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千客万来!?

体調は戻るのでしょぉか?

「アヤナちゃん、今日は大人しく寝たら?」


おぢさまが部屋から出て行って、カノンさんがそんな事を言って来た。


「ん〜…そぉしたいけど、明日はレックさん達のお迎えがあるからさぁ…」

「今の体調でお仕事出来るの?」

「…ゔ〜…カノンさんのいぢわるぅ…」

「うふふ、そぉだね。ま、その件は女王陛下に私から話しておくわ。」

「うん…お願いします…」


ワタシはお布団に潜り込んで、お腹をさする。

子供かぁ…お腹が膨れるのかなぁ…なんか想像出来ないなぁ…むふふふふ…赤ちゃん出来るのかぁ…大事に育てなきゃね!!

カノンさんが寝室を出て行ったのを気配で確認してお布団から顔を出す。

いや…多分めっちゃニヤけてると思うから

…だってしょぉがないぢゃん!!愛する旦那の子供だよ!?女に産まれて一番の喜びの一つだよ!?ニヤけて何が悪い!!

ままも最初に妊娠した時、こんな気分だったのかなぁ…?

いや、あのぱぱ相手にそんな事、無いだろね。あっ、でも、おじぃちゃんの言う通りだったら有り得るか?ま、その辺もままに聞けば解るかも。

そんな事を思ってたら、いつの間にか寝ちゃってたよ…気付いたら朝だったもん…

久々に爆睡してしまった…暗殺者とか居ても気付かなかったかも…

ワタシが軽く反省していたら、コンコンと扉が叩かれた。

カノンさんかな?


「どぉぞ。開いてるよ。」


ワタシが声をかけると、


「お姉様。ご懐妊おめでとぉございます!!我が事の様にお慶び申し上げますわ!!」

「お姉様、おめでとぉ!!」


と、アヤカとアヤネ、その後ろからワゴンを押しながらカノンさんがワタシの寝室に入って来た。


「うふふ、二人共ありがとぉ。突然の事で、ワタシもちょっと焦っちゃったよ。」


ワタシは頭をカキカキしながら、昨日の情けない姿を二人に見られて無かった事に、心の中で胸を撫で下ろした。


「はい。お母様からお聞きしましたわ。何か悪い病気では無いかと不安になっていたと…」


うぐっ!?ままめ!!アヤカに話したなぁ〜!!


「あ…あははは…あんなワケの解んない症状とか初めてだったから、少ぉ〜し焦っちゃったかな?」


ホントはかなり焦ってた事は内緒だよ!!


「本当は昨夜の内にお伺いしよぉとは思ったのですが、お姉様の体調を考慮して、朝にとお母様に言われましたので、朝から押し掛けてすみません。」


アヤカはそぉ言って頭を下げ、アヤネにも頭を下げさせた…左手でアヤネの頭を押さえて物理的に…


「そんなに頭を下げないの。二人の元気な顔を見れて、ワタシも元気百倍だよ。」


ワタシはベッドから降りて、可愛い妹達を抱き寄せる。


「お姉様…」

「おねぇちゃん…」


二人もワタシを抱き締めてくれた。


「御姉妹が仲良しなのは大変喜ばしい限りでは有りますが、アヤナ殿下、お目醒めでしたら、少しでもお食べになってくださいまし。お身体にも、お子様にも障りますので。」


ひとしきり姉妹で楽しんだ頃合いを見計らって、カノンさんが声をかけて来た。

ワタシの寝室のテーブルには、三人分の朝食が並べられ、いつでも食べられる様にセッティングされていた。

うん。カノンさんめっちゃ有能だな…


「カノンさん、ありがとぉ。」

「いえいえ、コレが私の仕事ですから。」


ままに聞いたけど、本来なら、爵位の無いカノンさんは、いくら侍女になるとは云え、お城には入れないらしい。

特例に特例を重ねて、強引にワタシ専属として入ったんだよね。ワタシには害を及ぼせないだろぉってのが大きかったみたい…


「カノンさんも一緒に食べれば良いのに…」

「ダメですよ。その辺はちゃんとしませんと。」


いつもこれだ。外出時とかなら良いんだけど、お城の中ではキッチリしてやがる…


「そぉ云えば、レックさん達のお迎えって、誰が行ったの?」


ワタシはままに任せっきりだった事を口に出してみた。


「私の旦那様が先陣を切って、軍の方々も飛行自動車ファンタジードローンを駆り、向かう事になってますわ。今回のお姉様の体調は仕方無い事とお母様も仰ってますから、充分に静養してくださいまし。」


と、アヤカが答えてくれた。

そっか…バルコーさんがねぇ…後でお礼を言っておかなきゃね。


「それから、ジウリア卿がずっとお姉様に会いたがってますわよ?」

「あっ…」


おぢさまは昨日、カノンさんに追い出されてたからなぁ…うん、寂しい思いをしてなきゃ良いけど…


「…確かにそぉだよね。ワタシも体調が良く無かったから相手が出来てなかったよ…カノンさん、後でお願いね?」

「はい。畏まりました。」


これで憂いは無くなったかな?

と思ってたら、いきなりワタシの寝室の扉が開けられ、


「アヤナ姫ぇ〜!!祝御懐妊だぞぉ〜!!」

「さぁ〜わぁ〜ぐぅ〜なぁ〜!!」


べしん!!

誰が作ったのか、ハルノちゃんが、大騒ぎするオタオイ公爵をハリセンでシバいていた。

騒ぐのを止めるより、乙女の寝室にノックも無しに突入するのを止めて欲しかったんだけど?


「ハルノちゃん!!来てくれたの!?」


ワタシがハルノちゃんに声をかけると、


「うん〜!!アヤナぁ〜ちゃん〜おめぇ〜でとぉ〜」


ハルノちゃんはワタシの方に来て、ワタシの頭をぎゅっとしてくれた。意外とおっぱい大っきいな…


「ありがとぉ!!あっ!!カノンさん、アレ、外に捨てて鍵締めて。」

「かしこまりました。」


ずりずりずり…


「えっ!?えっ!?えっ!?ちょっ!?」


ぽいっ!!ばたん!!がちゃっ!!

がんがんがん!!


「入れてくれぇ〜!!」


扉の向こぉから、オタオイ公爵の叫び声が聞こえて来るけど、無視無視!!

アヤカもアヤネも慣れているみたいで、何事も無かったかの様に食事を続けているし、ハルノちゃんはハルノちゃんで、ワタシの隣の席に座って、カノンさんが淹れたお茶を啜り出した。

寝室の外ではまだオタオイ公爵が騒いでいるんだよなぁ…

そして朝食が終わった時、コンコンコンと扉が叩かれ、カノンさんが対応して、お客さんを招き入れた!?


「「アヤナちゃん!!おめでとぉ〜!!」」


がばぁ〜!!

王太女と第三王女の前で、ママとおねぇたんに抱き着かれた…


「アヤナちゃんが妊娠するとか思って無かったわ。」

「そりゃぁ、女の子だもん妊娠くらいするよ!!」


ママの言葉に対して頬を膨らませて答えた。


「確かにそぉなんだけど…相手はあの領主様よ?」

「うん!!ワタシの愛する旦那様だよ。」


そぉ、見た目はダンディなんだけど、顔はどこの大物悪人だ!?って感じだから、驚くのも無理は無いよね。


「アヤナちゃんの趣味って…」


おねぇたんは呆れているけど、おねぇたんも大概だよ?


「そぉは云うけど、顔だけならホフマンさんも大概だと思うけど?」


お世辞にもイケメンとは言い難いんだよなぁ…性格とかは最高なんだけど…


「ん?素敵だと思うけど?」


うん。おねぇたんの美的感覚は少しズレてるよね?

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罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「いぢめられっ子の逆襲(仮)」も合わせてお読みください。

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