情報無し!?
腹を見せて懇願されても…って感じなんでしょぉか?
アレから、長老さんとヤーオさんに懇切丁寧に説明して、何とか理解して貰い、今は普通に座ってくれている。
【ほ…ホントにそんな惨たらしく殺さないでくれるんですね?】
【勿論です!!】
ヤーオさんの質問にちゃんと答えて上げる。
【出来れば、痛みも無くヤって欲しいのだが…】
【だぁかぁらぁ!!殺しませんから!!そんな事ばっか言うと一思いにヤっちゃうよ?】
ワタシは呆れて反応した。
【本当に?】
【本当にやりません。お話しをさせて欲しいだけですから。】
なんとかなだめられたのか、長老さんとヤーオさんは起き上がって、猛獣にでも近付くかの様にヘッピリ腰でワタシに近付いて来た。
【まぁ…そのね…良いんですけど…ワタシ達の質問に答えて欲しいので、ワタシ達にも色々質問して下さって結構ですよ。】
そぉ言いながら、バルコーさんが移動した席の反対側の席を勧め、ワタシもバルコーさんの隣に座った。
「ソレはそぉと、アヤナ姫はなんで彼等と普通に話してるんだ?」
「あぁ…なんか、解るんですよ…言葉とか文字とか、全部理解出来る感じなんですよね。生まれ育った所と違うのに、母国語を話してる感覚で…」
「そ、そぉなのか…まぁ良い、取り敢えず、先程、攻撃されたからと云って、ボコり
返した事を謝罪してくれるか?」
「解りました…」
ソコからバルコーさんの所業を詫び、向こうも、別働隊がいきなり襲いかかった事を詫びてくれて、バルコーさんにもちゃんと通訳してあげた。
「さて、コチラが聞きたいのは、彼等の国が有るのか。有るならどこに有るのか。中枢の者と面会出来るのか…そこだな。」
ワタシがソレを通訳すると、
【国?そんなモン知る限りは無いな…有るのは、部族毎の集まりだけだ。見ての通り、大森林に囲まれているし、あの大きなヤツ等から身を寄せ合って暮らしているだけぢゃからな…】
コレもバルコーさんにしっかりと伝える。
ま、あんなデッカい天敵が居るんだから、国とか作ってる場合ぢゃ無いよね?
「…思ったよりキツい状況なのだな…さて、そぉなると想定の第一歩で躓く事になるのだが…女王陛下は納得してくれるのか?」
「どぉでしょぉか?ま、納得しなくてもこれが現実ですからね…有りのままを伝えるしか無いでしょ?」
「うむ…よし、一旦戻って陛下の採択を…」
って、バルコーさんが考えてそぉ言うけど、ソレを無視してワタシはままに電話をかけていた。
『…そぉ…まぁ、そんな事になってたのね…想定外過ぎるわ…』
「だよねぇ!!多分アレ恐竜だもん!!コッチの人達の話だと、かなり美味しいらしいから、味見して美味しかったら持って帰るね!!」
『あら?お土産?楽しみにしてるわよ。』
「うん!!」
『あっ、バルコーくんはソコに居るの?』
「隣に居るよ。変わる?」
『えぇ、お願い。』
ワタシはバルコーさんに電話を渡して、直接話して貰う様にした。
【あのね…ワタシ達の想定だと、国とか有って、友好関係を結んで、貿易とかしたいなって思ってたんだよね。その思惑が根底から覆されて、コッチが焦ってるって感じなんだよ。】
長老さんとヤーオさんにこっちの状況を説明してあげた。
【…なるほど…我々に助力して…と云った感じだったのですね?】
【うん、そんな感じかな?】
【そぉしたら、単なる部族の集まりが有っただけで、予定が根底から覆され、途方に暮れていると…?】
【そぉですね。今、ワタシ達の国の女王陛下とお話ししている状況です。】
【じょおうへいか?とは?】
【長老さんみたいな立場の人ですよ。】
【あの小さなモノで、遠くと話せるのですか?】
【そぉですよ。まぁ、コチラの状況を見るに、過ぎた文明ですけどね…】
【ふむ…確かにそぉですな。】
そんな話をしてたら、バルコーさんから携帯電話が返って来て、
『バルコーくんに指示はしてあるから、あとは任せるわね。』
と、ままとの通信が切れた。どんな指示を受けたのか少し気になるなぁ…
ワタシは無言でバルコーさんを見詰める。
「この大陸の全土を把握して、戻る様にたそぉだ。」
なるほど…今の段階での決定は時期尚早って事だね。
【この辺りより北側って、どぉなってるか知ってますか?】
少しでも多くの情報が欲しくて聞いてみた。
【きたがわ?ソレは何ですかな?】
長老さんはワタシの問いにそんな答えを出して来た…
参ったな…方角の概念が無いのか…
【あっちにずぅ〜っと行った所に何が有るか知ってますか?】
ワタシは北側を指差して聞いてみた。
【あぁ…なるほど、そぉですね…我等の移動範囲内は全て森で、隠れる為の洞窟やなんかが有るだけですよ。】
との事…情報一切無しってくらいの感じかな?
ソレから少しして、地上部隊と航空部隊が帰って来た。
「おぢさま!!パパ!!おかえりぃ!!」
ワタシは二人に飛び付いてハグハグする。
「ただいまアヤナ。」
「ただいま。」
二人は仲良くワタシの頭を撫でてくれた。
ふあぁ〜落ち着くなぁ…
「丁度夕飯を作り出す時間ですね。話の擦り合わせをしましょぉ。」
バルコーさんがそぉ言って、ワタシ達は長老さんとヤーオさんを交えて、今日の分のお話しをした。
長老さん達もここに泊まると言い出した時は少しビックリしたよ…
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