三年後!?その二
人妻とは云え、美少女は人気者なんですね…
「はいはい!!いつまでもへばって無い!!そんなんぢゃ王太女の護衛とか共周りとか出来ないわよ!!」
ぱんぱんと柏手を叩きながら、アイリスちゃん以外が死屍累々と横たわる練兵場を歩く。
アイリスちゃんはと云うと、木刀を杖代わりになんとか立っている。
今日の訓練内容は、中央のカカシをアヤカに見立て、ワタシと云う襲撃者からアヤカを守り抜く。と云うほぼ実戦形式の訓練だ。いくらアイリスちゃんの魔法がチート性能だとしても、周りが二線級だと、ワタシ一人相手にボロボロになるんだよね。しかも、魔法や武器相手なら無敵の魔法でも、生身で攻撃すれば、カカシの首も飛んでるって感じなんだよね。
「アヤナ姉様…強過ぎます…」
プルプル震えながら、なんとか立ててるアイリスちゃんは、この三年間で言葉使いが丁寧になり過ぎちゃったんだよね…アヤカの近衛なら、ちゃんとしなきゃって言って、何から何まで変わっちゃったんだよね。ま、次期近衞騎士団長でもあるんだから、そこは仕方無いかな?あっ、でも非番の時は今まで通りだから安心なんだけどね。だからワタシもソレに合わせた対応をしてるんだよね。
「ほらほら、みんな立って!!ワタシより強い悪漢が現れたら、アヤカが殺されちゃうよ!!」
「アヤナ姉様より強い人は、師匠しか知りません…」
アイリスちゃんが師匠と呼ぶのはおじぃちゃんだ。月に一度、ワタシとアヤネと一緒に弾正に稽古しに行ってて、既に皆伝の認可も貰ってるんだけど、ソレは武術に関してのみで、忍びとしての術や業はアイリスちゃんには教えて無い。必要無いだろぉっておじぃちゃんが言ってたからね。
「はいはい。そんなのは解らないわよ。まだまだ強者は沢山居るわよ。今のまんまぢゃ、キシ男爵にも勝てないよ。」
キシちゃんの育てた子供達の多くがハンターになってて魔獣討伐で成果を上げ、騎士団や軍に入ってたり、キシちゃんを中心にした人達で最大規模の人身売買組織を潰した功績でキシちゃんは男爵に成らざるを得なくなって望まぬ出世をしてしまったんだよね。
まったく、子供の事になると親バカを発揮し過ぎるのは悪い癖だよね。そして、初代女王アヤノの幼女って事もあり、シュウキュウ性を名乗る事になったんだよね。ま、生き字引な感じでままにも頼られてるから、ホントはもっと出世してなきゃなんだけど、そこは固辞してたよ…
「キシ男爵は魔神です。そんな強さの人が居たらこの世の終わりです。」
アイリスちゃんは反論しながら頬を膨らませ、外方を向いた。
こんな仕草は相変わらず可愛いなぁ…
そぉしてアヤカ専属近衞騎士団の稽古を終えて、みんなでお風呂タイムだ!!
「アヤナちゃんって、ホント厳しいよね。まぁ、妹の事を任せるんだから、当然と云えば当然なのかな?」
稽古をずっと見ていたキジ猫のカキツバタちゃん、通称カキちゃんがお風呂で泳ぎながらそんな事を言う。
「何言ってるの?アヤカの事を護る立場なんだから、ワタシ一人に手玉に取られちゃダメでしょ?って云うか…カキちゃんはにゃんこなのにお風呂平気なの?」
「ふっふっふ…そこいらの雑猫と一緒にしないで欲しいね。これでも一応、神の末裔なんだからさ。」
そぉ、カキちゃんはバステト神だっけ?の子孫なんだそぉで、この三年間で、言葉も憶えて、神力すらも使えるチート猫に進化?したんだよね。
でも、力を貸すのはアイリスちゃん限定なんだってさ。
ま、ワタシには千年を生きる神使の狐、キキョーちゃんが居るもんね!!
因みに、キキョーちゃんを祀った宗教を作る計画も有るんだよね。
お風呂を堪能して、王族用の食堂に行く。ソコには、まま、ぱぱ、アヤカ、アヤネは云うに及ばず、バルコーさんとおぢさまも居る。前はバルコーさんとおぢさまは居なかった食卓に何故居るのか…いや…ほら…ね?アソコのバカップルがさ…珍しくアヤカがわがままを言って、バルコーさんが来る様になって、ここの空気感になかなか馴染めず、おぢさまを巻き込んだってオチなんだよね。
そして、目の前の妹夫婦…ままが頭を抱える程度にはべったりなんだよね…
「アヤナ姉様…アヤカ姉様はいつまであんな感じなのでしょぉか?」
かなり呆れた感じでワタシより少し大きくなったアヤネが聞いて来た。
「…ソコはワタシに聞かれても…おぢさまはどぉ思われますか?」
ワタシは左隣、ぱぱの右隣のおぢさまに話を振った。
「…ワシに話を振るな。ディモンに振るべき話だ。父としてどぉなんだ?」
アヤカとバルコーさんを見て頭を抱えるままを介抱するぱぱにおぢさまがバトンを渡した。
「…そんな事、オレが知るワケ無いだろ!!アヤカの事はバルコー殿に任せているから、好きにさせてやってくれ!!」
うん、ぱぱはぱぱで女所帯で肩身が狭かったんだね。最近ぢゃ、またままと一緒に寝てるって言ってたし…ままが、惚気ながら…
そぉ云えば、ぱぱ(紋次郎)はどぉしてるのかなぁ…
そして翌日、商会もお休み(なのに、研究バカの天才達は何やら毎日しているらしいけど…)で、稽古も非番…そぉなると向かう先は…
「おじぃちゃん!!元気してた!?」
アヤネとアイリスちゃんとキキョーちゃんとカキちゃんとおぢさまとで弾正に来ていた。
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