゃにゃぁ〜!?」


ミィちゃんの混乱具合もなんか可愛い。

その時、お屋敷の中から、


「お母さん?誰か来たの?」


と、おねぇたんの声がして、赤ちゃんを抱っこしたおねぇたんが出て来た…


「あっ、アイリー!!ほら!!こんな可愛い娘達が訪ねて来てくれたのよ!!」


ママは満面の笑みを浮かべ、ワタシとミィちゃんとキキョーちゃんを見せびらかす…あれ?ママってこんなノリだったっけ?


「えっ!?アヤナちゃん!?こんな所にどぉしたの!?」


おねぇたんは抱っこしている赤ちゃんを取り落としそぉになりながらもワタシに近付いて膝を地に着け、抱き締めてくれた。

そっか…出産したなら教えてて欲しかったなぁ…


「それより、その赤ちゃんは?」


ワタシは知らなかった事を咎めたい気持ちを抑えつつ、おねぇたんに訊ねた。


「十日前に産まれた、ホフマンさんと私の子供よ!!ピッドって云うの。男の子よ。コレでお母さんもおばぁちゃんになったのよ!!」


おねぇたんの言葉に、ワタシはママを見る…

うん。この美貌でおばぁちゃんは無理が有るよね?


「うふふ、おばぁちゃんですよぉ〜」


ママはノリノリでおばぁちゃんしてるよ…

そんな微笑ましい流れが終わって、ワタシは今日来た用件をママとおねぇたんに話した。


「なるほどねぇ…やっぱり貴族や王族って大変なんだねぇ。」


おねぇたんは今回の国際結婚に対し、政治的思惑も絡んでいる事に驚いていたし、ママはママで、


「でも、獣人差別ってホントに有るんだぁ…こんな可愛い娘を…」


と、ハウピン王国での獣人差別に心を痛めていた。ミィちゃんを膝に乗せて…


「まぁ、それで、ミィちゃんがちゃんとあっちの言葉を理解しなきゃだから、ココで勉強しても良いかな?」


ワタシの言葉に、ママもおねぇたんも二つ返事で了承してくれて、ついでに自分達もと名乗りを上げた。

いや…主旨変わってない!?


『…って事でココからは日本語…ハウピン王国の言葉で話すよ?良いかな?』


ワタシは日本語で話したけど、


『…わたちはそれでにゃんとかにゃるにゃ…』


うん、ミィちゃんはもぉ少し発音がしっかりすれば良いかな?


「何を言ってるのか珍紛漢紛よ?」

「外国の言葉をそんなに流暢に話せるとか、アヤナちゃんどぉなってるの!?」


ママとおねぇたんは、はてなマークが浮かんでいる。


「今回の目的は、ミィちゃんにしっかりハウピン王国の言葉を教え込む事だよ?ママとおねぇたんは横で聞いていて。」

「「はぁ〜い。」」


ワタシの言葉に二人は声を揃えて返事をしてくれた。

ソレからずっと日本語で話したけど、意味は通じても、文法が全く違う事に、ミィちゃんは多少戸惑っていた。

三年間教えたけど、集中して教えてないから、やっぱり戸惑うよね。

それに、政治的な単語になると、かなり難しいみたい。

ゴヒ・リオン辺境伯の縁者とは云え、貴族でも無いし、ハンターだし、実家は牧草とか作ってるって話だし…

単語だけでも憶えて貰わなきゃね!!

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「いぢめられっ子の逆襲(仮)」も合わせてお読みください。

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