吹雪!?
いつの間にか、ブックマーク五十五人に到達。
見捨てないで下さりありがとうございます!!
情報を擦り合わせた結果、ココから北上しても、景色は森林と草原ばかりで、文明は見当たらないとの事だ。とは云え、この大陸もかなり広いみたいだから、要調査って事に落ち着き、次に、恐竜人間さん達の話になった。
とは云え、話が出来るのがワタシだけとなると、話は全くと云って良い程進まない…しかも文明が旧石器時代然としている辺り、文化もかなり違うと思う…とは云え、同じ二足歩行の生き物だ。何か通じる所も有るハズだよね。
そして最後に拠点の移動だ。
この場所はこの大陸の最南端辺りだとして、どんなに頑張ってもそんなに広範囲は調べられない。因って、明日はお昼過ぎまで北下し、その近辺で良さげな所を探すって事にした。
夕食の恐竜肉料理は恐竜人間さん達にも大受けで、レシピを教えてあげたらスゴく喜んでたよ。
そして、ワタシ達の一番のお偉いさんがバルコーさんだと教えたら、長老さんとバルコーさんが兄弟の契りを交わしていた…まぁ、力関係で、バルコーさんが八、長老さんが二なんだけどね…
最初は五分でと言っていたけど、ワタシが、【アナタ達の流儀に則って、力比べして決めるのが良いんぢゃない?】って言ったら、あっさりと、八対二になったのは秘密だよ。
そんな一夜を過ごし、今はもぉお昼過ぎ、かなり内陸に来て、大きな山が見える所に来ていた。
その山の麓に、小高い丘が有り、そこを拠点にする事にしたんだけど…
「…さ…寒いにゃぁ〜…」
「コレは中々に冷えますな…」
「うぅ…コレは流石に風が強いですな…」
って、ミィちゃんをはじめ、全員が気温の低さを訴えていた。いや、ホント風が強いよ?スカートだったら、押さえてても無意味なくらいなんだもん!!コレぢゃ天幕も張れないよ…
「確かにココは…ツサマの夜くらいの冷え込みだな…クラーサ島程ぢゃ無いから大丈夫だとは思うが…」
「いやいや、これは流石に風邪ひくよ!!」
バルコーさんに対し、ワタシもおぢさまの懐の中から抗議の声を上げた。せめて防寒具とか有れば良いんだけど、シュウキュウが温暖な気候の為、そんなのはみんな持ち合わせて無いし、どこも作って無いし売っても無いんだよなぁ…失敗したなぁ…今まで、温暖な気候しか無かったから、予想の範囲外だったよ…
「そぉだな、慣れて無いと無理が有るか…土の魔法を使える者は、風除けの壁を作ってくれ!!それ以外は薪の調達!!」
バルコーさんの指示で、みんな動き出し、拠点を出来るだけ良い感じに仕上げる様に動いた。
ワタシも薪拾いの組に入り、飛行自動車で海岸線や森なんかを巡ってみた。そして、拠点に戻る頃、空から何かが降って来た…
「うわぁ…すんごい吹雪いてるね…恐竜さん達もほとんど見ないワケだよ…」
そぉ、新たに拠点にした場所では、巨大な恐竜さん達をほとんど見てなかった…
そりゃそぉだよ…誰が好き好んで寒い所に住み着くんだよ!?
「アヤナちゃん、きょぉりゅうって何?」
一緒に行動してたユマさんが聞いて来た。
「ん?あぁ…あの大っきな怖いトカゲ?みたいなヤツの事だよ。ワタシの生まれ育った所ぢゃ、何万年も前に滅んでたんだけどね。」
「そぉなんだぁ…きょぉりゅうかぁ…」
やっぱり、コッチぢゃ確認もされて無くて、化石も発掘されて無いのかもね…
拠点に戻ると既に外壁はと天井とか出来て居て、拠点らしくはなってるけど…雪が降ってて見た目にも寒さ倍増なんだけど!?
コッチの世界で、季節感とか味わった事無いからか、雪を見た時は感動したよ…
土の建物の中央に、煙突らしきモノが有り、火を燃やせる感じになってた所に薪が少し焚べられて、ほのかに火が点いていた。
ソレだけでも充分に温かい感じがするのが不思議だ。
「薪、沢山取って来たよ!!」
ワタシとイタオオ出身者達の組も戻り、大量の薪を拠点の端に下ろし、暖を取れる様にする。
「バルコー元帥、外は吹雪であります!!」
ワタシは外の様子をバルコーさんに報告した。
「だろぉな…ココに居てすら、風の音が聞こえるからな…しかし、吹雪か…ニクナヨ島とかには良く有ると聞いたが…」
ニクナヨ島…ツサマから遥かに南上した所に有る島なんだって。南極にほど近い島らしい…いや、ホントこの惑星って地軸のズレがほとんど無いんだね…となると…この寒さは偏西風?みたいなモノの影響なのかも…
ワタシ達の装備ぢゃ、野外活動はほぼムリかな?飛行自動車でなら何とかなるかもだけど…空調を考えないと、飛んでる最中に凍死とか…有り得るだろなぁ…
空調設備…作るか!!
「ねぇバルコーさん、ワタシ、みんなが凍えないで済む様な魔法の道具を作ってみるから、今後の方針考えてて。」
「解りました。お任せを。」
小声でバルコーさんと話した。小声で話す時は、軍に居てすら、王女としての命令が可能って軍規にもあるからね。
しかし、コレは命令では無く提案。ソレが受け入れられたのは、みんなが寒がってるからに他ならないんだよね。
ワタシなんか、全身肉付きが薄いから尚の事寒さが堪えるんだもん!!
作るぞ!!冷暖房設備!!
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