夜襲決着!?
親善大使に夜襲…近代社会ぢゃご法度なんですけどねぇ…
「うわぁ!!いきなり何だ!?」
「雲一つ無いのに!?」
外は大慌てになってるね。
「ジーサさん、ありがとぉ御座います。魔法力は大丈夫ですか?」
「だ…大丈夫では有りません…」
そぉ言うと、ぺたんと女の子座りで崩れ落ちた。
「暫くココで休んでて下さい。クリョさん、飛行自動車はお願いしますね。ノナガさん、ゴンゲンさん、タニュウさん、適当に暴れて来て下さい。」
「「「はっ!!」」」
と、ワタシに指名された三人が外に出る。
「ワシも少し身体を動かすか…」
って、おぢさまも行くんかい!?仕方無いなぁ…
ワタシはジーサさんに肩を貸して、席に座らせる。
「姫様!!私も出ます!!」
って、まだフラフラしてるクセに…根性あるなぁ…
「ダメです。怪我をしたいんですか?命令違反で怪我をしても治してあげませんよ?今は大人しくしてて下さい。ソレから、おぢさま。出るなら、指揮官だけは生かしておいて下さいね。」
「あぁ、解ってる。」
と、おぢさまも外に出た。
ワタシはジーサさんに魔法力の譲渡を始める。ワタシとジーサさんを小さな竜巻が覆い、ワタシの四分の一の魔法力がジーサさんに譲渡出来た。コレは、軍の魔法の訓練の時に練習してたんだよね。
「えっ!?魔法力が元通りに…!?」
「便利な魔法でしょ!?コレを発見した時、他の人にも試して貰ったんだけど、ワタシしか出来なかったんだよねぇ。」
「そぉなのですか!?でも、コレなら私も…」
「ダメです。今は軍の仕事ですから、騎士の出番は有りませんよ。元々、アナタは来る予定ぢゃ無かったですし…」
「…はい…解りました…」
ジーサさんは渋々ながら了解してくれた。
外では…うん…おぢさまハッスルしてるなぁ…色々腹に据え兼ねてたんだよね?
文字通り千切っては投げ千切っては投げ…腰だけは痛めないでね?
外での決着はすぐに終わった。そりゃそぉだ。おぢさまが相手の指揮官をボッコボコに殴って、返り血浴びて、ニヤリとかしてんだもん!!軽くスプラッターだよ!!旦那選び間違ったかな?
「引けぇ!!引け引けぇ〜!!」
誰かが大声で叫んで、夜襲をかけて来たヤツ等は逃げ出した…倒れてる人を置き去りにして…ついでに銃とかも置き去りだし…倒れてる人達って、死んでるのかな?
「連れて来たぞ。」
おぢさまは、相手の指揮官をずるずると引き摺り、飛行自動車に乗り込み、ワタシの方に放り投げた。
「ねぇ…コレ生きてるの?」
「多分生きてはいるだろ?死ぬ程には殴って無いからな。」
うん、この人も規格外の強さだよね…
「ノナガさん、ゴンゲンさん、タニュウさん!!この人の身包み剥いで縛り上げて。尋問しますから。」
とお願いしたら、文句一つ言わずにテキパキと縛り上げてくれた。
「外の人達は生きてますか?」
「あ…あまり考えてませんでしたが、生きている方が使えると思いましたので、オレは殺して無い…ハズです。」
「多分生きてると思うけど…」
「鞘のまま殴り付けてますので…」
と、三人も一応死なない様にしてくれてたみたいで良かったよ。
外では十何人かが縛られて、飛行自動車には八挺の銃が押収出来た。
撃鉄が落ちて、火花を出して火薬に着火する感じのヤツだね。火縄銃より一段階進化したヤツだ。ま、ソレでも湿気には勝てないんだけどね。
ワタシは下着姿で縛られてる指揮官に回復魔法を使い、起こしてみる。
「かはっ!?」
おっ?気が付いたみたいだね。
「お目醒めのご感想は如何かしら?」
ワタシは椅子にふんぞり帰って男を睨み付ける。
「んな!?何だコレは!?貴様等!!このオレにこんな真似してタダで済むと思ってるのか!?」
って、ヤケに強気だなぁ…
「そぉだな…友好の使者の陣幕に、大人数で奇襲をかけ、見事に返り討ちにされた将はタダでは済まぬだろぉな…」
キサラギ子爵が冷徹な物言いをする。
ま、確かにタダでは済まないだろぉなぁ…可哀想に…釈放されても死罪なんだろぉなぁ…
「貴様等ぁ!!タダでは済まさぬぞ!!最低でも死罪は覚悟しておけよ!!」
「ねぇ、鏡って知ってる?」
流石にブーメランとか無いだろぉからね。
「何が言いたい?」
「その言葉は自分に帰って来るって事よ。アナタは一国の王女の暗殺未遂の犯人だもの。今夜の事が知られたら、あの見事な敗走っぷりだもの。どちらの国でも死罪でしょぉね。まったく…おバカな真似をしたわね。今回の一件で我々シュウキュウ王国とキューリュー王国は戦争状態になったのよ?バカな命令をした人達を恨んで死んでね。」
「なんだと!?ふん!!よしんばそぉなっても、キューリュー王国が勝つに決まっているのだ!!貴様等こそ覚悟しておけ!!」
と、完全にお話にならない。あの会議の大多数の貴族と変わらない反応だよ。
まったく…解って無いんだなぁ…
「あのねぇ…さっき、いきなり雨に打たれたでしょ?アレは魔法だよ?しかも、たった一人が使った魔法なの。しかも雨を降らせるだけぢゃ無く、色んな事が出来るの。」
ワタシの言葉に、男は驚いた様な表情になる。
「ま…魔法だと!?つまらんバッタリを!!魔法など、少々の水を出したり、暑い時に風を起こしたり…する程度のモノだろぉが!!ソレも限られた小数が扱える程度のモノだ!!あんな雨を降らせる魔法など、有ってたまるか!!」
なるほど…コッチではその程度の認識か…正に所変われば…ってヤツだね。
さて、コレはどぉしたら良いのかなぁ…
取り敢えず、天幕は放棄して、外で縛られてるヤツ等は捕虜にして持ち帰るかな?そして、またままに相談しないとな…話に成らな過ぎたから、攻め込もぉって…
何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。
質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。
罵詈雑言でも構いません。
お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




