偵察!?
忍者対銃…どんな表現が適当なのか…
「えっ!?オヤジか出るのか!?んでオレが留守番!?」
ワタシの息子(リキータさんね。)と同年代くらいの人がキサラギ子爵に掴みかかって、がっくんがっくんしてる。キサラギ子爵の長男さんで、キサラギ・アレンさんだ。
彼も昼間は前線に出ていたらしく、かなりの重傷を負っていた。
「考え直せ!!この地にはまだオヤジが必要なんだ!!オレは死んでも弟が居る!!アイツは頭も良いから立派な跡取りになる!!だから考え直せ!!」
おぉ〜…スゴい気迫で、肝も据わってる。良い人財だね。でも一つ勘違いしてるよ。
ワタシが割って入ろぉとした時、ぱしん!!
アレンさんの頬に強烈なビンタが炸裂した。
「頭を冷やすのはお前だろ!!」
「な…何しやがる!!」
「うるせぇ!!コレは決定事項だ!!お前は父親のツラに泥を塗る気か!?」
「オヤジを危険に晒すよりマシだろぉが!!」
「今のお前に出来る事は無いって言ってるんだよ!!怪我は回復魔法で治っても、失った血までは回復しないんだよ!!今回の作戦ぢゃ、そんなヤツは足手纏いなんだ!!」
「うぐっ…」
余りの出来事に出遅れちゃったよ…しかし…子爵の息子に、ビンタして説教するとか…下手したら不敬罪とか取られかねないよ?
「まぁ、ジーサの言う通りだ。ソレに、王女殿下も前線に行かれるんだ。臣下のワシが出ないワケにも行かぬでな。」
と、キサラギ子爵はアレンさんの肩に手を置いて、説明する。
「えっ?王女殿下?アヤネ殿下はまだ小さいよな?って事は…アヤカ殿下か!?」
「いや…アヤカ姫様の姉君のアヤナ姫様だ。」
「えっ?姉君?えっ?」
あ、混乱してる…
「あのなぁ…前にも話しただろ?十余年行方不明だった姫君が戻ったと話題になっていただろ?その姫君はハンターをしておられててな…その武を以てアヤカ姫様をお支えすると宣言されて、王位継承を断られている御方だ。」
「そ…そぉなのか?聞いた様な…」
あ、この人、興味無い事には無関心なんだ…
「解ったかアレン。今回はお前の出番はココまで。ソレでも、充分過ぎる程の成果だ。ウチがちゃんと女王旗下に報告してやるから、お前は捕虜の見張りをしてろ。な?」
「ふぅ…解ったよ…」
ジーサさん何者?子爵の息子にあんな態度とか…ま、今はソレは良いか。気持ちを切り替えて…
「話は着いたみたいですね。では、行きましょぉ。」
ワタシがそぉ言うと、
「あ?お嬢ちゃんが仕切るのか?小娘が何様のつもりだ!?」
って、アレンさんや?
「えっ?あの…この顔に見憶え有りませんか?」
「ねぇなぁ…」
「アヤカ王女殿下にお会いした事は?」
「有るワケねぇだろ!!」
って、ワタシの襟首を…掴めると思った?
アレンさんが突き出した右手首に左手首を当てて、右手首でアレンさんの右腕の内肘を折り曲げ、そのまま左に回転し、アレンさんを投げ飛ばす。
「ぐあっ!!」
小さく声を上げるアレンさん。死なせる目的なら頭から落としてるからね?
「あの方がシュウキュウ王国第一王女殿下のアヤナ姫様だよ。」
と、ジーサさんがアレンさんに説明している。
「そんな説明する前にちゃんと教えてあげてて下さい。」
「はぁ〜い。」
間伸びした返事はしない様にね?
「…では、我々は行くからな?アレン、後は頼むぞ?」
「…わ…解った…」
ワタシに投げ飛ばされた格好のまま、アレンさんはキサラギ子爵に返事をしていた。
ワタシとパパとキサラギ子爵とジーサさんが外に出ると、既に出陣する面々は揃っていて、整列していた。
「お待たせぇ〜!!」
ワタシは緊張をほぐす様にみんなに挨拶をした。
ソレに続いてパパが言葉を発する。
「今回の作戦に付いて説明する。第一目標は敵の指揮官の捕縛だ!!出来れば死者を出すのも最小限に抑えたいが、皆も油断せずに対応してくれ!!」
「「「「「はいっ!!」」」」」
元気な声で返事は最高に良いね。
「では、軍員は飛行自動車を出し、騎士団員を同乗させ、近くまで行くぞ!!」
「「「「「おぉ〜!!」」」」」
と、パパの指示通りに全員が動き、それぞれ乗車する。
ワタシも飛行自動車を出し、パパとキサラギ子爵とアイリスちゃん、ミィちゃん、ジーサさんと乗り込み、出発する。
敵の野営地から少し離れて、ある程度開けた場所に降り立つ。
「取り敢えず、偵察に行きます。ノナガさん、ゴンゲンさん、ユマさんとワタシで行きます。この人選は、ワタシとの付き合いが古い人を選んだだけですので、気にしないで下さいね。」
あまり大きく無い声で、特に、アイリスちゃん、ミィちゃん、騎士団員に向けての言葉で、意志の疎通が楽だからって事だと伝える。
「では行きますよ。」
「「「はい。」」」
と、四人で偵察に行く。
しばらく行くと、遠目に歩哨が立っているのが見えた。
「歩哨は二人かぁ…ほとんどヤル気無い感じだね…」
「ま、普通に考えれば、夜中に襲撃される事は少ないからね。」
「うん、魔獣も殆どが昼間にしか動かないしな…」
「敵方も昼間戦闘してただろぉから、疲れてるんでしょ?」
ワタシの呟きに、ノナガさん、ゴンゲンさん、ユマさんがそれぞれの意見を述べた。
へぇ〜魔獣って夜行性少ないんだ…って、ソコぢゃ無くて…
「伏兵とか、そんなの居ないみたいだね…」
「みたい…だな…アレ程ヤル気無い状態なら、楽にイケるか?」
ワタシの言葉にゴンゲンさんが零す。
「ダメですよ。その油断が命取りですよ。」
「あ…そぉでした…すみません。」
って、ゴンゲンさんは素直に謝ってくれた。
「さて…三人は遠巻きにぐるっと回って、他に何か解る事が無いか見てみて下さい。ワタシは内情を飛んで確認します。」
「「「はい。」」」
と、三人と手分けして、ワタシは上空から覗き見してやる。中央の壊れて無い建物に重要人物が居るのかな?不用意にこれ以上は近付けないか…周りの壊れた民家に兵達が居るのは見て取れる。
疲れて寝ているのが半分以上、女性を追い回してたり、襲ってるヤツも見て取れる…くそっ!!今すぐ助けたいけど、ソレだとイタズラに敵が居る事を教える様なもんだよ…ココは我慢だね!!
ワタシはユマさん達と合流し、パパ達の待つ場所に戻り、見て来た事を報告する。
ゴンゲンさん達の話では、歩哨は四方に二人ずつ。近くに詰所みたいに使ってるっぽい壊れた民家が有るだけみたい。
「…なるほど…敵は五百から六百か…まぁ、半分も叩けば、降伏するだろぉな…まず…クリョ、タニュウで歩哨を排除。軍の半分で近くの民家を襲撃、その間に騎士団が中央を囲み、可能なら制圧。軍の半分は騎士団の背中を護る様に動く。他には?」
「襲われている女性も居たから、騎士団も軍も女性達は、襲われてる女性の保護を優先して欲しいかな?」
「なるほど…そこは男性には見られたく無いだろぉからな…」
と、パパ主導で作戦が決まって行き、全員で敵の陣の近くまで移動する。
「ソレでは、キサラギ子爵、作戦決行の合図を。」
一応この隊の隊長を押し付けてるんだから、そのくらいの気は回す。
「はい。ソレでは…」
キサラギ子爵は剣を抜き、高々と掲げ、振り下ろしながら、
「…突撃ぃ〜!!」
と指示を出してくれた。
「「「「「おぉ〜!!」」」」」
ドデカい鬨の声と共に、先ずは軍が先行し、続いて騎士団が突っ込んで行く。ワタシは騎士団を率いて、中央を目指した。
何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。
質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。
罵詈雑言でも構いません。
お時間がありましたらもう一つの作品「(仮)日本古武術の可能性」も合わせてお読みください。




