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人手収集!?

産業スパイ…良くない!!

『ふえぇ〜!?スゴい事して来たんだね!!』

『ん?何言ってるんだい?彩奈ちゃんの祖父さんの方が…いや、紋次郎の方がやりやがってたか?』

『えっ!?おじぃちゃんとぱぱ?』

『仕事の話は聞いてないのかい?』

『ん。教えて貰って無いよ?』

『…そ、そぉなのか…まぁ、知らない方が良い事も多いからの…」

『紛争地に乗り込んでたりって事ぐらいしか知らないよ。』

『知ってたんかぁい!!』


耕作おじぃちゃんと日本語で雑談しながら古代コンクリート作りの実験の現場監督をしていた。

材料の割合とかを少しずつ変えて、経過を見るんだってさ。何千年見るつもりだろ?


『なに。十日もすれば結果も出るハズだ。固まり具合を見るだけぢゃからな。』

『固まり具合?』

『有る程度以上の硬化性と柔軟性をな。ローマの二千年以上壊れていない寺院が目指すべき到達点だな。』


二千年壊れてないパンテオン神殿だっけ?

あんな感じに出来れば良いよね。

ま、データは全てお城で管理するって事らしいけど…


『そぉなると、耕作おじぃちゃんの名前が永劫この国に残る事になるね!!歴史の教科書に載るよ!!』

『ん?ソレは無いぢゃろ?責任者の名前は彩奈ちゃんにしとるからな。』

『…なんでよ?』

『わし、目立ちたく無いもん!!』

『…もんて…』


言い切りやがった!!そんな理由でワタシを生け贄にしやがってぇ!!

いつかぎゃふんって言わせてやる!!

ん?ぎゃふんってホントに言う人居たっけ?

そんな感じで十日程経ち、道路に最適なコンクリートの硬さのモノを作る事が出来た。


「何でこっちはダメなの?コッチのが硬いんだけど?」


今日は技術者さん達も居るから、ドイツ語に似たコッチの言葉で話している。


「硬過ぎるんだよ。硬過ぎると、破損が出る事が有るんだ。有る程度の柔らかさ…柔性も必要なんぢゃよ。」


なるほど…刀も硬いだけだとすぐに折れちゃうもんね…


「そっか。ならコッチが最適なんだね。」


私達はわざとそんな会話をして、その場の全員を納得させる事に成功した。

この十日間で、古代コンクリートの代わりに土系統の魔法をって意見も出ていたけど、「単一の規格に適合するモノを作れるのか?全部同じ硬さ、同じ強度で、国全土を覆えるならソレでも構わんが?」って耕作おじぃちゃんの言葉にみんな俯いてしまった事もあった。

確かに単一の出力をずっとっのは中々に大変で、同じに見えても多少の差異は出るし、コッチの求めるレベルで土の魔法を使える人なんてほんの一握りだし、その多くは騎士団やハンターで、その人達を酷使する事を前提に雇うとなると、この工事の概算の数百倍はお金と期間が必要になるもんね…

ミキサー車の製造も順調で、一台だけ完成している。あとは量産すれば良いだけだ。工事現場一ヶ所に付き三台。大陸全土を考えると数千台は必要なんだけど、今はまだ量産体制が整って無い。まずはちゃんと動くか…そこが問題なだけだ。

そして実験は…


「ふむ。コレなら一日五台分で足りるぢゃろ。」


一日五台分かなりの高回転だな…人数もかなり要るよね。


「何人くらいの人夫が必要?」

「ん?あぁ、十人も居れば大丈夫だとは思うが…」


十人か…ハンター組合で…いや、ここは商業組合を通じて、無職の人を駆り出すのが良いかもね!!


「ぢゃぁ、工事に必要なモノとかは耕作おじぃちゃんが見繕って!!ワタシは人夫を集めて来るから!!」

「解った。任せなさい。」


ワタシは早速商業組合に走った。


「…って事で、お仕事に溢れている方を紹介して欲しいのですが?」


わたしは受け付けのお姉さんにそんな相談をしてみた。


「ソレでしたら、貧民区に行かれる事をオススメ致しますが…」


なるほど、無職透明な人となるとそっちのが居る可能性あるか…

ワタシがボンヤリと歩いていると、


「ん?アヤナでは無いか!!そんな綺麗な服を着て、妾に何か用か?」


と、声をかけられた。確かに今の服装は、この場に相応しく無いであろぉ浅葱色のドレス。そんなワタシに声をかけて来たのは…


「あっ!!キシちゃん!!そぉだよ!!悩まなくてもキシちゃんが居るぢゃん!!」


ワタシはキシちゃ?に抱き着いていた。


「なんぢゃなんぢゃ!?どぉしたんぢゃ?」


驚くキシちゃんに経緯を話してみた。


「…ほぉ…なるほどのぉ…ソレは素晴らしい事ぢゃな!!流石、妾の友ぢゃ!!」

「ソレで、キシちゃんに相談なんだけど…」

「うむ!!皆まで言うな。話は解ったぞ。妾達もその話に混ぜてくれるよな?」


なるほど、コレを期に一儲けって事かな?ま、キシちゃんなら良いか。


「キシちゃんがどぉしてもって言うならね。」

「どぉしてもぢゃ!!」


ワタシとキシちゃんはお互いにニヤリと笑みを浮かべ、握手をした。

ソレから数刻…キシちゃんが条件に合う人夫を集めてくれた。その数二十人程。しかもみんな無職…ま、仕事してたら、掘立て小屋生活とかしてないよね…


「お集まりの皆様、コレから皆様にして頂くお仕事ですが…」


ワタシは道路建設の意義と、みんなが先駆者の一人になる事を丁寧に説明した。

質問もいくつか出たけど、費用がワタシ個人持ちって所にみんな驚いていた。

いや、キシちゃんもそんなに驚かなくて良くない?

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「いぢめられっ子の逆襲(仮)」も合わせてお読みください。

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