方針決定!?
ぱぱさんファインプレー!!
「どれどれ……………ふむふむ……………コレはなんとも…キューリューの国王は正気なのか?」
書状を読み終わったぱぱは、キサラギ子爵と同じ反応をした。ホント、何を書いてるんだろ?
「はい…正気らしいです…」
キサラギ子爵は国王が正気だったと伝えた。
ぱぱはままに書状を渡し、反応を伺う。
「…これ…攻め込まなくても決着は着いてるわね…」
とこぼし、アヤカに書状を読む様に促す。
ワタシにも見せてぇ〜!!
「コレが、おねぇちゃんのして来たお仕事の結果なの?」
「その様ですね。我が娘ながら、どこまで計算していたのか…ちょっと怖いわね…」
「…はい…これではお姉様の掌の上ですわ。」
アヤカも冷静になったのか、おねぇちゃんって言ってくれなくなってる…なんか寂しいな…
「ふむ、キサラギ子爵はこの要望をどぉ思う?」
ぱぱは、自分の仕事も途中だったんだろぉけど、ままとアヤカがまた、暴走しない様にか、居座ってくれるみたい。
「…はぁ…まぁ、こちらの要望以上…真上では無く斜め上の意見を貰い、その場での返答が出来ませんで…持ち帰ると云う愚行に及びました事、お詫び申し上げます。」
って、キサラギ子爵は頭を下げている…判断に困る内容って事か…
コチラの要望は、賠償金の支払いと、コチラに牙を剥かない事、火薬の廃棄と製造禁止だっけ?その斜め上?
「そぉか…コレは少し、コチラでも判断に迷うぞ…」
「そぉね…アヤカはどぉしたら良いと思う?」
「えっ!?私!?」
「えぇ、貴女もあと十数年で女王になるのです。自分の意見は持ってても良い頃合いよ。」
意見を持っても良い…決定では無く、試験って感じかな?
「…そぉですわね…火薬の製造と使用の禁止と、お姉様に対して無礼を働いた者達の処刑は当然、一族郎党連座で、爵位の剥奪も仕方無いかと…しかし、キサラギ子爵の所に対する補償と迷惑料の支払いが終わった後、シュウキュウ王国の一部に…との申し出は…何やら要らぬモノを招き入れてしまいそぉで、少しコワいですわ。」
と、アヤカが意見を口にした。
ん?シュウキュウ王国の一部に!?属国扱いぢゃ無く!?国の一部に!?それは流石にダメでしょ!!アヤカの意見はもっともだよ!!
「そぉね…コチラの要望は全て通して、属国扱いが一番かもしれないわね…一部になると国庫からの出費も出ますからね…属国ならそぉ云う手助けもしなくても良いものね。」
ままは娘の成長を喜んでるみたいだね。
「ふむ…そぉだな。一度でも牙を剥いた者に甘い顔をしていては、示しがつかぬからな…この国王がどの様な人物かは知らぬが、国としてはな…」
ほとんど外交とか無かったこの国で、そこまで考えられるって、ぱぱもままもアヤカもスゴく有能なんだね!!
ソレに、会話から王様の寄越して来た書状の中身は推測出来た。
確かに併合されたいとか云われても、どんな国かも解らないまま、返事は出来無いよね。
コレはコレで、キサラギ子爵の考え方は良かったよ!!
「…ならば、この場ではこのキューリューの申し出は、却下と云う事で良いわね。」
ままの言葉にみんな趣向して、当初の要求を通す方向で話が纏まった。
「…そ・れ・で…彩奈ちゃん?」
ぎらり!!と、ままの目が怪しく光ってワタシを射抜いた。
「な…何かな?」
ままに向き直り、警戒しつつ、先を促す。
「どんな状況で襲われたの?使者として、王女として出向いたのよね?」
「うん…街に入る時、お城に入って、応接室から案内された先、謁見の間のに行った時、一回の訪問で三回襲われた事になるね。因みに、向こうの王様も瀕死の重症を負わされてたんだよね…それに、謁見の間に向かう時だけど、案内してくれた、キレールって子爵さんも纏めて狙われた感じかな…」
「そぉ…ホントにマトモな国では無かった様ね…」
「うん、外交の対象にするかし無いかだと、ワタシは無視する事を勧めるわ。主だった貴族達があんな感じだと、国の態度も推して知るべしって感じだよね。アヤカの言った通り、取るものだけ取って、知らんぷりが一番だと思うよ。ま、キューリューの国民のみんなには悪いけどね。」
しっかりと、アヤカを持ち上げる事も忘れない。
ワタシが持ち上げた事で、アヤカは少し誇らしげでもあり、恥ずかし気でもある。照れてる所も…うん!!めっちゃ可愛い!!
「そぉすると…あとは評議委員会だけど…ま、コレで通るでしょ。みんな疲れてるわよね。今日はゆっくりしてちょぉだい。」
ままは優しそぉな目を向けて言う。
「お気遣い感謝いたします。」
キサラギ子爵とジーサさんは頭を下げて、退室して行った。
って事は…ワタシも立ち上がり、おぢさまの手を取り、退室しよぉとしたら、
「彩奈ちゃんはここに残ってね?」
引き止められたよ…
「…はぁい…」
逆らわぬが吉かな?
「さて、ならばワシは、軍の方にも報告をして来るか。」
「そぉね。お願いするわ。」
と、おぢさままで居なくなってしまった…
「なら、オレも仕事の続きをして来るか。」
「そぉね…ありがとぉディモン。」
「なに、大した事無いさ。」
ぱぱは、ままに手を取られ、引っ張られ、ちうしてんなや!!ワタシもお預け状態なんだぞ!!
と、ぱぱも退室して行った…
怪しい光を湛えたままが少しだけコワいんですけど?
ままは無言で、自身の膝をポンポン叩いている。
「えと…まま?いや、お母様?どぉしたのかな?」
「どぉしたではありません。ほら、ここに座りなさい。」
あ、コレは逆らっちゃダメなヤツだ…仕方無く、ままの膝に座る。
「ほら、アヤカちゃんも。」
アヤカは反論しそぉな感じだけど、ワタシは首を振り、逆らうなと伝える。
アヤカは溜息を吐きながら、ままに従う。
ままはワタシ達を抱き締め、頬擦りして来た。
ハタから見たら、百合…に見えるのかな?ままも若く見えるし、ワタシ達は…ロリ!?ままはロリ百合なのか!?って、んなワケ有るか!!
ただ単に、ワタシ達を甘やかしたかっただけかな?
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




