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秘密にしなきゃ!!

裁判官さんは王族だった様です。

しかし、王族で司法の道かぁ…ソレで最高位に居るみたいだから、中々考えて動いてるんだね。


『裁判官様は素晴らしいお考えの持ち主でいらっしゃったのですね。』


勧められたソファーの真ん中に座り、右にアヤネ、左にミィちゃん、向かいの真ん中にイランクさん、イランクさんの右に裁判官さん、左にカリーナちゃん。

それぞれに、部屋付きの侍女さんがそれぞれにお茶とお茶菓子を出してくれた。

勿論騎士さんも居る。


『叔父上が素晴らしい考えの持ち主ですか?』


イランクさんが訝しむ感じで訊いて来た。


『はい。司法の頂点に王族が居ると云う事が素晴らしいのです。しかもイランク王すら逆らえないとなると、国の不正が全て明るみに出る…そんな事も有り得るワケですから、不正の抑止にも繋がりますし、誰もが逆らえないワケですから、有無を言わせずに裁けるのが素晴らしい。下手をしたら、イランク王すら弾劾出来るお立場なら尚更です。心配なのは逆恨み等ですが、先程のナイフ術を見ましても、害せる者も居ないでしょぉ。更に、本人が私利私欲に走る様には見えない事も大きいです。王になって好き勝手するんだ!!と云う意思が無い。最高の人財ですよ。』


ワタシはこの上無い程に裁判官さんを褒めちぎったら、カリーナちゃんが目を爛々と輝かせて、


『なるほど!!そぉなのですね!!アヤナ姫様、流石の御慧眼ですわ!!それに、叔父上にそんなお考えが有ったとは!!私、心から叔父上を尊敬致しますわ!!私の伴侶となる方は是非とも叔父上に選んで頂きたく思います!!』


って、カリーナちゃんはこの上無い羨望の眼差しを裁判官さんに送っているけど、


『いや、ワシはそこまでは考えて無かったぞ?まつりごとに関わるのも面倒だし、宰相なんぞ、王より忙しいからな。一番楽そぉな場所として司法を選んだんぢゃが、意外と忙しくてな…なんか楽な部署は無いか?』


がくぅ〜!!応接室内の裁判官さん以外の全員が吉◯新喜劇バリにコケてしまった。


『あ、あら…わたくしの深読みのし過ぎでしたか?申し訳御座いません…』


うぅ…恥かいた感じだよ…裁判官さんめ!!

しかし…司法の頂点に君臨する人が誰もが逆らえず、暗殺も難しい相手となると…エグいな…ままに進言してみるか…


『ははははは、いやいや、アヤナ姫様もお若いのにしっかりしているな。ソレに比べれば、ワシなんぞ取るに足らん小物だよ。』


この裁判官さんが小物ねぇ…本心を見せない小物とか居ないんだけどなぁ…しかし…


『しっかりしているのはココに来ていない第二王女ですわ。わたくしはただの耳年増なだけですから。ソレに若いと云っても、もぉ十九ですから。』


ワタシがそぉ言うと、がしゃん!!って、部屋付き侍女さんが何かミスをしてるし、騎士さんと裁判官さんは開いた口が塞がって無い?


『あれ?どぉかしましたか?わたくし、何か変な事言いましたか?』


ワタシの質問に答えてくれたのはカリーナちゃんだった。


『多分、アヤナ様の年齢が意外だったのではないかと…』


おぉ〜!!なるほどなるほど!!ワタシの身長と体型、ソレにこの歳になって、アヤネと双子に見える程の童顔…今になってはアヤカのがおねぇちゃんに見えるんだもんね…くそっ!!アヤカめぇ〜!!


「お姉様、若く見えるのは良い事では無いですか?お母様の年齢になった時にも若々しく見えますよ?」


ここまでの話を理解しているアヤネはそぉ言って慰めてくれるけど、ままも充分二十代で通るし、ワタシの場合は、若く見えるんぢゃ無く、幼く見えるんだよ!!アヤネはそこまでは理解してないんだろぉなぁ…


「そぉですね。そぉだと良いのですがね…」


ワタシは少し不安になりつつも、アヤネの言葉に甘えてみた。


『や、済まぬが…アヤナ姫様は十九とは…本当なのですかな?』


なんて裁判官さんが聞いて来たけど、


『お、叔父上!!ソレは流石に失礼ですよ!!アヤナ姫は自身が幼く見える事を気にしているらしいのですから!!』


と、イランクさんがフォローになって無いフォローを入れてくれた。せめて聞こえない様に気遣って欲しいよ…ほら、ミィちゃんがキレそぉだよ?


『まぁまぁ、わたくしはそんなに気にしておりませんわ。その事で両国の関係が悪くなる事は無いとお約束します。但し…あまり引き摺らない様にお願いしますわ。』

『『『『『は…はい…』』』』』


ハウピンのみんなが物分かり良くて助かったよ…


『まったく、こんな事、旦那様に知られたらどぉなる事か…』


ワタシが呟くと、


『なぬ!?旦那とな!?』


って、裁判官さんが驚いて喰い付いて来た。


『はい。わたくしを溺愛して止まない素敵な旦那様ですわよ。』


ワタシはニッコリ微笑んで旦那持ちをアピールしてみた。


『失礼ながら、お相手はどの様な方で?』


裁判官さんは重ねて訊いて来た。


『そぉですわね…わたくしの義理の叔母様の元旦那様ですわ。叔母様は早くに亡くなられて、わたくしは御尊顔を配してはおりませんが、素敵な方だったとお伺いしてますわ。』


ワタシの言葉にハウピンのみなさんが呆気に取られていた。


『えっと…それは…親子程歳が離れていると云う事ですか?』

『そぉですわね。父、国王陛下と同年代だとお伺いしてますわ。』


うん、開いた口が塞がらないよね?


『旦那の名誉の為に云っておきますが、わたくしの方から口説きましたの。一目惚れでしたから。』


ぽっと自分の頬が赤らんでいるのが解るよ。恥ずかしいなぁ…


『や、まぁ…その…うん、好みや趣味は人それぞれですからな…』


うん、ドン引きされちゃったね。


『…そ、それにしても、こんな事とは?』


あっ、そっちも気になるか…うん、仕方無いか…


『わたくしが、この国で牢に入れられたと知られたら、即刻シュウキュウ王国軍を動かして、この国を戦火に沈めるかも…』


コレは揶揄では無く本気なんだよね…ソレが解ったのか、ハウピン王国の王族さん達は生唾を飲み込んだ。

おぢさまならホントにやりかね無いし、ワタシの親友達や、軍の皆んな、近衞騎士団も…ままもぱぱも、おじぃちゃんの弾正も、ハンター達も…ワタシに関わった人達は全員動くと思う…アレ?コレって秘密にしとかないと、ハウピン王国潰れない!?

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「いぢめられっ子の逆襲(仮)」も合わせてお読みください。

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