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三年後!?その三

久々の弾正です。

「彩奈ぁ〜!!元気しとったかぁ!?ん?相変わらずみたいぢゃなぁ!!ほぉれ!!たかいたかぁい!!」


ワタシの顔を見るなり、いきなり赤ちゃんみたいにあやして来やがった…


「あのねぇ…ワタシも学校に行ってたら、もぉ大学生だよ?そんな赤ちゃんみたいにしないでよね…」


ワタシは呆れながら、おじぃちゃんにツッコミを入れる。


「あ…うむ…そぉぢゃったな…でもな?たった一人の孫娘は可愛がりたいんだぞ?老い先短い老人の楽しみを奪うなよ…」

「何が老い先短いのよ?ワタシより長生きしそぉな勢いのクセに…ワタシなんか、身体が小さくて細いから、出産に耐えられるかどぉかなんだからね?そっちを心配してよ。」

「ん?妊娠したのか!?」

「いや…まだだけど…」

「する事はしとるんぢゃろ?」


んな!?何つぅ事を言いやがる!?


〈それ!!セクハラだかんね!!日本だと訴えられるんだからね!!〉


こぉ云うのは日本語で言ってやる!!


〈んな!?セクハラだと!?なんだそれは!?知らん言葉を使うな!!〉


あ、そっか…おじぃちゃんが死んだ時にはセクハラ問題とか少なかったのかな?


〈とにかく!!そぉ云う事を言うのはマナー違反なの!!たとえ家族でも!!〉

〈なんぢゃと!?ワシは早く曾孫の顔が見たいんぢゃ!!〉

〈そんなもん自分の息子可愛がってろ!!〉

〈充分可愛がっとるわ!!〉


おじぃちゃんに抱えられたまま、口論をしちゃったよ…


「ジウリア様、アヤナ姉様とお祖父様、また始まりましたね…」

「うむ。アレをしないと気が済まないのかもな…」

「仲良しじじ孫?」

「相変わらずのじじバカだよねぇ…」

「反面教師ってヤツなんだね。」


アイリスちゃんもおぢさまもアヤネもキキョーちゃんもカキちゃんもみんないつもの事と呆れられてるよ…

二年くらい前からこんな感じの挨拶になってしまってるんだよね…そして、


「はいはい、上様、その辺にして下さいね。清文の教育に良く無いですよ。」


って、清香さんに止められるんだよね。そして、


「じぃさん!!いいかげんにおねぇちゃんをはなしてやれ!!」


がすっ!!って、清文くんの鋭い蹴りが、おじぃちゃんの後頭部に綺麗に決まる。

すると、ワタシはおじぃちゃんから解放されて地面に降り立ち、清文くんに抱き着く。


「清文くぅ〜ん!!おねぇちゃんを助けてくれてありがとぉ〜!!愛してるよぉ〜!!」

「うん、わかったからはなして…はずかしいから…」


って、三歳児とは思えない程の冷静さを出して来る。

なんなんだこの早熟度合いは!?

しかし…それより気になったのが、蹴りだ。この歳であんな鋭い蹴りとか…おじぃちゃん、本気で痛がってるよ?


「むぅ…つれないなぁ…そんなんぢゃ女の子にモテないぞ?」

「いまは、おんなのこより、けいこだよ!!」


と、ワタシの拘束をいとも簡単に振り解く。

うん、この子、もしかしなくても天才かも…


「おじぃちゃん、痛がって無いで説明して?清文くんにどれだけ押さえ込んでんのよ?」

「まだ軽く手解きしたくらいで、あとは勝手にやっとるぞ?」

「それでアレなの!?」

「うむ…紋次郎より飲み込みが速くて困るわい。」


ぱぱより優秀って事か!?次代の霧流は清文くんで決まりだろ!?弾正が本家で、シュウキュウが分家…それで良いよね?


「それはそれで、将来が楽しみでも有り、末恐ろしいよね?」

「うむ…ワシもココまでとは思わんかった…あとは、真っ直ぐ育ってくれる事を祈るばかりかな。」

「うん、そだね…日本語は教えてるの?」

「ん?ソレは当然…と言うより…たまにワシが喋るみたいでな…ソレで少しずつ覚えておるぞ。」

「うぅ…語学と武術の英才教育かぁ…」


って、ワタシとおじぃちゃんが話してる後ろでは、清香さんとみんながワイワイして、


「それよりおねぇちゃん!!けいこしよ!!」


って、清文くんのヤル気がスゴいんだけど!?


「うむうむ、この辺は彩奈と同じぢゃな…」


って、ワタシこんなだったの!?覚えて無いんだけど!?

それから夕方まで、全員でそれぞれの武術稽古をおじぃちゃんに見て貰う。おぢさまだけは基本が違うからなんとも言えないみたいなんだけど、徒手での技は体格も同じくらいのおじぃちゃんに習ってるけど、全く歯が立たないみたいだね。


「そんな大振りをしてどぉする?避けられてその後は隙だらけぢゃぞ!!」


おじぃちゃんからの技は全部寸止めだ。それでもおぢさまは汗ダクダク流してるし…


「ふむ…もぉ少し出来ると思っておったが…見誤ったかの?」

「何を仰いますか…まだまだです!!」


おぢさまも負けじとおじぃちゃんに向かって行き、ぽんぽん投げられたりする。

はぁ…まだまだ無駄な力がはいってるんだよなぁ…だから柔道の技で簡単に投げられるんだよ…

それから夕飯をいただいて、男女に分かれてお風呂に入る。いや…清文くんはワタシが入れてあげるよ?なんかめっちゃ懐かれてるからね。

そして、日が暮れる時間になって、シュウキュウ王国のお城に帰る…

休日はそんな事をずっと続けていたんだよね。

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罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「いぢめられっ子の逆襲(仮)」も合わせてお読みください。

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