ままの言葉の意味!?
やっぱり、味方に…知り合いに死者が出るのは精神的にキツいんでしょぉね…
「えっ!?ウソ…だろ…」
ワタシ達の戦果を目の当たりにしたアレンさんが驚愕していた。
そりゃぁねぇ…自分達は壊滅的敗北を喫した相手を全滅させて来たんだから、仕方無いよね…
「本当です。更に、姫様は敵の[じゅう]?の攻撃すら避けていましたよ。」
「んな!?えっ!?アレって避けられる様なモンなのか!?」
「避けられるんでしょぉね…目の前で見てても信じられない光景だったわよ…」
「そんな…」
ジーサさんがアレンさんに説明している。
いや、アレは避けたんぢゃ無く、外れたって云うんだけど…勘違いして貰ってた方が良いかな?
そして、アレンさんはワタシをマジマジと見る。
「あんまりジロジロ見られたく無いんですが?」
ワタシがジト目でアレンさんを見ると、
「あっ!!いや…コレは失礼しました。しかし…あの、大きな音が出る武器の攻撃って、避けられるモノなのですか?」
あぁ…そこか…どぉ説明すれば、あぁ…普通は無理だよね…って思わせられるか…ん〜…
「アレンさんは剣を避ける事が出来ますか?」
「えっ?あ…いや…受け流す程度は出来ますが…」
「なら、アナタには出来ませんね。今からワタシがアナタの首に攻撃をします。ソレを避けて下さい。」
「へっ?」
ワタシは茜ちゃんを抜いて、構える。
「行きますよ…」
ひゅん!!
殺すつもりは無いので、首に峰打ちを軽く当てる。
「はへっ?」
呆けてるアレンさんに質問してみる。
「今のワタシの動きが見えましたか?
アレンさんは我を取り戻して、
「あ…いえ、全く解りませんでした…」
やっぱりね。ま、不意打ち気味だったから、ソレで避けられたらワタシがショックだよ。
「ま、今のが避けられないのは当たり前ですが、銃は筒が向いてる方向にしか攻撃が出来ませんし、攻撃の瞬間さえ見えていれば比較的簡単に避けられますよ。」
ワタシは、さも当然の様に話して上げる。
「…ソレが出来るのは姫様だからですよ…」
なんか、ジーサさんは呆れてるし、アレンさんはポカンとしている。
「はいはい、そぉですね。ワタシも、アレはたまたまだったしね。そぉそぉ避けられはしませんよ。」
ワタシの言葉にジーサさんの目が点になった。
「えっ!?たまたまなのですか!?」
「ん?そぉだよ。下手したら死んでたよ。」
「えと…ご無事で何よりです…下手をしたら、トモタ様やキサラギ子爵が処刑されていた可能性が有りますよ。」
「えっ!?なんでよ!?」
「それは、アナタ様が、シュウキュウ王国第一王女殿下だからです。」
「?解ん無いんだけど?」
「王位継承権を放棄されているとは云え、王女殿下を戦死させたとなれば、相応の罰が下る可能性が有りますから…」
「うげっ!?考えた事無かったよ…今度ままに相談しとく…」
「はい、お願い致します。」
ホント、そんな理不尽は無くさなきゃね!!
その後、捕虜達の見張りをアレンさん達に押し付け、ワタシ達は、取り敢えず寝る事にした。だって、疲れてるんだもん。
ま、捕虜達の見張りは何人かで代わり番こだからなんとかなるでしょ。捕虜達は縛ったままだしね。
ワタシが寝る場所では、既に横になってる人達が居る。救出された女性達だ。急遽だった為、場所の確保が出来なかったんだよね。
って事で、簡素なテントで、既に寝ている女性達に混ざって、端っこで眠りに就いた。
翌朝、朝一でままに連絡する。
「あ、おはよぉ!!」
『彩奈ちゃん。おはよぉ。どぉ?そっちは。』
「えと…言い難いんだけど…夜の内にお仕事、ほぼ終わったよ。」
『そぉ、コッチからの援軍も午前中に集ま…えっ!?もぉ一度言って貰える?』
「良いよ。ほとんどのお仕事が終わって、後は捕まえた人達の尋問と連行かな?後始末ってヤツだよ。」
『ウソ…えっ!?もぉ片付いたの!?』
「うん。可能なら、敵の船を一隻、確保してみるね。」
『えっ!?えっ!?え〜!?そんな…どぉやったのよ!?』
「えと…夜襲をかけて、壊滅させて、捕虜がかなり居る状態かな?捕虜はキサラギ子爵に丸投げで良いかなぁ?指揮官とかはコッチで連れて帰るけど…」
『えっ?あぁ…そぉね…侵略に対しては、出来るだけ厳格に対処する様にって。』
「うん。解ったよ。多分夕方には戻れると思うよ。」
『そぉ…ならコッチもお昼までには出迎えの準備をしておくわ。』
「うん。ぢゃぁまた後でね。」
『気を付けて帰って来るのよ。』
「はぁ〜い!!」
と、電話を切った。
そして、歯ブラシが無いから、外で口を濯いで、顔を洗った時、
「あ、おねぇちゃん、ココに居たんだ。朝食の準備出来たよ。一緒に食べよ。」
と、アイリスちゃんが迎えに来てくれた。
「うん。アイリスちゃんと朝食とか久しぶりだね。」
「うん。お城で暮らしてた時は毎日一緒だったのにね。」
と、ワタシとアイリスちゃんは、キサラギ子爵やパパと同じテーブルに着いて、朝食を食べながらお話をする。
「なるほど…では女王旗下からのご指示は厳格に対処…ですか…」
ワタシがキサラギ子爵に、ままの言葉を伝えた結果、考え込まれた。なんでだろ?
「どぉかなさいましたか?」
考え込むキサラギ子爵に訊ねると、
「はい、厳格に…の厳格が何を意味しているのか…」
成る程…こぉしろ、あぁしろと具体的な指示が無かったからね…
「そぉですか…では、被害者の意見を纏めて…いや、キサラギ子爵も、お母様にお訊ねになられては如何ですか?」
「そぉですね…いや、そこも込みで、私の判断力を試しておいでなのかも知れません…ですから、アレンと相談して、出来るだけ、皆が納得する方法を考えてみます。」
と、キサラギ子爵はキッパリと言い切った。漢だなぁ…
何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。
質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。
罵詈雑言でも構いません。
お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




