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休息!?

キサラギ子爵の嫌味…スゴいなぁ…

キサラギ子爵に完全にやり込めらたキューリュー王国側が出した結論は、まず、不貞貴族全員の死罪、その家族は私財没収の上平民化。王族は何の財産も持たず、一般人となり、キレール子爵一族が国王代理となり、シュウキュウ王国へ賠償金の支払いを続け、払い終わったら属国となるか独立国となるかの会合をする。査察は、年二回、キサラギ子爵に任せる。と云う、ほぼシュウキュウ王国側の言い分通りになった。

地位としては、キューリューは子爵領扱い。今後、如何なる善政を敷いたとしても、税収の五割以上がシュウキュウ王国に流れる為、マトモには機能しないと思う。そして、今回の事件の経緯は、キューリューの各地に知らされ、王族や貴族達は、どこに行っても、爪弾きにされるんだろなぁ…

火薬に付いての取り扱いだけど、全部破棄した上に、製法を知る者は全員城勤めとし、誰にも教えないとの約定を結んだし、今後、火薬の研究、製造、産出等、一切禁止となった為、反旗を翻す事も敵わなくなった。

当然と云えば当然の結果だけど、ちょっと不憫だなぁ…


「…で、ホントにコレで良かったのでしょぉか?」


ワタシはおぢさまを見上げて訊ねた。


「うむ、コレが最善だとは思うぞ。下手に譲歩して、更なる譲歩を迫られても、それには応じられ無いからな。」


譲歩に応じられ無いなら、最初から譲歩しないに限るって事か…まぁ、ソレもそぉだよね…

キレール子爵の、城に泊まってはどぉだとの誘いは丁重にお断りし、今は、街中を通り、帰ってる途中だ。

民衆は、国のやらかしを知らないから、今は笑顔に溢れているけど、この国の行く末を考えると、あの笑顔も見納めなんだろなぁ…とやけに郷愁を誘う…


「…キサラギ子爵、少し宜しいですか?」

「はい?何でしょぉか?」


キサラギ子爵に気になった事を訊ねる。


「何故、お城に止まらなかったのですか?」

「それは、簡単な話です。我々が泊まれば、歓待せざるを得ません。そぉすると、たった一晩で莫大な出費となるでしょぉ…今のキューリューにそんな余裕は有りません。半年後、私自ら監査しますが、その時には無駄を一切省く手解きを致します。ソレなのに、自分達の歓待の費用等以ての外となりましょぉ。我々が今回歓待を受けなければ、その分返済額が上乗せされます。ソレだけの話ですよ。」


なるほど…一理有るな。無駄遣いさせて、いぢめるのは簡単だけど、そぉぢゃ無い。一切の無駄を省き、完済を早めさせる…その心は?


「早めに完済して貰う事の意味は何ですか?」

「ソレも簡単な事。現状、我々の知る国は多くは有りませんが、まだ知らぬ国が、キューリューを攻め落としたら、どぉなりますか?」

「払い終えていない分を、その攻め落とした国に要求…しかし、知らぬ存ぜぬとなって、下手をすれば戦も有り得ますか…難儀な事ですね…あれ?キューリューが攻められた時点で、キューリューに加勢したらどぉでしょぉか?」

「ソレでも、莫大な費用と労力と人財が消失する恐れが有ります。騎士団の運用は、費用対効果を考えるなら、大赤字もいい所ですよ。」

「勝てば…ですけどね。」

「勿論、負ければ敵国の言いなりですよ。」


まったく…ろくな未来が無いんだね…

ソレもコレもあのおバカなヤツ等のおバカな行動のせいだよね…ま、ココからはままのお仕事だから、ままに丸投げだよね。


「さて、とは云え、我々もこのまま帰るのは、時間的に少々無理が有るのでは?」


おぢさまが、キサラギ子爵に問いかけた。


「ですな。姫様、我々は一般の宿で一晩休んで帰ると致しましょぉか?」


キサラギ子爵はワタシに意見を求めて来たけど、


「今回の使節の責任者はキサラギ子爵ですわ。わたくしは、その指示に出来るだけ従います。」

「おやおや、コレは手厳しい。まぁ、民の様子を見るのも使節の役割。一晩様子を見ましょぉか。」


ワタシの出来る限りは、イヤな事が有れば跳ね除けるとの意思表示なんだけど、ちゃんと解ってくれたみたいで何よりだ。

さて、こぉなると、気になるのは部屋割りと、お城の様子だね。

男女でふた部屋なのか、おぢさまとワタシでひと部屋くれるのか…気遣いはどぉなのかな?

選んだお宿は、そこそこのお宿で、男女別にもぉひと部屋…そこは余り大きく無い部屋で、おぢさまとワタシで使って良いそぉだ。

コレは、キサラギ子爵なりの気遣いかな?

食事は一階の大食堂で、みんなで食べる事になっているみたい。


「あっ、美味しぃ…」


ワタシは早速部屋で着替えた。余り堅苦しく無い、町人風の服だ。みんなもソレに合わせて、見窄らしく無く、上品過ぎ無い感じで、一般人として溶け込んでいる。


「うむ、初めての味だが、なかなかイケるな。」


ワタシの呟きにおぢさまが応えて、その後は他愛の無い話で盛り上がり、かなり楽しい食卓になつた。

ワタシの膝の上では、仔狐なキキョーちゃんが、アレを食べてみたい。コレを食したいと、わがままっ仔を演じているし、アイリスちゃんの膝の上にはカキツバタちゃんが大人しく座って、アイリスちゃんから食事を貰っている。

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。

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