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どぉ言い繕っても…!?

道路が出来たら次は!?

「思ったより、乾くのに時間が経ったなぁ…」


ワタシは、ままとぱぱとアヤカとアヤネとおぢさまとバルコーさんと一緒に、出来上がったばかりの道路を見に来ていた。


「歩いて四半刻くらいの距離にひと月もかかるのね…コレは中々に時間のかかる工事なのね…」


ままは素直な感想を漏らした。


「そぉだね。でも、ちゃんと管理したら、千年以上長持ちするみたいだから、安上がりだと思うよ。」


減価償却費はめちゃくちゃ安くなるハズだよね?


「なるほど…確かに耐用年数と費用だけを見れば安上がりと云えなくも無いわね。」


道幅は大型トラックが四台余裕で並べられるくらい有るから、片側二車線と歩道も作られ、かなりゆったりした道幅になっている。


「後は、ここに線を引いて、通行区分を分けるのよね?」


ままは更に質問をして来た。


「うん。あと、歩道と車道を分けるガードレールを付けて完成になるよ。」


このガードレールは木材と樹液鋼で作る予定なんだよね。コレも燃やされない限り半永久的に使えるからホントに安上がりなんだよね。


「長い目で見れば、確かに安上がりだな…しかし、コレをアヤナ出資のみとなると…何かしらの利益を出さないとなぁ…」


ぱぱの云う事も尤もなんだけど、


「そこは考えてるよ。自動車を国民全体に普及させれば、その売り上げだけで回収可能なんだよね。」


事実、世帯数の半分でも一台自動車を購入した場合、全国に張り巡らせる道路の八割の費用が賄えるんだよね。

全世帯が購入してくれたら、国家予算程度の売り上げが見込まれるし…

う〜みゅ…ボリ過ぎかなぁ?


「なるほど、アヤナに利益が出るのならソレでも良いが…」


ぱぱは無理に納得しよぉとしているけど、


「ワタシが計画してるのは、農村部と近所の主要都市を結ぶ道路と、その都市と王都を結ぶ線だけだよ?都市と都市、市町村間を結ぶ線までは流石にお金が足りないよ?」


そぉ、ワタシが張り巡らせる道路網は必要最低限の部分だけ。技術は無料で渡すから、後は国で面倒見て貰わなきゃね!!


「なるほど…だが、ソレだけでも多大な功績になるのは間違い無いな…コレで女王になるのを嫌がっていなければ、女王にとの声が増えていただろぉな…」


うおっ!?ぱぱは何を言ってるのかな!?

よし!!ココは私利私欲の為って事にしよぉ!!


「あのねぇ…女王なんて真っ平ごめんだし、コレは私利私欲の為なんだよ?自動車が売れればワタシが儲かる!!道が良くなれば、流通が速くなる!!速くなると、痛み易い食材でも食べられる!!そんな食材が食べられると、ワタシが嬉しい!!流通が速まると、その分人件費がかからない!!そぉなると、物資の価格も下がる!!全部ワタシのためなの!!」


どぉだ!!完璧に私利私欲に塗れたクズ女の所業でしょ!?


「ふむ…そぉなると、確かに私利私欲に見えなくもないか…」


よし!!ぱぱは納得させられたぞ!!


「アヤナ姉様?」


ここでアヤネが何やら疑問に思ったみたいだぞ?


「なぁに?」


ワタシは疑問に答える準備をした。


「今、お姉様が仰られた内容ですと、お姉様は飛行自動車をお持ちなのですから、ほとんど無意味に感じるのですが…どぉなのでしょぉか?」


うがっ!?ワタシが避けてた話題をぶっ込みやがった!!くそっ!!どぉ言い逃れる!?


「アヤネ、お姉様はワザとあの様な言い回しをされたのですよ。」


あれ?アヤカさん?何を仰られるのですか?


「ワザとですか?」

「えぇ。この様に主要な街道が整備されれば、多くの国民が喜ぶし、怪我をした時等、早くお医者様に描かれる様になるわ。亡くなる命が助かれば、国民が幸せになるのです。お姉様は御自身がハンターであり、商会長です。この上女王になると忙し過ぎるので女王にはならず、公爵として国民の役に立つ道をお選びになられたのですよ。ですから、我々は出来るだけお姉様のやりたい様に出来る様、環境を整える事が責務ですし、その方が民の為になるのです。ですから、今回の道路建設はお姉様の私利私欲の為としておくのが正解なのですよ。」


うおい!!アヤカ!!ワタシの考えを包み隠さず公開すな!!


「なるほど!!解りましたわ!!女王になると、気軽に動けませんからね!!なるべく動ける様にと女王にならない道をお選びになられたのですね!!」


アヤネはかわいいクリクリまなこを輝かせて、英雄でも見るかの様にワタシを見詰めて来た…


「…えと…あのね…ワタシは、自分のわがままを通してるだけだから、アヤネは真似しちゃダメだからね?」


何が有っても、コレはワタシのわがままだと印象付けなきゃ!!


「解りましたわ!!コレは、アヤナお姉様のわがままで行った事って事にするのですわね!!」


うん…アヤネの素直さが眩しい!!

しかし…アヤカの聡明さは知ってたけど、アヤネまでそぉなのか…げに恐ろしきはお城の教育だね…素質も有るだろぉけど…

こぉなったらままに頼るか…

ワタシはままを見上げてみた。

ままは優しくワタシの頭を撫で、


「彩奈ちゃんが長女として、妹達のお手本になってるのが嬉しいわ。文七さんと紋次郎さんの教育の賜物ね。」


って、ままにまで褒められちゃったよ…

ぱぱは、アヤカの説明を聞いてから俯いてるし…多分ワタシの口車に乗った事を恥じてるのかも?

だって、おぢさまが肩を叩いて励ましてるモン…

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罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「いぢめられっ子の逆襲(仮)」も合わせてお読みください。

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