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昔話!?

彩愛の用事って何なんでしょ?

騎士さんに案内されて、ままの執務室に来た。アヤカとキシちゃんも着いて来た。


「まま、どんな用?」


ワタシが声をかけたままは電話中だった。ワタシを手で制して、


『うん、そぉなんだよ。もぉ、死なせよぉかと思ったし!!』


なんで日本語で喋ってんの!?って、携帯電話で話す相手とか、おじぃちゃんしか居ないか…


『うん、えっ!?ちょっ!?本気!?…解ったよ…誰かそっちに送るから待ってて!!』


と、ソコでようやく電話を切った。


「相手はおじぃちゃん?」

「えぇ、そぉよ。一応彩奈ちゃんが銃で怪我をさせられた事を伝えたの。」

「もしかしてだけど…乗り込むとか言ってた?」

「勿論…あのじじ馬鹿な文七さんだもの…乗り込む前に私と話し合いの場を設けるわ…って、なんでアヤカちゃんとキシさんまで?」

「来たらダメでしたか?」

「一緒に居たから、ついでぢゃ。」


アヤカとキシちゃんはままの質問に答えたのは良いけど、アヤカのは違うよね?


「はぉ…まぁ良いわ…」


ままはため息と同時に諦めの言葉を口にした。


「今の弾正は発足して間も無いから、法整備や国としての取り決めや、技術、商業が手探り状態だから、軍とかはまだまだで、やっと公務員が揃って、公共事業が始まったそぉよ。ソレで、前に彩奈ちゃんが作ってたモノも欲しいそぉよ?何を作ったのかな?」

「えっ!?何だろ?」


おじぃちゃんが知ってて、公共事業で使うモノ…あっ!!


「ユンボ!!アレかぁ…そぉだなぁ…作ってあげても良いけど、運ぶのが大変だなぁ…技術を流出させるのも避けたいし…コッチである程度作ってて、向こうで組み立てるか…うん!!ソレなら良さそぉ!!」

「えぇ、そぉしてちょぉだい。ソレと、誰かを弾正に派遣して、文七さんを連れて来て。そして、彩奈ちゃんがしっかり、手綱を握ってね。」


あ…ままが丸投げしてきたぞ!?


「アヤナの祖父が来るのか?妾も会ってみたいのぉ…どれ程の人物なのやら…」


なんか、キシちゃんがわくわくしてるぞ?ドコの戦闘民族だ!?


「あのお祖父様が…おねぇちゃんを溺愛してるあの方が…はっ!!おねぇちゃんが怪我をさせられたと知ったら…」


あ、アヤカが何かに気付いたぞ!?


「そぉ、一応知らせておいた方が良いと思って連絡したんだけど、裏目に出過ぎちゃったみたいでね…」


うん…放っといたら、何をするか解らないもんね…またノナガさん達に行って貰うか…


「一応、お迎えを出すよ。後の事は、ワタシに任せないでね!!どぉなっても責任は取らないよ!!」


ワタシはそぉ言って、ままの執務室を出て、軍の修練場に向かった。

ソコに居たのは、クリョさん達だ。コッチでもいっか。


「…って事で、弾正の将軍様を連れて来て欲しいんだけど…」

「はぁ…まぁ、場所は解りますけど…オレで良いんですか?」

「取り敢えずはね。何かされそぉになったら、全力で逃げてね。絶対死ぬから。」

「…それ聞いて行きたく無くなったんですけど…」

「うん!!解った!!ぢゃぁお願いね!!」

「…えっ!?ちょっ!?」


クリョさんはまだ何か言いた気だったけど黙殺する。

ワタシはそのまま、王族用の食堂に向かう。案の定、ままもアヤカもアヤネもぱぱも来ていた。そして、


「キシちゃんもコッチで良いの?」

「えぇ、キシさんの立ち位置は、シュウキュウ王国の守り神って感じだからね。」

「勝手な事を言いおって…ま、アヤノには恩義もある事ぢゃから、ソコに甘んじてても良いがの…」


さらっと初代女王の名前が出たぞ!?


「えっ!?アヤノ様と関わりがあるの!?」


ままが驚いている。

食事も運ばれて来て、食べながらお話する事になった。


「…さて、どこから話すかのぉ…」


キシちゃんは少し黙考し、厳かに口を開いた。


「アレは、妾の母君がコッチに呼び出され、妾が人質に取られていた頃ぢゃな、アヤノが妾が捕らえられていた牢に来たのぢゃ。魔神、大助と共にな…その時、見た事も無い獅子の姿をした男も居った…名をライオと云っておったな…多分、妾が獅子男と呼んだあの男の祖先ぢゃろぉな。ソレと、もぉ一人、荷物持ちをしとったヤツも居ったな。」


荷物持ちかぁ…アヤノの従者かな?


「妾を殺すべきと主張していたライオと大助を叩きのめし、「良っく見やがれ!!まだほんのガキぢゃねぇか!!こっからウチが面倒見りゃ、真っ直ぐな良い娘に育つだろぉが!!テメェ等はバカか!?」と怒鳴っておったのは、未だに憶えとるぞ。あの出会いは強烈ぢゃったからな。」


はっはっはっ!!と笑いながら話すキシちゃんは何処か懐かしそぉで、少し寂しげだった。


「ソレからアヤノは、「おらガキ、テメェちょっと伏せてろ。」と言って、手に魔法が集中していてな、妾も怖くて、言われた通りにしたのぢゃ。その少し後、一陣の風が吹き抜けたと思ったら、閉じ込められていた檻が、滅茶苦茶に壊れておったよ…そのおかげで、妾は外に出られたのぢゃが、その時アヤノに、母君が死んだ…いや、アヤノ達が殺したと聞かされた。母君の最後の言葉が、「妾は殺されても構わぬし、殺されて当然の事をして来た。主等には感謝こそすれ、恨みは無い…ぢゃが、娘は…キシだけは助けてくれぬか?アレが人質に取られておらねば、主等に力添えも出来るのぢゃがな…」と言って、息を引き取ったそぉぢゃ…勿論、母君を死なせたのは、アヤノと大助とその弟子のライオぢゃったらしい…」


そっか!!キシちゃんは千年生きてるとは言ってたけど、あの伝説の頃はまだ子供だったんだ…しかも、アヤノ達がキシちゃんのままを殺してたんだ…ま、考えたら解る事だったけど…


「キシさん?なんかアヤノ様の口調が、大聖女と呼ばれていた感じが無いのですけど…」


ままはワタシと同じ疑問を持ったみたいで、キシちゃんに聞いていた。


「そぉぢゃな…大聖女か…そんな風に今は言われておるのぢゃったな…妾の知るアヤノはガサツで、ケンカっ早いヤツぢゃったぞ。背の高さも、あんな銅像みたいな長身の巨乳美女では無く、アヤナみたいな感じの見た目ぢゃったぞ。」


銅像…王都の真ん中にある広場の噴水に立っているアレかぁ…確か、今有る肖像画も巨乳美女だったよぉな…


「…って!!ワタシは美女とは言わないの!?」

「…アヤナは自分を美女だとでも思っておったのか!?アヤナは可愛い妹って感じぢゃろ!?」

「…確かに、おねぇちゃんはそんな感じかも…」


アヤカぁ…しどい…

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質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。

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