ギロチン作製!?
クローニュの罰は何になるんでしょぉか?
アレから数日、
「…と云う事で、クローニュは倒産、本人は生涯の強制労働刑、商会で働いていた人達は行き場を無くし、溢れかえってます。」
ヅカーセンさんがそんな報告をしに、ワタシの商会に来ていた。
ぽんぽんぽん…
ワタシは書類に判子を付きながらお話をする。
「そっかぁ…働いていた人の中には真っ当な人もいたんだろぉなぁ…」
「そぉですね…そんな人達が行き場が無いのは…」
「色んな工場でならなんとかなりませんか?人前に出なければ、大丈夫ぢゃ無いかとは思うけど?」
「それでも、余り良い顔をされないのが現状ですね。」
「だったら、その人達だけの工場でも作りますか?ちょっと外れになるけど、ソレで良いなら、何かの工事を用意しますよ?」
「そぉして頂けるなら、私の方でも動いてみます。」
「お願いしますね。」
今、話し合っているのは、クローニュに使われていた人達の救済だ。その人達は罪が無いとは云わないまでも、クローニュのおバカな経営方針に流されていたから、ちょっとは…ね。
ソレでも救済の手を出すのが、公的な立場にあるワタシの責務かもね。
ヅカーセンさんが帰って、書類に目を通し終えてふと気付いた。農機具のみならず、ユンボや木材加工の魔法の道具とか、その辺も量産体制が確立して、工場が足りないみたいなんだよね。さて、生産拠点とかも考えなきゃならなくなって来たぞ?
研究所が王都に有るのは仕方無い。ワタシが通える範囲ぢゃ無きゃダメだからね…でも、生産拠点は別でも大丈夫。魔法の道具を使える人が居ればどこでも良いんだから…
って事で、ココからは貴族の人達の力を借りる必要性が出て来たぞ?
農村部にも町にも行き来し易い場所が良いよね?ソレに、ソレ等を運ぶ為のモノも必要だ。大型トラック?かな、やっぱり…荷台が稼働すると便利だよね?
って事で、簡略化したイラストを何枚か描いて、後は天才達に丸投げする事にした。草刈機は・シハラクさんがいち早く現物を作って披露してくれたので、シハラクさんに丸投げして、大型のモノを運ぶトラックはハルノちゃんに丸投げする。
「面ぉ〜白ぉ〜そぉ〜!!やってぇ〜みるぅ〜!!」
と、ハルノちゃんは乗り気で、すぐさま仕事にかかってくれた。
イタオオの方に支店を作って、ハルノちゃんに任せるのもアリだよね?ま、ソレは後々の話だけどね。
そして、昼からは軍や騎士団の訓練をして、夜は妹達と遊んで、一緒に寝たり、おぢさまといちゃいちゃしたりと、充実した日々を過ごしてたある日、ままから驚きの言葉が飛び出した。
「彩奈ちゃん、よく聞いて…」
「どぉしたの?」
朝からままの執務室に呼び出され、ワタシはままのお話を聞く。
「昨日、ハウピン王国のイランク国王から、獣人族に対する法整備が整ったと連絡があったわ。」
「ソレで?」
「イランク国王は不退転の覚悟で臨み、思い残す事は無いとまで言ってるの。」
「はぁ…まだまだ若いんだから、色々前向きな政策とか無いのかなぁ…」
「…彩奈ちゃん?もしかして忘れてるのかな?」
「ん?何を?」
「ケイ・ミィちゃんに対する殺人未遂に対して、その時の責任者で有るイランク国王の斬首ってなってた件よ。」
「アレ?でも、アレはその覚悟がってだけぢゃなかった?」
「ソレはコッチでの話よ。イランク国王には知らせて無いわ。」
「あれ?そぉだっけ?あれ?そぉなると…イランクさんってば、自分が死ぬ為にこんな早く仕事を完成させたの!?」
「そぉなるわね…ま、それだけで彼の人となりが解るってものよね…」
「死なせちゃって良いの?」
「ダメに決まってるでしょ?あんな誠実な人、そぉそぉ居ないわよ。」
だよね?となると…やっぱり死なれるとイヤだから…
「もし、斬首から生き残ったら?」
「えっ!?えと…刑は執行されたから…生きていたらソレはソレで仕方無いわね…」
「イランクさんは自分の配下の罪を背負って死ぬつもりだけど、刑が執行されたらそれまででしょ?生きてたらまた執行とか無いよね?」
「…無いわね…まさかとは思うけど、何か案があるの?」
「ソレが有るんだなぁ!!手品って知ってる?」
「手品?何をするつもり!?」
「何日か待ってて。出来たら見せてあげる。」
ワタシは一方的にままに約束して、ままの執務室を出て、軍の訓練に行く。
その日の晩から、前に見たマジックショーの番組に出てたギロチンマジックの模倣を始めた。ま、タネは知ってるから簡単だとは思うけど、人の首を使うんだから、失敗は許されない。まず、何か別のモノを切って見せると本物っぽく見えるから、その心理を利用して、この世界に必要な人財だから、神の意志で死ななかった。彼が国王である限り、ハウピン王国は安泰だ!!そんな感じにするのがいいよね。今回使うタネはL字型の使い古されたヤツにする。比較的簡単に出来るから、民衆を騙し易いよね。
取り敢えず模型を作る所から始める。刃は片っぽはよく研がれたモノを使い、もぉ片っぽはそぉ見えるだけのモノを使う。首を置く所にちょっとした仕掛けをすれば、簡単に騙せるよね?
翌日の朝から試作に入り、三日後、刃を研いで無いモノが完成して、お城に運んで、ままに見せる。
何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。
質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。
罵詈雑言でも構いません。
お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「いぢめられっ子の逆襲(仮)」も合わせてお読みください。




