秘策!?
黒板ぎぎぎぎきぃ〜!!アレはキツいですよねぇ!?
「…な…何でも話します…話しますからあの音は勘弁してください!!」
侵略者は涙と鼻水を垂れ流し、ワタシの質問に答えてくれた。
あの音が苦手な方の人だったみたいで良かったよ。
「あら?素直になってくれて嬉しいわ。」
ワタシは感想を述べたんだけど…
「この人は最初から話すと言ってましたが?」
と、尋問官さんからツッコミが入った。
「ソレぢゃぁ、色々教えて貰おぉかしら?」
はい。黙殺しましたが何か?
「はい。」
侵略者の返答を聞き、やっと取り調べが始まった。
国の名前、国王の名前、本人の名前と身分。
「ヤン・ズーク、この船団の護衛隊長をしてました。」
護衛隊長?
「ふぅ〜ん…結構なお偉いさんなんだね?」
「はい…」
「そぉそぉ、銃って、アレが最新式?」
「はい…火薬の発明から五十年で出来た最新兵器です。」
火薬の発明から五十年かぁ…炮烙玉とか出来てても不思議は無い年数だね。
「この国に来た、真の目的は?」
「その…技術水準を見て、コチラより劣って無ければ、何かしらの取り引きが出来ればと…そぉで無ければ、占領し、植民地にするか、隷属させるかの三つの目的でした。」
「なるほど…あの辺の人が、銃を知らなかった事から、あの程度の人数でも何とかなると思い込んで、隷属させるってのを選んだと?」
「はい…女性達がめちゃくちゃ美人揃いだったので、ソレも目標になりました…」
なるほど…確かに、この国の女性の大半が美人さんばかりだもんね。
「もし、次にコッチに来るとして、どのくらい先の話になると思う?」
「三十日前後かと思います…そんなに離れてませんので…」
ふむ…かなり余裕が有る見通しなんだね…
「そぉ…でも何か勘違いしてるんぢゃ無くて?」
「えっ?」
「あんな旧時代出来ない銃で、この国をどぉこぉ出来るとか判断が甘過ぎるわよ?」
「…と…言いますと?」
「そぉね…アナタを死なせるのに使うのも悪く無いわね。」
と、ワタシは魔法の袋から、出来立てのマシンガンを出してあげた。
「コレが何だか解るかしら?」
「…銃に見えますが…何やら我々のモノとは違う様な…」
「そぉね…全くの別物よ。でも…原理は変わらないわ。」
ぱぱぱぱぱぱぱぱぁ〜ん!!
男の周りに打ち込んであげる。
「うわわわわっ!!」
男はびっくりして声を上げる。
「ご覧の通り、連写が出来る銃なの。一般の人には、銃の存在は伏せられてる。その理由が解るかしら?」
「…我々では、どぉ足掻いても勝ち目は無かったと…?」
「正解よ。更に言えば、おバカな事をしてくれたお礼をしなきゃならなくなったの。アナタ達の国に何人か派遣して、王様の首を取らなきゃならなくなったから、道案内よろしくね?」
「んな!?王の首だと!?そんな事、死んでも手を貸せないぞ!!」
「そぉ?ぢゃぁ、魔獣の餌になって貰うわ。尋問官さん。ハンターに依頼を出してちょぉだい。重罪人を魔獣のえさにするから、縛ったまま山に捨てる様にって。」
ワタシに話を振られた尋問官さんは、身震いしながらも、了解してくれた。
その後、他の侵略者を尋問した。三人目には催眠術に因る簡単な尋問だったんだけど、ヤン・ズークと名乗ったヤツと同じ事を言っていた。
となると…キューリュー王国の場所が解らないとどぉしよぉも無いか。
尋問官さんに侵略者が連れ出されたあと、
「キューリュー王国の場所が解らないままなんだが、どぉするつもりかな?」
オタオイ公爵の疑問はもっともだ。でもワタシには秘策が有る。
「大丈夫ですよ。ココから西側…空から探索すれば、ソレらしい陸地が有るでしょぉ。そぉ遠く無い場所に、船で数日なら、飛行自動車でならすぐに見つかるでしょ。」
ワタシの言葉に、オタオイ公爵は納得した様に頷いていた。
「なるほど!!ソレなら案内役も何も必要無いですね!!」
「そぉ云う事。ままに相談して、許可を貰わなきゃね。」
と、ワタシはウインクをして、地下牢を出て行く。
「…って事で、群を動かす許可が欲しいなって…」
ワタシはままの執務室でままに許可を貰おぉと、得た情報をままに説明した。
「…そぉ…早くてもひと月くらいの猶予があるのね…良いわ。まずは軍で空からキューリュー王国の場所を特定してちょぉだい。」
「解った!!ワタシもソレに同行して良い?」
「指揮官は必要でしょ?彩奈ちゃんに任せるわ。」
「うん!!任せて!!ワタシの可愛い妹達の敵になるかも知れないヤツ等を暴いて丸裸にしてあげる!!」
「そぉね。ふふふっ、アヤカちゃんにもその言葉教えてあげないとね。」
「いや…ソレは流石に恥ずかしいから。」
ままはニマニマしながら、ワタシを眺めてる。何をそんなに喜んでるのやら…
「うんうん。立派におねぇちゃんしてるぢゃない?」
「そ…そりゃぁ…あんな可愛い妹達が居たって事実を突きつけられたら、イヤでもおねぇちゃんしなきゃだもんね。」
「そぉね。彩奈ちゃん、頼りにしてるわよ。」
「うん!!任せて!!妹達の為なら、ワタシは神でも暗殺してあげるから!!」
「…ソレは却下するわ。」
と、おバカな話をして、早速数人の軍員を指揮して、キューリュー王国探索に乗り出した。
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お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




